浜っ子クラブ

岩手県釜石市の将棋ブログ

思い出の1枚  釜石から応援しよう!大盤解説会

2023-02-03 13:38:07 | イベント
震災から1か月後のまだ寒さが残る4月初旬、「棋士8人で釜石に行きたいという話が出ているのですが、いかがでしょうか?」と恐縮した様子で島朗(九段)先生から電話があった。これまでMax3人までは来て頂いたことがあるが、嬉しいというよりは驚き、戸惑った。公民館や体育館など広い場所は仮設住宅が完成するまでの一時避難所として既に使用されていて、プロ棋士の先生8人を迎えられる場所など、とっさに思い浮かぶはずがなかった。「夢のような嬉しいお話なんですが、使えそうな場所がないんです。ちょっと難しいと思います。でもせっかくの機会ですから少し時間を下さい。」と恐縮する島先生に事情を伝えた。
方々探したが思いつかない。大きな施設の倉庫など空けられるところはないかと探すうち、同級生で当時双葉小学校の校長先生だった紺野仁司君から、うちの学校の広い玄関ロビーで良ければ、と救いの手を差し伸べてもらって実現にこぎつけたイベントだった。嬉しいことは重なるもので、釜石南高時代のソフトテニス部の先輩マドンナが受付と写真を担当してくれて感謝、感謝。その中の1枚。


震災後も釜石にひとかたならぬ力添えをしてくれた細川正士県連会長が盤側で見守る。小山兄弟の並ぶ対局が一番人気。当時高校3年の怜央が行方尚史九段と対戦する前、僕に小声で「平手でも大丈夫(失礼でない)ですか?」と聞きにきた。「3面指しだから大丈夫」と。このあと怜央の1局だけが残り…、結果は、怜央の勝ち。後年、東北六県大会で行方先生に会ったとき釜石まで来てくれたお礼の挨拶をすると、「あーっ、あの時は小山君にやられました。いつかリベンジしたいですね。」と悔しさのにじんだ表情をみせた。
その機会が早く訪れるといいですね。

【小山怜央 プロ棋士編入試験・第4局:釜石から応援しよう!大盤解説会】
日時:2月13日(月)
開場 14:00
開始の挨拶 14:30
終わりの挨拶 終局後
場所:中妻公民館
編入試験第4局(横山友紀四段戦)観戦会
将棋を楽しむだけという、いわゆる「観る将」や応援してみたい、その場にいてみたいという方も大歓迎です。
静かな空間ですが、将棋観戦ならではの独特な雰囲気を味わってみてください。
みんなで応援(観戦)しましょう。飛び込み参加も可能です。
問い合わせ=090-9037-1096(土橋)まで。

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