ヒューリック棋聖戦と朝日杯で勝ち星を重ね、あと1勝です。ここからが正念場。
6月30日(日)の朝日杯は見応えのある将棋でした。一方的に押し切ってしまえば
どうということもなかったのですが、相手の竹内俊弘さん(48)は36年前の
中学生名人であり、今週末、山形市で開催される第67回東北六県将棋大会福島県
の大将である。出場した六県大会8回中4回優勝している強豪。その竹内さんの
粘り強い指し回しに、残り3分だった小山四段が決め損ない混戦に・・・。しかし
そこから崩れず手勝ちに持ち込み、プロの技術の高さを見せてくれた。勝ちながらも
反省を口にするプロ棋士と持てる力を出してやり切ったというの表情のアマ強豪。
一線を画して後の勝負はまた感慨深いものがありますね。
杉村和将さんの記事ー
朝日杯プロアマ戦。▲竹内俊弘アマ―△小山怜央四段は小山四段が勝ちました。
小山四段が形勢をリードした将棋でしたが、終盤で誤算があったようで、最終盤は
双方1分将棋の熱戦になりました。
小山四段は「終盤に決め間違えて、危ないムードにしてしまいました。次局以降
より良い内容の将棋を指せるよう一局一局準備していきたい」と話しました。
フリークラスから順位戦C級2組への昇級を目指す小山四段は、次の対局(日程
未公表)に勝てば「良い所取りで30局以上の勝率が6割5分以上」の規定を満たします。
この点については「棋士になってから目標としてやってきましたが、あまり意識せずに
対局に臨めたらと思っています」と語りました。
竹内さん「小山四段はそつがない強さで、細かいポイントを取られて中盤で恐ろしい
大差になってしまいました。途中は絶望的に見どころがなさそうでしたが、48歳で
15年ぶりのプロ公式戦。これが最後かもしれないと思い、1分でも長く指したいと
歯を食いしばってがんばりました。持てる力を出し切りました」
朝日新聞社の杉村和将さんは今年3月まで盛岡支局に勤務していて、小山怜央の取材に
釜石まで何度も足を運んでくれたり、東北の元奨励会員のその後を取材して興味深く
読ませてくれた方です。4月から本社の朝日新聞将棋取材班の一員のです。
♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢
今週末7月6・7日は山形市で東北の将棋オールスター戦、第67回東北六県将棋大会があります。
昨年のように最下位はないでしょうが、優勝も難しいでしょう。竹内さんは福島県の大将です。
東北六県大会の顔だった故・土岐田勝弘七段(酒田市)の愛弟子の阿部健治郎七段(35・酒田市)が
審判長、若手の岡部怜央四段(25・鶴岡市)が副審判長。
※釜石市中妻公民館での将棋教室は7月13日・21日(土)1時半~3時半です。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます