鹿寄せの場に駐車場から歩いて向かっています。
掃除のおじさんに聞いて
場所もわかったので、
頑張って向かって行きます。
あと5分くらいで始まるはずです。
左の奥には鹿苑もありますね。
秋にはあそこで角きりなんかも
やっているんですね。
そんなの見ながら歩いているのですが、
このあたりには鹿がいっぱい
いるじゃないですか。
ホルンの音が聞こえるまでは
こうしてゆっくりしているのかな。
でももしここでホルンが
聞こえ始めたらどうしよう。
大量に鹿がそちらに向かって
ゆくはずです。
doironの後ろから、ドドド~と
鹿が走ってきたら
逃げないといけませんね。
飛火野で鹿が出てくるのを
待っている皆さんの前に、
鹿に追われてウヒャーと
走り出してくるdoironの姿が
まず見えるかもしれません。
これはいかんぞ。
新聞騒ぎになるぞ。
急がなきゃと、速足で向かって行きます。
するとおおぜいの人が、
飛火野の芝生のところに
集まっています。
ああ、あそこやと集まってゆくと
ちょうど係の人が現れて
説明が始まるところでした。
よかったあ、まにあった。
大量の鹿に襲われることもありませんでした。
この鹿寄せをやっているのは
いくつかの団体があるようです。
今回の鹿寄せは
「奈良県旅館・ホテル生活衛生同業組合
奈良支部」が主催しています。
ホルンを持った若い人が、
「では今から鳴らします。
むこうの林の中からや、
場合によっては皆さんの背後から
現れる場合もありますので
注意してください」と言った後、
ホルンを吹き始めます。
「パオ~ン、パオパオ、パオーン」
と鳴らし始めます。
ああどんな曲を流すのかと思ったら、
まあただの音出しですな。
さあ、来るぞ、来るぞと思って
みているのですが、
なかなか現れません。
ん?今日はダメなのかな。
森の奥の方で
「おい、またホルン鳴らしてるぞ。
今日は行くのんやめとこか。
行ってもドングリしかくれへんし、
邪魔くさいわなあ」なんて鹿同士で
話し合っているのかもしれません。
でもやはり風物詩ですねえ。
森の奥で何か動いてる気配がするぞ
と思った次の瞬間、
大量の鹿が走り出してきました。
よかったねえ、ホルンのお兄ちゃん。
君のホルンの腕前が未熟じゃなくて、
ちゃんと集まってきてくれて
よかったですねえ。
そのご、お兄ちゃんはえさの
ドングリをまきながら、
みんなの前をウロウロとしてくれて
シャッターチャンスを
作ってくれてよかったです。
そうしているうちに、えさもなくなってきて、
人も鹿も解散してゆき。
鹿寄せは自然に終わりです。
この鹿寄せは、12月12日の
奈良マラソンの日は覗いて
14日まで毎朝行われますので、
興味のある方は一度行ってみてください。
そしてこのブログを読んで、
大切なことをもう一つ学びましたね。
音楽をやる人でホルンを吹いたりする人は、
絶対奈良公園で練習なんかをしてはいけませんよ。
それと、豆腐さんも、
奈良公園の周辺で豆腐販売で
「パフッ」とか音を鳴らしつつ
移動販売してはいけませんよ。
気が付いたら大量の鹿に
追われてしまいますからね。
あ、それから奈良マラソンを
走るひとにパフパフなんて
音を鳴らしながら応援しても
いけませんね。
鹿がやってきますからね。
でも今度奈良に行ったら、
あのホルンの音をものまねで、
つぶやいてみようかなあ。
反芻しながらのんびりしている鹿も、
ん?とか言ってキョトンと
するかもね。
まあ、色々と楽しんだり、
考えたり、笑ったりしながら、
12月の奈良公園を
楽しんできたdoironだったのでした。