哀しみの行方
哀しみは
かさかさと
おおきな函の中で
時々鳴る
その音をきくと
いくつかの物語が
動画になる
哀しみは
かさかさと
砂漠みたいに寝そべって
空洞のような場所から
時雨のように
降ってくる
哀しみは
かさかさと
小さな動物のように
生きている
おおくは暗闇の中で
哀しみは
かさかさと
じぶんで這いだして
屋根のうえのペンペン草のかげで
滂沱の涙をながす
哀しみは
かさかさと
砂のようになったり
濁流のようになったりして
やがて青空のなかへきえる
かさかさという音は
風の音だったのかもしれない
言の葉で心を表現すると言う難しいことを上手にこなして
感心いたします
私が一番弱い部分です
これからもお邪魔しますがよろしくお願いいたします
コメントはあまり残さないと思いますがお許しを・・・
艦長のフォトダイアリーにも、繊細で情緒にあふれた魅力的なダイアリーが付されています。無駄のない美しいエッセイの様です。こちらへのご訪問の際のコメントなど、気になさらないでください。今後ともよろしく。