先日のAMコンテストでは、実は思わぬことに悩まされていた。アンテナのSWRが高かったことだ。
考えてみれば当然で、普段、CW、SSB中心の運用なので、アンテナは50.1付近中心に調整してあったのだ。
50.5から50.9を使用するAMでは、SWRが高くなるのは当然だ。コンテスト開始までそれに気づかなかった。始まって慌てたが・・
利得を追求すると、インピーダンスの低下と帯域幅減少を招き、なんらかのマッチング回路が必要となる。
しかし、山岳移動では出来るだけ軽くて、組み立て易いアンテナに越したことはない。
そこで、広帯域の八木アンテナ(O.W.A.)を設計してみた。
純粋にO.W.A.であれば、インピーダンスを50Ωに近づけるのだが、欲張って利得もそこそこにしたので、下記のような特性となった。
想定よりもFB比が大きい。これでは、バックが聞こえないか?
利得とFB比を数字で表すと下記の通りだ。
SWRは、50Ω換算で1.5以下の帯域幅が、4535.5KHz。2.0以下で15938.7KHzと計算されている。異常に広い。
つまり、いろんな影響によるインピーダンス変化が少ない。
実際に部材をカットして外観のチェックと組具合の確認を近くの公園で行った。
左写真) 釣り竿入れにアンテナを収納した。全長1mでザックに縛って持ち運ぶ。
右写真)収納から出したところ。桧の角材、0.5mm厚のアルミパイプで製作。固定は輪ゴムを使用。ちなみに総重量550グラムと軽量。
組み上げると、下記の通り。レフレクター側から撮影。
リフレクターとラジエータ間が広く、ラジエータとディレクター間がそれより短いのが特徴。
固定方法やバランスは、問題なさそうだったが、ディレクターの棒の強度に問題があった。また、固定用の輪ゴムは、普通の大きさでは、固定強度に問題がありそう。
と、言うわけで、実際の使用は、ニューイヤーパーティーと考えている。
実際には、送信して最終的なサイズを決定する必要がある。
ひとまず、想定通りに出来つつある。
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