居間塵(imagine)

居間塵、と書いて、イマジン。その日その時、流れゆく時の川から、思いつくままに掬いあげる。絵図とポエムの棚

繁華街

2011-06-15 18:06:25 | 絵とポエム

ある日 僕は

都会の繁華街をゆきずりに

とおった

 

あふれて 

こぼれて

ほこりまみれになって

物という物が

人間の欲望を

写しだしていた

 

ぎしぎし

がりがり

ばらばら

時には

軍隊のように

整列して

どうしようもなく

やるせない政策のような

ラッパが鳴り響いている時もあった

 

突然 地方の商店街の風が

ひんやりとして 

僕のなかをふきすぎていった

目前にするものは

乱雑の展示と

あと少しの享楽をにおわせた

物品たちの囁きであった

 

人波は途切れずにやってきて

当然のように 

僕をかるがると

飲み込んでいった

舌鼓(したづつみ)をうちながら

 

 

 

 

 


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