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カスミは、故郷・北海道を捨てた。が、皮肉にも、北海道で幼い娘が謎の失踪を遂げる。罪悪感に苦しむカスミ。実は、夫の友人・石山に招かれた別荘で、カスミと石山は家族の目を盗み、逢引きを重ねていたのだ。カスミは一人、娘を探し続ける。4年後、元刑事の内海が再捜査を申し出た。野心家で強引な内海も、苦しみの渦中にあった。ガンで余命半年と宣告されたのだ。内海とカスミは、事件の関係者を訪ね歩く。残された時間のない内海は、真相とも妄想ともつかぬ夢を見始める。そして二人は、カスミの故郷に辿れ着いた。
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平成11年の直木賞受賞作。今更ですが、読んでみました
いやぁ・・・・もう、ラストにびっくり・・・
「そんなぁ
」って感じです。かなり欲求不満が残ります
前半のテンポの良さに比べて、後半内海が登場してからのダラダラ具合はちょっと・・・。テーマ、設定自体重いものですから、当然爽やかな読後感とは言えないわけですが、なんとなく後味の悪い気持ちが残るのは主人公カスミが全く感情移入のできないタイプの女性であったから・・・でしょうか。
好き嫌いの分かれる作品かもしれません。
