移動運用の電源の考え方
私の無線運用は山岳移動や小旅行での移動運用が中心だ。旅行での移動運用もレンタカーが中心なので気軽にシガーソケットから電源を取ることもできない。
最近までは旅行先へ事前に発電機を郵便局や宅配業者の営業所止めで送付していたが街中では発電機を使えないことも多くリチウム電池での運用を行っていた。
使ってきた電源の変遷は別途書くとして最近は6-8.5V電池を昇圧して12.2V程度で利用するとTPOに応じて電池の選択肢が広がることに気づいた。
例を挙げれば7.2V系電池はラジコンの動力用として多く使われていてリポ電池やニッケル水素電池パックなど選択肢は多い。
これが本DCDC電源を制作した理由だ。7.2Vを電源とするならばニッケル水素から2セルリチウム電池と対象の範囲が広く、移動先に応じた容量・サイズが選べることが最大のメリットだ。
山岳移動ならば6.5AHの6直ニッケル水素1セットで十分。小旅行では10W程度のCW運用が多いのでやはり6直2-4並列の電池と充電器があれば十分。
6時間のUHF帯のコンテストともなるとFM中心で500WH程度は必要になるので2セルリチウム電池の出番だ。
全市全郡のような24時間コンテストでは500WH以上の2セルリチウムが最低3枚必要となる。
以上みてきたように6-8.5Vの昇圧型DCDCならば応用範囲が広い。
DCDC電源改造
さて、改造したDCDC電源はどうなったか?これが完成したユニットだ。仕様をカタログ風に書くと
・サイズ:L90×W95×H35mm(端子台含む)
・重量:272g
・入力電圧:DC6.0-8.5V
・出力電圧:11.0-12.5V(電圧調整可能)
・最大出力電流:10A (瞬間最大電流15A)
・変換効率:90%以上
・DC-DCコンバーター(昇圧、CVCC動作)
小型大容量で移動運用で大変便利です。最大電流で10分以上の連続送信を行う場合はファンなどで冷却が必要です。
内部の抵抗の変更で12V→13.8VのDCDCへ変更可能。またVRの設定で出力電圧、出力電流を制御可能。
【かつて入力を逆接続して壊れたユニットを再生した。結局ダイオードとICが飛んでいた】
外観は
今回のユニット重さ
元のタイプの重さは
ケースとヒートシンクを小さくし200g以上の軽量化を実現できた。左は超大容量リチウムバッテリー、右上に写っているのが今回バージョンのDCDC。
動作実験中に出力端子に繋いだビニール線を誤ってショートさせた。見事にビニール線は溶けたが電源は問題なし。
ついでにハンディスペアナでノイズ測定も行ったが・・都市ノイズ以下だった?(-100dBm以下)
これまで430MHz,144MHz、宮城移動ではHFで使用したが7,10MHzには全くノイズは確認出来なかった。
皆さんもラジコン系電池を上手く利用してみては?
今年もよろしく お願いします!
明けましておめでとうございます。
こちらこそ宜しくお願いします。
その後、PCは動いていますか?
あけまして おめでとうございます
今年もよろしくお願いします。