行燈
夜桜の回遊路の
ちいさな行燈
つめたい石段のよこに
うっすらと灯(あかり)をまいて
人の足ばかりをみつめているのは
うんざりするかい
面白いかい
つかいこなされて
なにかをかるがるとのりこえた足
なにもおもいどおりにのりこえられなかった足
行燈くんは
拍手をわすれたか
それとも
何が何でも明るくするだけの
あのエレクトロニクスの威風堂々に
あっけにとられて
ちいさくなっているのか
いまのところ
暗黒の世なれば
エレクトロニクスは
ハナザカリ
か
よ
行燈
夜桜の回遊路の
ちいさな行燈
つめたい石段のよこに
うっすらと灯(あかり)をまいて
人の足ばかりをみつめているのは
うんざりするかい
面白いかい
つかいこなされて
なにかをかるがるとのりこえた足
なにもおもいどおりにのりこえられなかった足
行燈くんは
拍手をわすれたか
それとも
何が何でも明るくするだけの
あのエレクトロニクスの威風堂々に
あっけにとられて
ちいさくなっているのか
いまのところ
暗黒の世なれば
エレクトロニクスは
ハナザカリ
か
よ