絵手紙の素材探しを精力的にやっています。
普段の生活の中でよく出てくる
静物を描いてみるというのが基本ですが、
大概のものは描いた経験があります。
そんな取り組みの隙間を塗って、
未経験の素材を見つけたりするのも
まあ楽しいものです。
あとねえ、ネットでねえ、
絵手紙で検索すると色々出てくるんですよ。
それらを参考に、この素材をこちららしく
描けばいいやんと
大きなヒントになったりする
ことはよくあります。
でもねえ、あまりありふれたものは
あきませんよ。
使い古され、言い古されている
言葉を添えても、作品としては
優れたものではないね。
絵手紙に向かっていくには、
大きく分けて二つの方向性があります。
絵を描いてそれに言葉を
当てはめていく場合と、
言葉が先にあってそれを絵に
描いて表現していく場合の
二通りがあります。
どちらにもメリットがあります。
絵が先だと、絵に力が宿ります。
文字が先だと書いている言葉に力が宿ります。
こちらとしては、双方に力が
宿るように取り組んでいかないと
いけないのですが、
なかなかそう思う通りには行きません。
普段の生活の中でも
できるだけ絵手紙になりそうなことを
拾い上げていくのが必要だから、
絵手紙取り組みはまあいわゆる
ボケ防止にもつながってゆきますね。
で、今日の素材なんですが、
先日スーパーの八百屋さんの
ところで見つけたものを
描いてみてはどうか
ということになっていきました。
八百屋さんではよく見て回るんです。
今回は、先日買ってきて
料理してもらったらおいしかった
「海老芋」を描くことにしました。
週に一度通っていた
居酒屋「えい」でママさんが
よく料理して出してくれた
里芋風の食材です。
もちもちした食管でとても
おいしいのです。
見た目は悪いけど中身はうまい。
う~んこんな言葉になりそうやな。
本当に見た目もさほど
きれいでもないのに
すごいいい味なのだ。
早速描いてみましょう。
描けばいい言葉も浮かんでくる
かもしれません。
八百屋に置いてあったのを買ってもらい、
アトリエで紙の上に置き
スケッチします。
海老芋というのは斜めになっていて
筋が入っているところから
こういう名前になったそうです。
ちゃんとその理由が分かるように
スケッチを進めていきます。
最初は二個描いたのですが、
もう一個、お尻の方から見た姿を
描き足しておくことにしました。
そうして出来上がったのがこれです。
形に添って筋を軽く入れ、
小さな黒点を付けたら
海老芋の雰囲気が出てきましたね。
影もつけて少し立体的にもしてみました。
これにまだ固まっていない言葉を付けて、
作品にしていきましょう。
絵もそれなりにきれいにかけたので、
言葉もしっかりいいものを付けて、
夏の展示の作品になればいいですね。
また作品は報告してゆきます。