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奥穂高の難所に挑んだ小坂乙彦は、切れる筈のないザイルが切れて墜死する。小坂と同行し、遭難の真因をつきとめようとする魚津恭太は、自殺説も含め数々の臆測と戦いながら、小坂の恋人であった美貌の人妻八代美那子への思慕を胸に、死の単独行を開始する…。完璧な構成のもとに雄大な自然と都会の雑踏を照応させつつ、恋愛と男同士の友情をドラマチックに展開させた長編小説。
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有名な作品ですが、今まで読んでいなかったので手に取りました

登山の経験のない私にはとっつきにくいかな・・・と不安でしたが、美しく厳しい山の描写、親友を山で失った主人公魚津の苦悩する姿にぐいぐい引き込まれて、一気に読みました。
個人的には、人妻美那子の言動には違和感と嫌悪感を感じるところがあります・・・でも、男の人はああいった女性に魅かれるのでしょうか・・・
それに対して小坂の妹、かおるは清々しくて

