居間塵(imagine)

居間塵、と書いて、イマジン。その日その時、流れゆく時の川から、思いつくままに掬いあげる。絵図とポエムの棚

あたまのなかに窓があるなら

2012-10-19 14:29:46 | ポエム

あたまのなかに窓があるなら

 

 

あたまのなかの窓は常時開放

あつい空気が逆上して通っても

冷たい空気が厳しさをかざして通っても

なま暖かい風が昏睡をさそって通っても

震えるような冷たい風が冷酷に振舞いながら通っても

あたまのなかの窓という窓をすべて開放しておけば

すべての空気や

すべての思惑を

窓からほうりだして

静寂と黙考を手にすることができる

 

窓を閉ざした部屋で孕む

赤い舌と青ざめた歯牙のそよぐ場所を

あたえてはならない 

 

いつもどんな風も空気も

吹き過ぎるものだから

枝や葉の先々の鳥たちのように

とまどってはならぬ

 

やがて開かれていた窓から

優美ななにかがおくりこまれたら

その場ですべての窓をとじ

酒でものんでいればよい

 

そしてこれがいちばんというもので

シンプルにいきてみたら

松竹梅などと言わずに

結構楽しいよ


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