窓の月
窓の幅だけ
月が通る
すこしのあいだ
窓から眼をはなすと
月はいなくなる
きれはしも残さずに
何時も見えていると思っていると
観念のような
脳裏の月が
脳のなかにあけた窓に
浮かんでいる
それは
満月にこしたことはないけれど
三日月でも半月でも
月なら
それでいい
でも
叢雲のない夜空に
円盤状の金色の
仮面のようなのがおもしろい
月が月に見えないので
つい とまどうから
窓の月
窓の幅だけ
月が通る
すこしのあいだ
窓から眼をはなすと
月はいなくなる
きれはしも残さずに
何時も見えていると思っていると
観念のような
脳裏の月が
脳のなかにあけた窓に
浮かんでいる
それは
満月にこしたことはないけれど
三日月でも半月でも
月なら
それでいい
でも
叢雲のない夜空に
円盤状の金色の
仮面のようなのがおもしろい
月が月に見えないので
つい とまどうから