以下の文章には、今回のツアーに関するネタバレがふんだんに書かれています。
これからツアーに参加する方は、読まないほうがいいでしょう。
それと、やっぱり「名古屋で過ごした楽しい日記」になっています。
詳細などは、「Perfume ウィキ」で検索すると、ライヴレポートがふんだんに上がっていますので、そちらでお楽しみくださいませ。
9月27日、Perfume Second Tour 2009 「直角二等辺三角形TOUR」名古屋公演に参戦してきた。
名古屋公演の二日目である。
当日の朝は、まず激しい二日酔いからスタートした。
前乗りで東京から名古屋にバイクで移動して、前日は風来坊金山店にてマイミクと飲み、21時からは初日の公演に参加した人たちとのオフ会に行くために、またもや風来坊錦店に移動して飲んだ。
その日は、生まれて初めてのバイクでの長距離移動をして、疲労が蓄積しているにもかかわらず、調子に乗って飲んだために、完全に酒に飲まれて、周囲の人間に迷惑をかけた(らしい)。
そして、今回の遠征で一番大きなニュースとして、10年間愛用していたメガネを紛失してしまった。
恐らくタクシーに忘れてきたと思うが、記憶がない。
さっぱりとあきらめて、バイクをホテルに停めたまま、とりあえずメガネ屋を探す旅に出る。
腕の皮がざっくりとめくれているなあ。
なにはともあれ、メガネが無いと何も始まらない。
私が停泊したホテルは、名和(なわ)というところで、名古屋在住のマイミクに「なんてマニアックな場所!」と驚かれてしまったが、なるほどマニアックな雰囲気だった。
東京で言えば、飛田給くらいだろうか。
とりあえず名和にはメガネ屋は無さそうだったので、前日に出かけた金山に向かう。
駅に到着しても何も見えません。
壁伝いに手で移動しながら(うそ)、いきなり「メガネプラザ」というお店を発見した。
価格が高そうだったが、現在の視力では何もできないので、そこに決定。
入店するなり、あ~ちゃんを激しく意識して、
「黒ぶちのメガネをください!」
と、元気良く声だしをした。
事情を説明すると、一時間ほどでメガネを作ってくれることに。
フレーム、レンズ込みで67,200円。
67,200円
67,200円
67,200円
こんなモンで許してやろうか。
むしゃくしゃしたので、名古屋名物の「ひつまぶし」を退治してやろうとギラギラした視線で街を舐め回すように眺める。
メガネ屋さんのとなりのお店がひつまぶしの有名店である「三福」だった。
まだ11時だったので、30分を目の前のコンビニで潰して、開店直後の「三福」に突入。
シャッターが開いた瞬間に満席になった。
なんと、待つこと40分!
最初は無臭だったが、次第に香ばしい匂いがしてきて、再び無臭タイム。
その後、激しく香ばしい匂いがしてきて、私が注文した「釜まぶし」(2,500円)が到着した。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/20/1f/e00c1854244c8d5d7462da4712f5c90c.jpg)
メニューに食べ方が書いてあるので、初心者でも安心して臨むことができる。
まず、ここの「釜まぶし」は混ぜないほうが良いらしい。
うなぎが焼けた、カリッとした食感があるそうだ。
なので、そのままお椀によそって食す。
この美味さは書けません。
次に、薬味であるネギとわさびを投入して食す。
この美味さは書けません。
次に、お茶漬けにして食す。
書かない。
目を閉じて食べてしまった。
ボリューム的に、4回目も挑戦できたので、最後は薬味で食べた。
薬味で食べるのが、一番美味しく感じた。
お漬物と肝吸いもいただいて、深呼吸をして店を出る。幸せな1時間を過ごせた。
新しいメガネ(合うように細かく調整をしてくれた)を手に入れて、バイクが停めてあるホテルに戻る。
途中、電車内で10代後半くらいの女の子が酔っ払ったおっさんに絡まれ(手を握られて)ていたので、おっさんに「女の子は迷惑そうにしているが、それに気づかないのは男として恥ずかしいとは思わないのか?」とニコニコ顔で説教。あまりにも私がニヤニヤしているのが気色悪かったのだろう。おっさんは別の車両に移動した。
これからPerfumeを見るというのに、心の曇りは払っておきたいものである。
ホテルに到着し、バイクでガイシホールに移動。
駐車場のおじさんに停めさせてくれと頼んだが、自転車の駐輪場に置けといわれる。
うーん。と悩んでいると、私のバイクの後ろにハーレーが止まった。
サングラスをかけた、いかつい男性が私をにらみ付ける。
「な、何か御用でも?」
と言いかけたところで、その男性のジャケットの胸元から、ファンクラブ公認Tシャツである「青Tシャツ」が見える。
いかついパフュオタだ。
私のナンバーを見て「東京から来たの?」と、しばらく談笑となった。
駐車場に停められなくて困っている、と話すと、「それは地元民としては忍びない」と言って、駐車場のおじさんと交渉し、クルマと同じ金額を支払い、二人とも駐車できることになった。
なので、仲良く二台並べて駐車。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/10/a3/6ebfe0ecd1900f8b6496d9bbebec862d.jpg)
挨拶をして別れ、会場付近をぶらぶらする。
メガネを新調したせいなのか、女の子たちがやたらと可愛く見える。
男性も、お洒落ピラミッドの頂点を極めそうな若者が多い。
小さな女の子を連れたお母さんお父さんの3人組(3枚チケットが確保できたのだろうか?)も数多く見られた。
そういった中に、ツアーグッズであるガチャガチャを袋いっぱいに買い込む50代くらいのおっさんも…。
仙台公演以上にカオスな客層だ。
本当に様々な層からの支持を受けていることがわかる。
今回の私の座席は、もはや「都市伝説」とまでささやかれているほどに当選率の低い、アミューズモバイルでの当選チケットだ。
自慢だが、私はアミューズモバイルは3戦3勝している。
さぞ良席が来るだろうと期待していたが、2階Bブロックって…。
最大1万人収容のガイシホールは、代々木第一体育館をちょうど半分に切ったくらいのサイズだった。
アリーナの左右と、ほぼ中央まで3つの花道が作られたステージ。
前回の仙台公演では、ステージに近すぎて演出を楽しめなかったが、今回はステージに向かってやや右側から見下ろすように全体が見渡せた。
逆に、私のいる場所よりもステージに近い、ステージに対して角度がついたスタンド席の人は、演出が見えなかったのではないだろうか。
私のいた2階Bブロック周辺は、ほとんどが一人で参戦しているようだった。
少なくとも私がいた列は、すべてが一人で見に来ていた。
まとめウィキよりセットリスト。
01.Take off (ロングver)
02.NIGHT FLIGHT
03.エレクトロ・ワールド
04.Dream Fighter
05.love the world
―MC―
06.Zero Gravity
07.マカロニ
08.SEVENTH HEAVEN
09.Kiss and Music
10.Speed of Sound (着替え曲)
11.edge (⊿-mix)
12.シークレットシークレット
13.コンピューター・シティ
14.I still love U
―MC―
15.ワンルーム・ディスコ
16.セラミック・ガール
17.ジェニーはご機嫌ななめ
―声だし(パッと楽しく遊ぼうのコーナー)―
18.チョコレイト・ディスコ
19.ポリリズム
20.Puppy love
アンコール
E01.plastic smile
E02.Perfume
E03.願い (Album-mix)
セットリストは、仙台までのホールツアーとは変更になった。
「Baby cruising Love」が消えて、「コンピューター・シティ」と「セラミック・ガール」が追加された。
「外は暑いから、会場で涼もう」なんて言って入ってきたのに、クーラーは効いておらず、蒸し暑かった。
チラシでパタパタとウチワをする人多数。待っているだけなのに汗をかく。嫌な予感がする。
開演前のアナウンスが流れる。
歓声と拍手。
あ~毎度ながら、この瞬間がワクワクする。
しばらく待って、暗転。
総立ち。
01.Take off
前回の仙台公演が、本当に演出が見えなかったのだと痛感した。
初めて見る感覚。
なるほどこうやって登場していたのかと分かった。
丸い穴の中に3人が登場する。
しかし、何度も書いているが、ステージを縦方向に長く使うと、横から見ている客には見えにくいと思う。
仙台公演では、あ~ちゃんとのっちは見えず、真ん中の穴からかしゆかの姿が見えていた。
うあ~!しかし楽しい。
02.NIGHT FLIGHT
やや地蔵気味ですよ名古屋のみなさん!
この曲は乗りにくいのだろうか?
ここで、ガイシホールの低音の効き方が中々良いなと感じた。
音が良いか悪いかは判断できなかったが、2階のスタンドでもバスドラが腰にがつがつ来る感じだ。
3人の表情は見えなかったが、スクリーンは見ないで、生の3人を楽しもう。
03.エレクトロ・ワールド
やや地蔵気味ですよ名古屋のみなさん!
私がいる周囲は、ノリが今ひとつ。
あ~ちゃん言うところの「お手並み拝見」の姿勢なのだろうか?
それともはじけ飛ぶ私がおかしいのだろうか?
04.Dream Fighter
「こ~のままでいれたら~」の時に「ドーン」とかなりの低音が入る曲だが、それが心地よかった。
ダサいと感じていた曲だったが、おっさんにはジワジワと効いてくる歌詞だ。
2階スタンドだと、ダンスのフォーメーションがじっくり鑑賞できる。
相変わらず切れ味は抜群。
05.love the world
ここまで切れることなく連続で披露される。
そして、MCに入るのだが、全体を通して今日はかなりリラックスしているように感じた。
というかグダグダともいえるほどにゆるい感じ。
「3人合わせて~」をやらずに終わってしまうのかと思った。
そして、いきなりかしゆかが中央で一人MCとなった。
これは予測できなかった。仙台公演ではほとんど喋らなかったので、嬉しい展開。
最近見たBlack Eyed Peasのメンバーが、埼玉スーパーアリーナで「TOKYO!」と50回ほど叫んでいたのが印象に残ったようで、それを名古屋でやってみたかったとのこと。
「埼玉スーパーアリーナは東京じゃないよ」
と心の中で突っ込んだが、それは気にならなかったのだろうか。
「名古屋~!」
「うぉ~!」
のやり取りを数回。
そのときだった。
突然にのっちが現れ「人にはそれぞれ役割があります…。」と、しみじみと説法を始める。
「突然じゃね」とかしゆかに言われるが、のっちにとっては絶好のタイミングだったのだろう。
流れを完全に断ち切り、今一歩飲み込めない話の展開に、周囲からも「何を突然に」と笑いを取っていた。
要約すれば「日常では様々な役割を担っていて、嫌なことや辛いこともあるだろうが、それは今は忘れて、この会場に置いて行け。そしてゴミは持ち帰れ」という内容だった。
MCのことはここですべて書いておこう。
はっきり言って、あ~ちゃんパラダイスとしか言いようがない。
前日は風邪をこじらせていたようだが、復調したようで、宇宙の果てまで行きそうなほどに自由だった。
一番印象に残ったのは、観客を気遣って、エコノミー症候群にならないためのストレッチを観客全員にやらせたことだ。
台本もなく、単なる思いつきで進行していく。
花道先端、アリーナ中央の円形ステージで
「はい全員座って~!」
と号令をかけると、スタンドもアリーナも全員が着席した。
しかし、きっちりと着席したアリーナ前方の観客は、着席した瞬間に前方を向いてしまうので、3人に背を向けることになる。
それに気づいて慌てて正面のステージまで戻る。
この不思議な光景で爆笑してしまった。
あ~ちゃん指導の下、全員がいすの下まで手を伸ばしてストレッチした。
「こっち見んな!」
その光景を見ようとする観客に厳しい指導が飛ぶ。
その他、「おかあさんといっしょ」の話題で盛り上がる。
「パジャマでおじゃま」や「歯磨きじょうずかな」などをみんなで歌った。
果てしなく長いMCを聞いていると、本当に心の底から、今日は何をしに来たのかを忘れる。
Perfumeのライヴを観に来ていることすら忘れそうだ。
トークショウも大いに盛り上がり、本日も3時間越えの公演となった。
06.Zero Gravity
あ~ちゃんがこちら側の花道先端に来てくれた。
表情が読み取れるくらいの距離だ。
07.マカロニ
もはやステージを一切見ないほどに踊り狂える。
やはり会場の音圧が良い。
08.SEVENTH HEAVEN
ダンスのことは詳しくなくて分からないのだが、この曲の後半の振り付けがツボだ。
アイドルっぽい雰囲気がある。
09.Kiss and Music
なんでこの曲で全員が地蔵になるのか不明だ。
踊っているのは周囲では私くらいだったorz…。
ねっとりとしたリズムの「タメ」が分かりにくい曲なのだろうか?
10.Speed of Sound (着替え曲)
この曲でもはじけていたのは私だけさ!
3人がダンスしたら、きっと全員がはじけ飛ぶんだろうなあ。
孤独に盛り上がった。
11.edge (⊿-mix)
やはり、今回のツアーの「肝」はこの曲だ!
前回の仙台公演では見れなかった演出が全部堪能できた!
sugeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeee!
この1曲だけで、このツアーに参加した価値のほとんどが詰め込まれていたと思う。
開いた口がふさがらないとはまさにこのこと。
これは、世界中どこを探したってPerfume以外には演出はできません。
圧巻だった。
観ている側が用意していた測定メーターは役に立たなかっただろう。
それくらい、このステージを創り出したすべてのスタッフの情熱が感じられた。
「どれどれ、お手並み拝見」
と観に来た人間の度肝を確実に抜いたはずだ。
不完全だったがすでに一度見ている自分でさえ涙ぐんだほどだw
そして、この楽曲は、後方で上にいる人ほど、全体を観れて楽しめたと思う。
ステージから一番遠い、正面の2階が一番楽しめたのかも。
Perfumeのステージ照明は「松井さん」という女性が担当している。
この「松井さん」の照明がヤバかった。
2階Bブロックから観ても最高潮にヤバかったです松井さん!
目の前に存在する「現実のPerfume」と、モニターに映る「二次元のPerfume」の融合のシーンが個人的に盛り上がった。
そう、Perfumeは「ダブルスタンダード」なんだよ!
楽曲は中田ヤスタカ。
舞台演出、振り付けはMIKIKO先生。
衣装は内沢研。
照明は松井さん。
その他にも多くの人間が3人に想いを託して入力し、それを最大限に増幅させて出力する3人。
本当に素晴らしいパフォーマンスだった!
「最新のPerfumeが最高のPerfume」
という言葉があるが、まさにこの日のedgeは、最高のPerfumeだった。
12.シークレットシークレット
早いとこ「見飽きたよ」と言ってみたいものだ。
何度見ても面白さを感じ取れるダンス。
今回は、最後に「コンピューター・シティ」のイントロのポーズを取って終了(暗転)した。
13.コンピューター・シティ
ホールツアーでは消えていた、感激の「シティ」復活!
私をPerfumeへの深い谷へ突き落とした一曲だ。
このダンスパフォーマンスも見飽きることはない。
14.I still love U
あんまり好きではないんだよなあ。
15.ワンルーム・ディスコ
後方から、アリーナ全員の人差し指が上がるのが美しく見えた。
後にMCで、かしゆかは「部屋を片付けて~の腕を伸ばす振りがきつくてウッとなる」と心情を吐露していた。
そうなのかかしゆか。ウッとなるんだねかしゆか。
16.セラミック・ガール
これも、今回のアリーナツアーで復活した曲。
去年のツアー曲の中では「最もむずかしい」といわれていたダンス。
ともかく動きが細かい。虐待だといっても許されるレベルだろう。
先端のステージで披露されたので、「ガガガループ」と呼ばれるパフォーマンスを横から見ることができた。
まあ、正面からみるもんだと思う。
17.ジェニーはご機嫌ななめ
私の経験だと、だいたいこの曲を境にして、常識人の殻を脱ぎ捨てて変態になるか、あくまでも常識人を演じ続けるかの決定が下されると思う。
ここではっちゃければ、以降は自らの心の声に従って行動すればよい。
3人とも均等に応援しなければならないが、どうしても「ゆかぢゃぁぁぁん!」の声が大きくなってしまう。
18.チョコレイト・ディスコ
「ディスコ!」コールも完全に定番になった。
つまらない日常生活の中で、いつもこの曲を聴きながら心の中だけで「ディスコ!」コールをしている。
しかし、今日は思い切り声に出して「ディスコ!」と叫んでも許される日だ。
その後のオフ会でも「ディスコ!」と叫んでもいい日だ。
声がつぶれるまで叫ぶ。
この曲の照明も。際立って美しかった。
19.ポリリズム
「ポリリズムはさすがに聴き飽きたし、もう見飽きたよ(笑)」
と毎度思うのだが、毎度「ポリループ」で抵抗をやめてしまう。
やはり、楽曲の持つパワーを感じる。
20.Puppy love
この曲をもって、本編は終了する。
何回か書いているが「上下上上~」の振り付けは三十路越えには少々厳しい。
お隣の50代くらいの先輩は、何度もタイミングを失っていたようだ。
3人の笑顔が素晴らしい。
きっと私たちの笑顔も気持ち悪く輝いているのだろうな。
E01.plastic smile
文字通り鳴り止まぬアンコールを受けて登場した。
あ~ちゃんはアンコールの歓声をずっとイヤーモニターで聴きながら着替えをしているという。
手の震えが止まらずに、うまく着替えができないそうだ。
「けんけんぱ」のダンス。
E02.Perfume
お隣の先輩と一緒に飛ぶ。
現実社会では、様々な役割を背負っているだろう老若男女たちが、飛ぶ。
悲しいことや辛いこと、苦しいことや切ないことを忘れて、飛ぶ。
E03.願い (Album-mix)
何かしら観客が取るべきリアクションがないので、思い思いに楽しんでいたようだ。
「ああ、終わるんだな」
という気持ちがよみがえってくる。
曲が終わり、3人がステージに並ぶ。
そのまま3人は黙ってこちらを見ている。
凄まじい歓声と拍手が続く。
3人はまだ黙ってこちらを見ている。
この時間はかなり長く感じた。
そして、あ~ちゃんが
「それでは、Perfumeでした!」
と、半ば叫ぶように発して、3人が深々と頭を下げた。
さらに音量が上がる歓声と拍手。
「ありがとう!」という声が周囲に聞こえる。
私も手がちぎれるほどに拍手をしたし、叫び声をあげた。
それが、「ありがとう」の代わりだった。
長く長く、頭を下げてから、3人はステージ袖に消えていった。
今回も本当に心の底から楽しめた公演だった。
ありがとうPerfume。
2階Bブロックから観た感じだと、8,000人収容した今回のガイシホールくらいの規模が、Perfumeの公演での、参加者が全員楽しめるギリギリの最大規模だったのではないかと思った。
1万5千人収容の代々木第一体育館レベルになると、後方はやはりキツイ。
ガイシホールくらいだと、花道中央が中心位置になり、どの場所にいても「正面にステージ」という構成になる(観る方向は様々だが)。
そして、3人は見事にこの大きなステージと、8,000人の観客を支配していたと思う。
上にも書いたが、照明の演出や、ステージ全体の演出を楽しめるのは、後方や上の方の客席だろう。
そこまで考えて演出されているのも素晴らしいことだと思う。
次回は、横浜アリーナの2日目だ。
それが私の参戦の最終日になる。
これからツアーに参加する方は、読まないほうがいいでしょう。
それと、やっぱり「名古屋で過ごした楽しい日記」になっています。
詳細などは、「Perfume ウィキ」で検索すると、ライヴレポートがふんだんに上がっていますので、そちらでお楽しみくださいませ。
9月27日、Perfume Second Tour 2009 「直角二等辺三角形TOUR」名古屋公演に参戦してきた。
名古屋公演の二日目である。
当日の朝は、まず激しい二日酔いからスタートした。
前乗りで東京から名古屋にバイクで移動して、前日は風来坊金山店にてマイミクと飲み、21時からは初日の公演に参加した人たちとのオフ会に行くために、またもや風来坊錦店に移動して飲んだ。
その日は、生まれて初めてのバイクでの長距離移動をして、疲労が蓄積しているにもかかわらず、調子に乗って飲んだために、完全に酒に飲まれて、周囲の人間に迷惑をかけた(らしい)。
そして、今回の遠征で一番大きなニュースとして、10年間愛用していたメガネを紛失してしまった。
恐らくタクシーに忘れてきたと思うが、記憶がない。
さっぱりとあきらめて、バイクをホテルに停めたまま、とりあえずメガネ屋を探す旅に出る。
腕の皮がざっくりとめくれているなあ。
なにはともあれ、メガネが無いと何も始まらない。
私が停泊したホテルは、名和(なわ)というところで、名古屋在住のマイミクに「なんてマニアックな場所!」と驚かれてしまったが、なるほどマニアックな雰囲気だった。
東京で言えば、飛田給くらいだろうか。
とりあえず名和にはメガネ屋は無さそうだったので、前日に出かけた金山に向かう。
駅に到着しても何も見えません。
壁伝いに手で移動しながら(うそ)、いきなり「メガネプラザ」というお店を発見した。
価格が高そうだったが、現在の視力では何もできないので、そこに決定。
入店するなり、あ~ちゃんを激しく意識して、
「黒ぶちのメガネをください!」
と、元気良く声だしをした。
事情を説明すると、一時間ほどでメガネを作ってくれることに。
フレーム、レンズ込みで67,200円。
67,200円
67,200円
67,200円
こんなモンで許してやろうか。
むしゃくしゃしたので、名古屋名物の「ひつまぶし」を退治してやろうとギラギラした視線で街を舐め回すように眺める。
メガネ屋さんのとなりのお店がひつまぶしの有名店である「三福」だった。
まだ11時だったので、30分を目の前のコンビニで潰して、開店直後の「三福」に突入。
シャッターが開いた瞬間に満席になった。
なんと、待つこと40分!
最初は無臭だったが、次第に香ばしい匂いがしてきて、再び無臭タイム。
その後、激しく香ばしい匂いがしてきて、私が注文した「釜まぶし」(2,500円)が到着した。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/20/1f/e00c1854244c8d5d7462da4712f5c90c.jpg)
メニューに食べ方が書いてあるので、初心者でも安心して臨むことができる。
まず、ここの「釜まぶし」は混ぜないほうが良いらしい。
うなぎが焼けた、カリッとした食感があるそうだ。
なので、そのままお椀によそって食す。
この美味さは書けません。
次に、薬味であるネギとわさびを投入して食す。
この美味さは書けません。
次に、お茶漬けにして食す。
書かない。
目を閉じて食べてしまった。
ボリューム的に、4回目も挑戦できたので、最後は薬味で食べた。
薬味で食べるのが、一番美味しく感じた。
お漬物と肝吸いもいただいて、深呼吸をして店を出る。幸せな1時間を過ごせた。
新しいメガネ(合うように細かく調整をしてくれた)を手に入れて、バイクが停めてあるホテルに戻る。
途中、電車内で10代後半くらいの女の子が酔っ払ったおっさんに絡まれ(手を握られて)ていたので、おっさんに「女の子は迷惑そうにしているが、それに気づかないのは男として恥ずかしいとは思わないのか?」とニコニコ顔で説教。あまりにも私がニヤニヤしているのが気色悪かったのだろう。おっさんは別の車両に移動した。
これからPerfumeを見るというのに、心の曇りは払っておきたいものである。
ホテルに到着し、バイクでガイシホールに移動。
駐車場のおじさんに停めさせてくれと頼んだが、自転車の駐輪場に置けといわれる。
うーん。と悩んでいると、私のバイクの後ろにハーレーが止まった。
サングラスをかけた、いかつい男性が私をにらみ付ける。
「な、何か御用でも?」
と言いかけたところで、その男性のジャケットの胸元から、ファンクラブ公認Tシャツである「青Tシャツ」が見える。
いかついパフュオタだ。
私のナンバーを見て「東京から来たの?」と、しばらく談笑となった。
駐車場に停められなくて困っている、と話すと、「それは地元民としては忍びない」と言って、駐車場のおじさんと交渉し、クルマと同じ金額を支払い、二人とも駐車できることになった。
なので、仲良く二台並べて駐車。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/10/a3/6ebfe0ecd1900f8b6496d9bbebec862d.jpg)
挨拶をして別れ、会場付近をぶらぶらする。
メガネを新調したせいなのか、女の子たちがやたらと可愛く見える。
男性も、お洒落ピラミッドの頂点を極めそうな若者が多い。
小さな女の子を連れたお母さんお父さんの3人組(3枚チケットが確保できたのだろうか?)も数多く見られた。
そういった中に、ツアーグッズであるガチャガチャを袋いっぱいに買い込む50代くらいのおっさんも…。
仙台公演以上にカオスな客層だ。
本当に様々な層からの支持を受けていることがわかる。
今回の私の座席は、もはや「都市伝説」とまでささやかれているほどに当選率の低い、アミューズモバイルでの当選チケットだ。
自慢だが、私はアミューズモバイルは3戦3勝している。
さぞ良席が来るだろうと期待していたが、2階Bブロックって…。
最大1万人収容のガイシホールは、代々木第一体育館をちょうど半分に切ったくらいのサイズだった。
アリーナの左右と、ほぼ中央まで3つの花道が作られたステージ。
前回の仙台公演では、ステージに近すぎて演出を楽しめなかったが、今回はステージに向かってやや右側から見下ろすように全体が見渡せた。
逆に、私のいる場所よりもステージに近い、ステージに対して角度がついたスタンド席の人は、演出が見えなかったのではないだろうか。
私のいた2階Bブロック周辺は、ほとんどが一人で参戦しているようだった。
少なくとも私がいた列は、すべてが一人で見に来ていた。
まとめウィキよりセットリスト。
01.Take off (ロングver)
02.NIGHT FLIGHT
03.エレクトロ・ワールド
04.Dream Fighter
05.love the world
―MC―
06.Zero Gravity
07.マカロニ
08.SEVENTH HEAVEN
09.Kiss and Music
10.Speed of Sound (着替え曲)
11.edge (⊿-mix)
12.シークレットシークレット
13.コンピューター・シティ
14.I still love U
―MC―
15.ワンルーム・ディスコ
16.セラミック・ガール
17.ジェニーはご機嫌ななめ
―声だし(パッと楽しく遊ぼうのコーナー)―
18.チョコレイト・ディスコ
19.ポリリズム
20.Puppy love
アンコール
E01.plastic smile
E02.Perfume
E03.願い (Album-mix)
セットリストは、仙台までのホールツアーとは変更になった。
「Baby cruising Love」が消えて、「コンピューター・シティ」と「セラミック・ガール」が追加された。
「外は暑いから、会場で涼もう」なんて言って入ってきたのに、クーラーは効いておらず、蒸し暑かった。
チラシでパタパタとウチワをする人多数。待っているだけなのに汗をかく。嫌な予感がする。
開演前のアナウンスが流れる。
歓声と拍手。
あ~毎度ながら、この瞬間がワクワクする。
しばらく待って、暗転。
総立ち。
01.Take off
前回の仙台公演が、本当に演出が見えなかったのだと痛感した。
初めて見る感覚。
なるほどこうやって登場していたのかと分かった。
丸い穴の中に3人が登場する。
しかし、何度も書いているが、ステージを縦方向に長く使うと、横から見ている客には見えにくいと思う。
仙台公演では、あ~ちゃんとのっちは見えず、真ん中の穴からかしゆかの姿が見えていた。
うあ~!しかし楽しい。
02.NIGHT FLIGHT
やや地蔵気味ですよ名古屋のみなさん!
この曲は乗りにくいのだろうか?
ここで、ガイシホールの低音の効き方が中々良いなと感じた。
音が良いか悪いかは判断できなかったが、2階のスタンドでもバスドラが腰にがつがつ来る感じだ。
3人の表情は見えなかったが、スクリーンは見ないで、生の3人を楽しもう。
03.エレクトロ・ワールド
やや地蔵気味ですよ名古屋のみなさん!
私がいる周囲は、ノリが今ひとつ。
あ~ちゃん言うところの「お手並み拝見」の姿勢なのだろうか?
それともはじけ飛ぶ私がおかしいのだろうか?
04.Dream Fighter
「こ~のままでいれたら~」の時に「ドーン」とかなりの低音が入る曲だが、それが心地よかった。
ダサいと感じていた曲だったが、おっさんにはジワジワと効いてくる歌詞だ。
2階スタンドだと、ダンスのフォーメーションがじっくり鑑賞できる。
相変わらず切れ味は抜群。
05.love the world
ここまで切れることなく連続で披露される。
そして、MCに入るのだが、全体を通して今日はかなりリラックスしているように感じた。
というかグダグダともいえるほどにゆるい感じ。
「3人合わせて~」をやらずに終わってしまうのかと思った。
そして、いきなりかしゆかが中央で一人MCとなった。
これは予測できなかった。仙台公演ではほとんど喋らなかったので、嬉しい展開。
最近見たBlack Eyed Peasのメンバーが、埼玉スーパーアリーナで「TOKYO!」と50回ほど叫んでいたのが印象に残ったようで、それを名古屋でやってみたかったとのこと。
「埼玉スーパーアリーナは東京じゃないよ」
と心の中で突っ込んだが、それは気にならなかったのだろうか。
「名古屋~!」
「うぉ~!」
のやり取りを数回。
そのときだった。
突然にのっちが現れ「人にはそれぞれ役割があります…。」と、しみじみと説法を始める。
「突然じゃね」とかしゆかに言われるが、のっちにとっては絶好のタイミングだったのだろう。
流れを完全に断ち切り、今一歩飲み込めない話の展開に、周囲からも「何を突然に」と笑いを取っていた。
要約すれば「日常では様々な役割を担っていて、嫌なことや辛いこともあるだろうが、それは今は忘れて、この会場に置いて行け。そしてゴミは持ち帰れ」という内容だった。
MCのことはここですべて書いておこう。
はっきり言って、あ~ちゃんパラダイスとしか言いようがない。
前日は風邪をこじらせていたようだが、復調したようで、宇宙の果てまで行きそうなほどに自由だった。
一番印象に残ったのは、観客を気遣って、エコノミー症候群にならないためのストレッチを観客全員にやらせたことだ。
台本もなく、単なる思いつきで進行していく。
花道先端、アリーナ中央の円形ステージで
「はい全員座って~!」
と号令をかけると、スタンドもアリーナも全員が着席した。
しかし、きっちりと着席したアリーナ前方の観客は、着席した瞬間に前方を向いてしまうので、3人に背を向けることになる。
それに気づいて慌てて正面のステージまで戻る。
この不思議な光景で爆笑してしまった。
あ~ちゃん指導の下、全員がいすの下まで手を伸ばしてストレッチした。
「こっち見んな!」
その光景を見ようとする観客に厳しい指導が飛ぶ。
その他、「おかあさんといっしょ」の話題で盛り上がる。
「パジャマでおじゃま」や「歯磨きじょうずかな」などをみんなで歌った。
果てしなく長いMCを聞いていると、本当に心の底から、今日は何をしに来たのかを忘れる。
Perfumeのライヴを観に来ていることすら忘れそうだ。
トークショウも大いに盛り上がり、本日も3時間越えの公演となった。
06.Zero Gravity
あ~ちゃんがこちら側の花道先端に来てくれた。
表情が読み取れるくらいの距離だ。
07.マカロニ
もはやステージを一切見ないほどに踊り狂える。
やはり会場の音圧が良い。
08.SEVENTH HEAVEN
ダンスのことは詳しくなくて分からないのだが、この曲の後半の振り付けがツボだ。
アイドルっぽい雰囲気がある。
09.Kiss and Music
なんでこの曲で全員が地蔵になるのか不明だ。
踊っているのは周囲では私くらいだったorz…。
ねっとりとしたリズムの「タメ」が分かりにくい曲なのだろうか?
10.Speed of Sound (着替え曲)
この曲でもはじけていたのは私だけさ!
3人がダンスしたら、きっと全員がはじけ飛ぶんだろうなあ。
孤独に盛り上がった。
11.edge (⊿-mix)
やはり、今回のツアーの「肝」はこの曲だ!
前回の仙台公演では見れなかった演出が全部堪能できた!
sugeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeee!
この1曲だけで、このツアーに参加した価値のほとんどが詰め込まれていたと思う。
開いた口がふさがらないとはまさにこのこと。
これは、世界中どこを探したってPerfume以外には演出はできません。
圧巻だった。
観ている側が用意していた測定メーターは役に立たなかっただろう。
それくらい、このステージを創り出したすべてのスタッフの情熱が感じられた。
「どれどれ、お手並み拝見」
と観に来た人間の度肝を確実に抜いたはずだ。
不完全だったがすでに一度見ている自分でさえ涙ぐんだほどだw
そして、この楽曲は、後方で上にいる人ほど、全体を観れて楽しめたと思う。
ステージから一番遠い、正面の2階が一番楽しめたのかも。
Perfumeのステージ照明は「松井さん」という女性が担当している。
この「松井さん」の照明がヤバかった。
2階Bブロックから観ても最高潮にヤバかったです松井さん!
目の前に存在する「現実のPerfume」と、モニターに映る「二次元のPerfume」の融合のシーンが個人的に盛り上がった。
そう、Perfumeは「ダブルスタンダード」なんだよ!
楽曲は中田ヤスタカ。
舞台演出、振り付けはMIKIKO先生。
衣装は内沢研。
照明は松井さん。
その他にも多くの人間が3人に想いを託して入力し、それを最大限に増幅させて出力する3人。
本当に素晴らしいパフォーマンスだった!
「最新のPerfumeが最高のPerfume」
という言葉があるが、まさにこの日のedgeは、最高のPerfumeだった。
12.シークレットシークレット
早いとこ「見飽きたよ」と言ってみたいものだ。
何度見ても面白さを感じ取れるダンス。
今回は、最後に「コンピューター・シティ」のイントロのポーズを取って終了(暗転)した。
13.コンピューター・シティ
ホールツアーでは消えていた、感激の「シティ」復活!
私をPerfumeへの深い谷へ突き落とした一曲だ。
このダンスパフォーマンスも見飽きることはない。
14.I still love U
あんまり好きではないんだよなあ。
15.ワンルーム・ディスコ
後方から、アリーナ全員の人差し指が上がるのが美しく見えた。
後にMCで、かしゆかは「部屋を片付けて~の腕を伸ばす振りがきつくてウッとなる」と心情を吐露していた。
そうなのかかしゆか。ウッとなるんだねかしゆか。
16.セラミック・ガール
これも、今回のアリーナツアーで復活した曲。
去年のツアー曲の中では「最もむずかしい」といわれていたダンス。
ともかく動きが細かい。虐待だといっても許されるレベルだろう。
先端のステージで披露されたので、「ガガガループ」と呼ばれるパフォーマンスを横から見ることができた。
まあ、正面からみるもんだと思う。
17.ジェニーはご機嫌ななめ
私の経験だと、だいたいこの曲を境にして、常識人の殻を脱ぎ捨てて変態になるか、あくまでも常識人を演じ続けるかの決定が下されると思う。
ここではっちゃければ、以降は自らの心の声に従って行動すればよい。
3人とも均等に応援しなければならないが、どうしても「ゆかぢゃぁぁぁん!」の声が大きくなってしまう。
18.チョコレイト・ディスコ
「ディスコ!」コールも完全に定番になった。
つまらない日常生活の中で、いつもこの曲を聴きながら心の中だけで「ディスコ!」コールをしている。
しかし、今日は思い切り声に出して「ディスコ!」と叫んでも許される日だ。
その後のオフ会でも「ディスコ!」と叫んでもいい日だ。
声がつぶれるまで叫ぶ。
この曲の照明も。際立って美しかった。
19.ポリリズム
「ポリリズムはさすがに聴き飽きたし、もう見飽きたよ(笑)」
と毎度思うのだが、毎度「ポリループ」で抵抗をやめてしまう。
やはり、楽曲の持つパワーを感じる。
20.Puppy love
この曲をもって、本編は終了する。
何回か書いているが「上下上上~」の振り付けは三十路越えには少々厳しい。
お隣の50代くらいの先輩は、何度もタイミングを失っていたようだ。
3人の笑顔が素晴らしい。
きっと私たちの笑顔も気持ち悪く輝いているのだろうな。
E01.plastic smile
文字通り鳴り止まぬアンコールを受けて登場した。
あ~ちゃんはアンコールの歓声をずっとイヤーモニターで聴きながら着替えをしているという。
手の震えが止まらずに、うまく着替えができないそうだ。
「けんけんぱ」のダンス。
E02.Perfume
お隣の先輩と一緒に飛ぶ。
現実社会では、様々な役割を背負っているだろう老若男女たちが、飛ぶ。
悲しいことや辛いこと、苦しいことや切ないことを忘れて、飛ぶ。
E03.願い (Album-mix)
何かしら観客が取るべきリアクションがないので、思い思いに楽しんでいたようだ。
「ああ、終わるんだな」
という気持ちがよみがえってくる。
曲が終わり、3人がステージに並ぶ。
そのまま3人は黙ってこちらを見ている。
凄まじい歓声と拍手が続く。
3人はまだ黙ってこちらを見ている。
この時間はかなり長く感じた。
そして、あ~ちゃんが
「それでは、Perfumeでした!」
と、半ば叫ぶように発して、3人が深々と頭を下げた。
さらに音量が上がる歓声と拍手。
「ありがとう!」という声が周囲に聞こえる。
私も手がちぎれるほどに拍手をしたし、叫び声をあげた。
それが、「ありがとう」の代わりだった。
長く長く、頭を下げてから、3人はステージ袖に消えていった。
今回も本当に心の底から楽しめた公演だった。
ありがとうPerfume。
2階Bブロックから観た感じだと、8,000人収容した今回のガイシホールくらいの規模が、Perfumeの公演での、参加者が全員楽しめるギリギリの最大規模だったのではないかと思った。
1万5千人収容の代々木第一体育館レベルになると、後方はやはりキツイ。
ガイシホールくらいだと、花道中央が中心位置になり、どの場所にいても「正面にステージ」という構成になる(観る方向は様々だが)。
そして、3人は見事にこの大きなステージと、8,000人の観客を支配していたと思う。
上にも書いたが、照明の演出や、ステージ全体の演出を楽しめるのは、後方や上の方の客席だろう。
そこまで考えて演出されているのも素晴らしいことだと思う。
次回は、横浜アリーナの2日目だ。
それが私の参戦の最終日になる。