本日も見守り隊は開かれた。
出だしはこうだ。
用事を終えて友達の家に行くと、
ストーブに潜り込んでテレビを見ている。
今日は寒いなあと声をかけると
「え?汗かくほど暑いで」と返答があった。
「そりゃそうやろ、そんなに炬燵に
潜り込んでおったら暑いやろ。」
なあんて会話をしながら、
友達はタバコを吸いに外に出ていくのだ。
「今日も見守り隊しようか」と
友達から煙と言葉が口から出てきた。
「いやあ今日は寒いから、やめとこう」
いうと
「こんな寒いときに変なおっさんが
出てきたりするんや」と
まるで自分の性格を鏡に移したような
ことをいってくる。
「いやいや風邪ひくで」
といっても気にしないで、
公民館のほうへ向かおうとする。
で、やっぱり鍵したりしとくから
先に行っててと指示があったので、
家に公民館のカギをもっているので、
それをとって公民館へ向かった。
寒くて大丈夫かなあと心配を
していたのだが、やってきた友達を見ると、
ジャンパーを着てあったかそうな
ズボンに履き替えている。
「やっぱり寒いんやあ」と指摘すると
「へへ」と笑っている。
「じつはバッチもはいてきてん」
と笑っている。
まあよっぽど見守り隊で、
幼馴染とワイワイするのが
好きなんやなあという感じだ。
さっそく「見守り隊」の張り紙をして、
ほかの連中にも電話をしたら
最終4人があつまった。
さあ、見守りだ。
といっても何か決まったことを
するわけではない。
この前の競馬の反省をする。
今日の相撲の予想をする、
など、たわいもないことだ。
とその時に年齢的に一回り下の村人が
公民館前に歩いて生きた。
「お~い、今日は休みかあ」ときくと、
「最近仕事を辞めてねえ」という。
「早期退職かあ」と聞くと、
「いやいや仕事探しているよ」との返事。
「それでねえ少しのんびりしようと、
万博の案内担当者に応募したら
受かってねえ」という。
「へえ、じゃあ入場券がもらえるかもねえ」
という友達もいる。
それに対して誰かが
「多分50枚くらい入場券がもらえて、
それを売ってくるようにと
言われるんちゃうかあ」と
指摘があったりする。
「それはないやろ」とか言いながら、
その若い奴が笑いながら去っていった。
そのあとは、子供の学校からの
帰宅時間が始まった。
その時小3の孫が一人帰ってきたので、
バッチを履いてきたおじいちゃんが
「お前はどこに行ってたんや」
と話をしている。
「そら学校帰りやろ。聞くほうが間違えてる」
とほかのじいちゃんは大笑い。
「まあ学校のほうと違う道から
帰ってきたのでそれを聞いたんやあ」とのこと。
「そら僕も寄り道するわなあ」
とみんなでそのじいちゃんを
一緒にせめたてる。
すると、その孫がこういった。
「おじいちゃんもこんなとこに
いてたらあかんで、はよ帰りや」
これはもうたまらなく面白い。
もうじいちゃん連中は笑いの渦に
包まれるのだ。
こうして見守り隊の時間が過ぎてゆく。
一時間くらいの集まりなのだが、
合間に村人の動向を知ったり、
帰宅中の子供のみまもりをしたり、
しっかりした孫に叱られたり
しながら時間が過ぎてゆく。
村人同士のつながりがこうして
少しずつでも濃くなってゆくことは、
なんかいいなあって感じなのです。
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