苫前町郷土資料館。北海道 苫前(とままえ)町苫前。
2022年6月21日(火)。
考古資料館では、昭和61年度~昭和62年度において擦文時代の「香川3線遺跡」「香川6線遺跡」の発掘調査が行われ、概ね2万点にのぼる貴重な資料が出土したことから、これらの資料とともに、旧石器文化時代・縄文文化期・続縄文文化期・擦文文化期(オホーツク文化期)・アイヌ文化期までの解説展示を行っている。
苫前町有形文化財「須恵器」。
大正13年に苫前町香川地区の香川遺跡で発見され、苫前町の豊国寺で寺宝として大切に保管されていたが、昭和57年の郷土資料館開館に伴い豊国寺住職の計らいで一般展示されている。
平成20年1月に苫前町有形文化財に指定されたこの須恵器は、完形品で大きく、10世紀頃青森県五所川原窯で生産されたもので完全な形状を留めたものとしては、日本列島最北端のものであることから古代人の生活推移を理解するために欠くことのできない考古資料である。
擦文住居を手づくり復元した「ミニチュア竪穴住居」。
昭和61~62年に発掘調査された香川三線遺跡、香川6遺跡の様子を町民に伝えるため、調査補助員の方が中心となり、全て発掘現場から調達した土やかまど、炉の焦土など現場で手作りされ町民に公開された。香川三線遺跡、香川6遺跡は千年ほど前の擦文時代の集落で、今は消滅している。
古代の里(郷土資料館・考古資料館・復元住居)。
資料館の横には縄文時代・擦文時代の住居やアイヌのチセが復元されている。
1時間ほど見学したのち、旭川市の川村カ子トアイヌ記念館へ向かった。