先日、久しぶりにPerfumeの直角二等辺三角形ツアーDVDを見た。
相変わらず酒を飲んでいても酔わない緊迫感だった。
それと同時にしみじみと感じたことがあった。
そりゃもうしみじみと。
「『Dream Fighter』の付加価値っていつからこんなに大きくなったんだ??」と。
現状の私は、この「Dream Fighter」のインストを聴くだけで目から水が出てくる仕様になっている。
しかし、初めてこの曲を聴いたときの印象は、「ヤスタカ…なに一人で盛り上がっちゃってるんだよ…ちょっと歌詞が恥ずかしいよ…」というものだった。
しかし、この曲がNHKの番組「Perfume 20歳の挑戦~Dream Fighter~」で憧れのステージである武道館を目指すタイトルで使用されてから、その後の数々の難関を突破していく3人の象徴の曲として感じられるようになってきた。
それと同時に、この歌詞を恥ずかしく感じる自分が愚かにも思えてきた。
それに加えてこの直角二等辺三角形ツアーDVDの特典の最後の場面だ。
Perfume史上最大、最長の全国ツアーを乗り越えた千秋楽に、スタッフから3人(と観客)へのサプライズとして用意された、ツアーエンドロールのBGMがこの「Dream Fighter」だった。
ここで号泣する3人の姿を見ていると、私も全自動で目と鼻と口から水が溢れ出す。
という訳で、誰も書かないニッチなシリーズ。
「Perfume×植物」は、いよいよその3に突入いたします。
今回は花屋の重要な任務「付加価値の向上」について。
「Perfume×植物」
「Perfume×植物その2」
特に花屋に限った話しではないが、多くの販売業に欠かせない重要な仕事として、「付加価値の向上」というものがある。
個人的見解としては、花屋の仕事のほとんどがこの「付加価値の向上」だと言い切れる。
自分で売っている商品の価値を、自分の手で向上させるのだ。
簡単な例で言うと、一昔前の花屋は、バケツに赤いバラを入れて販売していた。
何の表示もなく、ただ赤いバラがあるだけだ。
客が見て得られる情報は、「そこに赤いバラがある」「そこに赤いバラが売られている」ということだけ。
「価格が書いてない寿司屋」とまったく同じ状況だ。
それが、現在では「バラの名前」「価格」くらいまではしっかりと表示されるようになってきた。
たぶん、これで「普通」だろう。
一昔前の花屋というのは、本当に世の中から遅れた業界だった。
しかし、ここで立ち止まっているようでは新規顧客は開拓はできない。
ここから先に、花屋が腕を振るう「付加価値の向上」が待っているのだ。
・その赤いバラの名前の由来は?
・その赤いバラの生産者はどんな人?
・どんな栽培方法で作られているの?
・どうやって飾ったらキレイなの?
・長く楽しむためにはどうすればいいの?
・他にどんな花と組み合わせればキレイ?
パッと思いつくだけでも、これだけの「付加価値の向上」のネタが転がっている。
もちろん、見ただけでもうっとりするような「見せ方」も重要になってくる。
ホームセンターの花屋を眺めても、最近は育て方などをかなり詳細に表示するようになってきた。
入荷した商品をただ並べているだけでは売れなくなってきているのだ。
花屋にとっては頭の痛くなる話しかもしれないが、消費者にとっては喜ばしいことだろう。
全国の花屋は、もっともっと花に対する「敷居」を低くするために頭をひねらなくてはならない
(ちなみに、花に対する敷居を上げた一因として「華道」があると私は思っている。花を楽しむために「道」はなくても良い。Perfumeを楽しむための「道」もなくても良い。もちろん「道」を否定するものではない)。
というわけで、現在は販売の職についていないのだが、どうしても思考がこの「付加価値の向上」に向いてしまう。
Perfumeの活動を見ていると、まるで「付加価値の総合商社かッ!」と突っ込みを入れたくなるほどに、付加価値がてんこ盛りにされていることに驚く。
楽曲に関しては、生産者である中田ヤスタカ氏が作ったものが最終出力だ。この時点で商品の魅力はかなり高くなっている。
その出力に対して、MIKIKO先生がダンスパフォーマンスという付加価値を出力して盛り付ける。
またそれに対して、衣装やPV撮影などでさらに付加価値が上乗せされる。
てんこ盛りになった付加価値を背負って、3人はステージで最後の出力をする。
それを見た我々が熱狂してステージを盛り上げる。
そこを収録して二流監督が変態的な演出で新しい価値を生み出す。
それを見た我々は「もうやめて!私のライフはゼロよ!」と悶絶する。
特筆すべきことは、このてんこ盛りの付加価値が、指揮系統がバラバラに実行されている、ということだ。
誰か一人がコントロールしているわけでもないのに、中田氏がキーボードを叩く瞬間から我々が悶絶するまでのルートがすっきりとキレイなラインを描いている。
そしてそのラインは、我々が受け取った後にも続いている。
あんまり植物とは関係ない話になった。
ともかく、Perfumeの「付加価値攻撃」は、これから先も続いていくものと思われる。
人によって様々だろうが、初めに聴いた印象と、ライヴ後やしばらくたってからの印象がこれほど変わる楽曲というのは、私は他にあまり知らない。
今聴こえているPerfumeの楽曲も、これからまた変化していくのだろう。
そろそろ桜の咲く季節が近づいてきた。
かしゆか好きっス。
相変わらず酒を飲んでいても酔わない緊迫感だった。
それと同時にしみじみと感じたことがあった。
そりゃもうしみじみと。
「『Dream Fighter』の付加価値っていつからこんなに大きくなったんだ??」と。
現状の私は、この「Dream Fighter」のインストを聴くだけで目から水が出てくる仕様になっている。
しかし、初めてこの曲を聴いたときの印象は、「ヤスタカ…なに一人で盛り上がっちゃってるんだよ…ちょっと歌詞が恥ずかしいよ…」というものだった。
しかし、この曲がNHKの番組「Perfume 20歳の挑戦~Dream Fighter~」で憧れのステージである武道館を目指すタイトルで使用されてから、その後の数々の難関を突破していく3人の象徴の曲として感じられるようになってきた。
それと同時に、この歌詞を恥ずかしく感じる自分が愚かにも思えてきた。
それに加えてこの直角二等辺三角形ツアーDVDの特典の最後の場面だ。
Perfume史上最大、最長の全国ツアーを乗り越えた千秋楽に、スタッフから3人(と観客)へのサプライズとして用意された、ツアーエンドロールのBGMがこの「Dream Fighter」だった。
ここで号泣する3人の姿を見ていると、私も全自動で目と鼻と口から水が溢れ出す。
という訳で、誰も書かないニッチなシリーズ。
「Perfume×植物」は、いよいよその3に突入いたします。
今回は花屋の重要な任務「付加価値の向上」について。
「Perfume×植物」
「Perfume×植物その2」
特に花屋に限った話しではないが、多くの販売業に欠かせない重要な仕事として、「付加価値の向上」というものがある。
個人的見解としては、花屋の仕事のほとんどがこの「付加価値の向上」だと言い切れる。
自分で売っている商品の価値を、自分の手で向上させるのだ。
簡単な例で言うと、一昔前の花屋は、バケツに赤いバラを入れて販売していた。
何の表示もなく、ただ赤いバラがあるだけだ。
客が見て得られる情報は、「そこに赤いバラがある」「そこに赤いバラが売られている」ということだけ。
「価格が書いてない寿司屋」とまったく同じ状況だ。
それが、現在では「バラの名前」「価格」くらいまではしっかりと表示されるようになってきた。
たぶん、これで「普通」だろう。
一昔前の花屋というのは、本当に世の中から遅れた業界だった。
しかし、ここで立ち止まっているようでは新規顧客は開拓はできない。
ここから先に、花屋が腕を振るう「付加価値の向上」が待っているのだ。
・その赤いバラの名前の由来は?
・その赤いバラの生産者はどんな人?
・どんな栽培方法で作られているの?
・どうやって飾ったらキレイなの?
・長く楽しむためにはどうすればいいの?
・他にどんな花と組み合わせればキレイ?
パッと思いつくだけでも、これだけの「付加価値の向上」のネタが転がっている。
もちろん、見ただけでもうっとりするような「見せ方」も重要になってくる。
ホームセンターの花屋を眺めても、最近は育て方などをかなり詳細に表示するようになってきた。
入荷した商品をただ並べているだけでは売れなくなってきているのだ。
花屋にとっては頭の痛くなる話しかもしれないが、消費者にとっては喜ばしいことだろう。
全国の花屋は、もっともっと花に対する「敷居」を低くするために頭をひねらなくてはならない
(ちなみに、花に対する敷居を上げた一因として「華道」があると私は思っている。花を楽しむために「道」はなくても良い。Perfumeを楽しむための「道」もなくても良い。もちろん「道」を否定するものではない)。
というわけで、現在は販売の職についていないのだが、どうしても思考がこの「付加価値の向上」に向いてしまう。
Perfumeの活動を見ていると、まるで「付加価値の総合商社かッ!」と突っ込みを入れたくなるほどに、付加価値がてんこ盛りにされていることに驚く。
楽曲に関しては、生産者である中田ヤスタカ氏が作ったものが最終出力だ。この時点で商品の魅力はかなり高くなっている。
その出力に対して、MIKIKO先生がダンスパフォーマンスという付加価値を出力して盛り付ける。
またそれに対して、衣装やPV撮影などでさらに付加価値が上乗せされる。
てんこ盛りになった付加価値を背負って、3人はステージで最後の出力をする。
それを見た我々が熱狂してステージを盛り上げる。
そこを収録して二流監督が変態的な演出で新しい価値を生み出す。
それを見た我々は「もうやめて!私のライフはゼロよ!」と悶絶する。
特筆すべきことは、このてんこ盛りの付加価値が、指揮系統がバラバラに実行されている、ということだ。
誰か一人がコントロールしているわけでもないのに、中田氏がキーボードを叩く瞬間から我々が悶絶するまでのルートがすっきりとキレイなラインを描いている。
そしてそのラインは、我々が受け取った後にも続いている。
あんまり植物とは関係ない話になった。
ともかく、Perfumeの「付加価値攻撃」は、これから先も続いていくものと思われる。
人によって様々だろうが、初めに聴いた印象と、ライヴ後やしばらくたってからの印象がこれほど変わる楽曲というのは、私は他にあまり知らない。
今聴こえているPerfumeの楽曲も、これからまた変化していくのだろう。
そろそろ桜の咲く季節が近づいてきた。
かしゆか好きっス。