最近はアンテナ設置の相談を頂くころがあります
今回は神奈川県相模原市の方で内容は下記のうようなものでした
「住居環境ですが、南西道路に接道した戸建ての住宅密集地、海抜92mです。平坦地で周囲は幹線道路が一本、走っております。
コーリニアアンテナは、自宅ベランダの八木のついている頂点に取付希望です。
現使用八木は既製品ですがブーム長約1.3mのため、あまり、入感ありません。※アンテナアナライザーを当方保有しており、1.2以下となっておりました。
現在ローテータ使用計画ないため、丹沢に八木を固定し反射で使用しています。
今後、現状より受信感度よく、近隣郊外の局との安定したQSOが希望です。
CQをしてもなかなか応答ないため、今回の依頼となりました。」
この状況を同軸コリニアで解決できるだろうか?と疑問には思った
ただ、「丹沢に八木を固定している」いう点だけは非常に気になった
相模原は丹沢前衛の山から5-15kmしかない、しかも1.3m程度のアンテナ?ワイドスペースの8か9エレ、ナロースペース15エレだ
丹沢に近い上にビーム幅が狭すぎ「丹沢ビーム」の意味をなさないだろう
但し同軸コリニアに変更して?どれほど改善できるのか?これも疑問だったが
基本的なアンテナの設計方針
1.西側の丹沢の前衛の山々を反射板として使い北東南に飛ばす
→逆に関東各局は丹沢ビーム局が多く、満遍なく丹沢に当てれば交信できるはず
→丹沢を上手く使えば見通し距離外にも伝搬する(丹沢の面反射、八木等とは広さが違う)
2.上記実現には同軸コリニアをアップチルトタイプに仕上げる
3.出来るだけ垂直面を広く取り様々な反射を利用する
→結果として10段同軸コリニア(アップチルトタイプ)とし送付した
10月に入って連絡があった
「静かな430と、思っておりましたが、かなり、日中賑やかであり、感度も、良い印象でした。5w送信でも、市内は十分、府中市まで届きました。ありがとうございます。」
翌日のメールには驚いた(10W送信とのことです)
「お世話になっております。
4日、夕刻、仕事帰宅後、パイルになりました。茨城県及び栃木県鹿沼市から応答ありました。
八木アンテナや、ループアンテナより、受信感度よく、飛びも、素晴らしく、大変感謝いたしております。ローカル各局も、驚愕しておりました。」
地域によってはビームアンテナの丹沢ビームが意味をなさない事、
画一的な富士山ビームや丹沢ビームの掛け声は意味をなさないことがある事を認識して下さい皆さん
「ありがとうございます。深くお礼申し上げます。
これまで受信のなかった千葉県木更津市から昨晩は、コールをいただきました。お相手局様の空中線は、モービルホイップとのことでございました。当方の信号は10段コリニアにて10W送信・「58」かなり良好とのレポートをいただきました。
毎晩がQRVの日々・・・アクティビティ高くQSOをさせていただいております。ありがとうございます。」
ということで「CQをしてもなかなか応答ないため、今回の依頼となりました」を受けて改善した結果
「夕刻、仕事帰宅後、パイルになりました」となって安心しました
私もこれだけ違うとは全く予想出来ませんでした
適材適所でアンテナを使い分ける・・簡単ではありませんんね
VHF帯は山谷関係なくよく飛んでいきます!2mならば1エリアの地上とも簡単に交信できるのかも
1/2λ長は705mmくらいが良いかも・・これで少しアップ気味です