ずっとずっと昔から、
和泉の若樫にある不動さんにお参りをしていた。
お参りというか、いつも山を
トライアスロンの自転車で駆け回る時、
この不動産の前をとおっていたので、
自転車を止め、けがなどないようにと
色々とお願いをしていたのだ。
おかげで、いつも危ない目にあっても
すんでのところで助けていただき、
今も元気に過ごしている。
一歩間違えば、何度もあの世に
行っている命をちゃんと
残してもらっているわけだ。
友達のこともここでお祈りしていた。
大きな手術をするときも、
助けてあげてと何度も頼みに行ったし、
遠方へと引っ越す人のことも
守ってあげてとお願いに行ったりしたな。
そこに立っている不動さんも、
僕が知る限りでは30年以上はそこに居る。
じゃこの石像は実際何歳なのかはよくは知らない。
近頃はかなり年季の入った状態で、
苔むしたり、石の色が変わってきたりしている。
今は必ず車でそこまで行ってお祈りするのだが、
一度本堂の方に行ってみるかと考えた。
この石像から本堂への山道が伸びている。
で、思い立ったが吉日。
これまで二度ほど行っているが、その時は
軽く走っていったりしていたのです。
そこでじゃ、一度車で行ってみるか
と考えて登っていくことにした。
本堂のところには
大きな駐車場もあったはずだ。
では入って行ってみましょう。
狭くて、もちろん車なども
すれ違えない細い道だ。
車で登って行こうとすると、
横にある畑から人が見ているようだ。
せまくて狭くて、車の塗装を傷つけるような
固い草は生えていませんようにと祈るばかり。
しかしねえ100mほど行くと、
もうどうしても進めないほど道が狭い。
これはもう軽自動車でないと
無理だという感じ。
とはいえ、ユーターン
できるほどの場所もないし、
これはもう身動きが取れない。
仕方ないのでバックで
戻っていくしかないだろう。
狭い道だからうしろを見ても
あまり足元が見えないから、
窓から顔を出して車を右側いっぱいに
寄せて少しずつ戻ってゆくしかない。
畑からこちらを見ている人も
気が気じゃないだろう。
しかしまあ、そこは長年運転の
大ベテランであるdoiron。
汗までかきつつようやく
最初の地点に無事に戻った。
そのあたりは道がかなり広くなっている。
近辺にいた住民たちは、
そこに車をとめて歩いて行けばいいよ
と進めてくるので、
もう車をやめおすすめ通りに
歩いて参ることにした。
じゃあ、不動さん本堂に行ってきます。
山道を登り始めます。
最初はかなりの急傾斜です。
左に住宅や畑を見ながら登ってゆきます。
みかんがたくさんなっているし、
その収穫も忙しそうだ。
この季節、ムラサキシキブの実も
鮮やかな色できれいなあ。
右側は山の斜面になっていて、
カラスウリがなっていたりするよ。
そしてこんな高野マキが植えられた
あたりから住宅は亡くなり、
左右とも山の中の道になってくる。
右は山、左は谷の道だ。
なぜか電柱には妖怪ウォッチの絵が
描かれた紙が付けられている。
この辺の子どもたちのいたずらか?
で電柱には大きく番号が書かれてあるねえ。
ひとつずつ減っていくから、
これが奥にある若樫の不動さん、
「若樫不動明王」で1になるような
仕組みなんだろう。
道は急になったりなだらかになったり
しながらもどんどん上ってゆく。
右にある谷の底には川が流れている。
水は湧水かなあと思ってしまいますが、
実はこの谷の向こうの山の上は
関西空港ゴルフ倶楽部になっている。
なので、クラブハウスなんかもあるし、
芝生の養生で肥料なんかも
使われているだろうから
全くの湧き水ではないと
理解しておいた方がいいでしょう。
急な山の斜面なんで、
小さな滝が何本もあるようです。
続く