旅行者
旅は
場所の変化でもない
気分のいれかえでもない
一日ルームで眠るだけでもない
といって
矢鱈の歩行で
気まぐれな行為で
自分自身を
無暗に比較して
ごそごそ
街という街を
てんてんと移動する
タクシーになるのでもない
稼ぎを探し求めるのでもない
中世のような城砦都市で
なにかしらんが
うっとうしい書類に
サインするのでもない
そうして
やがて
日が暮れていくことに
真実を見出す
旅行者とは
まわりくどい者なのである
旅行者
旅は
場所の変化でもない
気分のいれかえでもない
一日ルームで眠るだけでもない
といって
矢鱈の歩行で
気まぐれな行為で
自分自身を
無暗に比較して
ごそごそ
街という街を
てんてんと移動する
タクシーになるのでもない
稼ぎを探し求めるのでもない
中世のような城砦都市で
なにかしらんが
うっとうしい書類に
サインするのでもない
そうして
やがて
日が暮れていくことに
真実を見出す
旅行者とは
まわりくどい者なのである