居間塵(imagine)

居間塵、と書いて、イマジン。その日その時、流れゆく時の川から、思いつくままに掬いあげる。絵図とポエムの棚

強いて言えば

2012-06-25 11:39:28 | ポエム

強いて言えば

 

その朝は
小さい小鳥の様になって
森の中にいた
朝一番の曙の太陽は
きらきらとして
僕の翼を照らしていた
翼のあることを
すっかり忘れていた

僕は元気を取り戻した
今は小さい翼だけれど
ラッキーのはじまりだと
大鷲の翼のようになることもできる
力強い飛翔も
夢ではなくなる

夜になるまで
僕は待った
夢をみるためには
できるだけ永い夜がほしい

その日の夜は「超」永かったから
僕の思いをかなえてくれた
だから何時までも夢に浸ることができた

最大の大鷲になって
ちいさな森なんかではなく
頑丈な岩壁のうえで
広大な視界をまえに
翼をおおきくひろげ
獲物をねらっていた

僕の描いたたった一枚の絵が
とあるマジシャンのポケットにあるそうだ


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