どるち & えこう の 『美術館・博物館めぐり』 & 『美味しいもの』日記なのだ

プレーリードッグのぬいぐるみの『どるち』と 飼い主?の『えこう』が書く 美術館・博物館や 飲食店の感想なのだ

『田中一村 新たなる全貌@千葉市美術館』なのだ

2010年09月28日 | アート【展覧会 & 常設】(~2022年)

※このブログわ 2010年に違うサイトに載せたものを再編集したものなのだ

<パントリーコヨーテ>でランチをしたぼくらわ 千葉市美術館9月26日まで開催していた<田中一村 新たなる全貌>を見たのだ


ぼくらわ 田中一村を全く知らなくて えこうの友達が 「田中一村わ アンリ・ルソーに似ていて 凄くいいから 見に行った方がいいよ」 と言っていたので行ったのだ

えこうの友達が言うとおり 田中一村わ 凄かったのだ

いい作品がいっぱいあったので それを全部書いていると すごく時間が掛かっちゃうと思うので 少しだけ ご紹介するのだ

今回の展示で1番良かったと思ったのわ <榕樹に虎みゝづく>という作品で この絵わ 夢の楽園のような絵なのだ 上の方にいるトラミミズクわ ウィンクしているし 右手前にある白い花わ ちょっとぼやけて幻想的に見えるのだ


<不喰芋と蘇鐵>も良かったのだ この作品わ 特に アンリ・ルソーに似ていると思ったのだ


あと <桜之図>を見ていると お腹が減ってきたのだ この絵わ この桜と葉を見てると さくらもちの塩漬けした葉っぱみたいな色だったし あんぱんの真ん中にある 桜の花にそっくりで ぼくわ 急に 桜餅と あんぱんを食べたくなったのだ


他にも 奄美の時に描いた作品<アダンの海辺>や <熱帯魚三種>とかも気になったのだ


ぼくわ 一村さんの作品をずっと見ていて 一村さんが過ごした 奄美を体験したいと思ったのだ いつか機会があれば 奄美に行ってみたいのだ

1つ不満があったのだけれど 奄美の作品のポストカードがほとんどなかったわ ちょっと残念なのだ




ここから先わ 展覧会の詳細と えこうの感想を載せるのだ


千葉市美術館 <田中一村 新たなる全貌> 終了しました

http://www.ccma-net.jp/exhibition_end/2010/0821/0821.html 

作品リスト
http://www.ccma-net.jp/exhibition_end/2010/0821/isson_list.pdf




展示構成

第1章 東京時代

第2章 千葉時代

第3章 奄美時代

スケッチなどを合わせると約250点を展示していました。


気になった作品

9.後園秋色図

花の種類は分からないが、彼岸花のような花と、スズランのようなピンクの花が描かれ、ともにピンク系の色でキレイであった。


34.蘭竹図/富貴図衝立

衝立の前面に、カラフルに彩色された<富貴図>と、もう一方に墨一色で描かれた<蘭竹図>。<富貴図>は、青い太湖石、白、赤、黄色などの牡丹が描かれ、世俗的な繁栄を願う吉祥図だそうです。ちなみに、富貴花とは、牡丹のこと。

牡丹の花芯を見ると、油彩のように盛り上がって見える。


39.桜之図

この作品を見ていると、描かれている桜の葉で、さくらもちを連想してしまった。(塩付けにした桜の葉そっくり) 


42.南天図

南天の葉や枝が、墨の濃淡と墨の上から金泥で描かれ、金泥の色が葉や枝を秋の色付きのように表現となっている。


51.新緑虎鶫

葉に隠れ、半分だけ姿を出す虎鶫(とらつぐみ)がいて、まるで「かくれんぼ」をしているみたいだった。


52.南天図

42の<南天図>と違い、こちらは彩色している。画面下の方にちょこんといる小鳥が可愛い。


83.忍冬に尾長鳥

解説には、『ウワミズサクラ、別名杏仁子(あんにんご)と呼ばれている樹にとまる4羽の尾長鳥。周りにはスイカズラ(忍冬)、エゴノキ、いずれも5月の白い花を咲かせ、画面上部には小さくハグロトンボも描かれる。樹間の中に憩う鳥との画面構成は、後の奄美の作品群の原型となるような作品である。』と書かれていました。

樹々も白い花を咲かせていて美しいのだが、尾長鳥の緑と水色を混ぜたような羽はさらに美しかった。


132.燕子花図

背景を描かず、画面の三分の一くらいに燕子花を描くが、花と葉をまだらのように描き、色の濃淡で表す。


141.白い花

青龍社第19回青龍展に初入選した作品。ドクダミのような白い花と緑青の葉が画面の大半を占めている。花と葉がベタ塗りしているように見えて、光琳の<燕子花図屏風>を思い出す。


188.蘇鐵残照図

墨で描かれた蘇鐵(ソテツ)と、うすいオレンジのような色で描かれた残照(夕日と空)のコントラストが美しい。


194.草花に蝶と蛾

亜熱帯のジャングルの色合いだからなのか?蝶と一緒に描いているからなのか?速水御舟の<炎舞>みたいに、蛾がキレイに見えた。


198.榕樹に虎みゝづく

ガジュマル(榕樹)を背景に、右手前にあるハマオモト(ハマユウ)のぼかしているように描いて幻想的に見え、画面上にはウィンクしているトラミミズクがいる楽園のような場面でした。


201.不喰芋と蘇鐵

奄美の作品をたくさん見ましたが、この絵が1番アンリ・ルソーの『異国風景』に似ているように思えた。


↓見に行けなかった方は、こちらの動画をご覧ください。千葉市美術館が作った<田中一村 新たなる全貌>の会場風景が見れます。
http://www.youtube.com/watch?v=Nc7UxHH4M38


田中一村を全く知らなかったのですが、こんなにたくさんの一村さんの作品を見れて良かったと思いました。教えてくれた友人に感謝です。どの時代の作品も良かったのですが、やはり、南国の異国情緒を感じた奄美の作品が1番良くて、特に<榕樹に虎みゝづく>は正直持って帰りたいくらいでした。


巡回情報

鹿児島市立美術館 10月5日(火)~11月7日(日) 

鹿児島県奄美パーク 田中一村記念美術館 11月14日(日)~12月14日(火)



今回も素晴らしい作品を見ることが出来ましたし、美味しいものを食べれて、大満足でした。

ありがとうございます。