浜っ子クラブ

岩手県釜石市の将棋ブログ

小山怜央 プロ棋士編入試験 第3局目 対狩山四段

2023-01-21 21:51:35 | イベント
1月19日(金)の10時、第3局目の火ぶたがきられました。
狩山四段は相雁木から、持久戦志向の風車(かざぐるま)戦法へと誘い、盤面に千日手
ムードが漂う。風車戦法は伊藤果八段が居飛車穴熊対策に向け「戦わない!攻めない!
千日手だっていい!」精神をもって1980年代初期に考案。相手からの攻めに対して柔軟に
対応可能な点が特徴。相手の攻めをとがめて反撃を目論む狩山ワールドにぴったりの作戦。
森内先生の証言によると「現在、公式戦ではほとんどみられない」堅くはないが隙がなく
攻めにくい形だ。
昼食休憩後、いよいよ狩山ワールドへと誘われていき、△2四角や△3四銀の悪手と
言えないような疑問手を指させて、怜央本来の力が出ない状態に導いていっていった
受けの指しまわしは秀逸というべき。ここまでうまく指されたら仕方がない。かえって
引きずられずに次の対局へと気持ちを切り替えられるでしょう。

会場のようす
約20名の参加者と、メディアのみなさんからの声なき声援が会場内に響きわたっていました。
実際の会場は将棋・大盤解説のため静寂そのもの。時折、形勢が動くと小さなつぶやきや
吐息が聞こえてきます。言葉ではなく盤上での対話。その先を読むことにエネルギーを注ぐ。
その体験は、将棋観戦に特有な面白さのひとつかもしれません。参加者それぞれの表情も
見応えがありました。


△大盤解説の途中


△記者席を設置。注目の瞬間を逃すまいと焦点は大盤へ

対局当日、朝の中継を目にしてその後を案じていましたが、引きずらない前向きさは怜央が持つメンタル面の強さ。
終局後のインタビューでは切り替えの早い怜央の瞳に希望の光が灯っている様子があり一安心。


当日、参加および協力してくださった皆様にこの場を借りて感謝申し上げます。

【ひとこと情報】
日本将棋連盟 岩手県支部連合会HP
にて怜央の応援ページが解説されています。
こちらもあわせてご覧ください。
https://iwate-shogi.jimdofree.com/%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%AF/%E3%83%97%E3%83%AD%E3%83%86%E3%82%B9%E3%83%88/

【小山怜央 プロ棋士編入試験・第4局:釜石から応援しよう!大盤解説会】
日時:2月13日(月)
開場 14:00
開始の挨拶 14:30
終わりの挨拶 終局後
場所:中妻公民館
将棋を見て楽しむだけという、いわゆる「観る将」や応援してみたい、その場にいてみたいという方
も大歓迎です。
静かな空間ではありますが、将棋観戦ならではの独特な雰囲気を味わってみてください。
みんなで応援(観戦)しましょう。飛び込み参加も可能です。
問い合わせ=090-9037-1096(土橋)まで。

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