ここ数年帯状疱疹が増えている、と話題になっており、ワクチンを希望される方が増えています。
帯状疱疹は子供のころにかかった水疱瘡のウイルスがずっと体の中に住み着いていて(潜伏感染)、歳をとったとき、病気などで免疫力が低下したとき、疲労がたまったときなどにこのウイルスが出てきて悪さをするものです。
神経の走行に沿って、赤み、水疱、痛みなどの症状がでます。
帯状疱疹は回復後にも後遺症を残すことがあり、痛みが続く「帯状疱疹後神経痛」が有名ですが、顔面の帯状疱疹の場合、目の周囲の帯状疱疹で失明に至ることがあったり、耳周囲の帯状疱疹で顔面神経麻痺が残ることがあります。この顔面神経麻痺をラムゼイハント症候群といい、ジャスティン・ビーバーさんがかかったとニュースになっていますね。
50歳以上の方には帯状疱疹の発症を予防する、後遺症の可能性を下げるワクチンがあります。
ワクチンは2種類あり、
水ぼうそうワクチンとしても使われる「水痘ワクチン」→8,000円(税別)
帯状疱疹用ワクチン「シングリックス」→2回接種必要で20,000円(税別)×2回
です。
以前は「水痘ワクチン」のみでしたが、ご要望が多く当院でも「シングリックス」も採用しました。
2種類のワクチンの違いについては診察でご説明しますのでご相談ください。