※このブログわ 2011年に違うサイトに載せたものを再編集したものなのだ
ぼくらわ 東京国立博物館で 6月12日まで開催している<[特別展]写楽 役者は揃った。>を見に行ったのだ
今回わ 写楽と 写楽以外の浮世絵版画が 前後期合わせて 約290点を展示していたのだ
写楽わ 約10ヶ月の間に 約140点あまりを制作したのだけれど この展覧会でわ 数点を除き ほとんどの作品が展示していて 何点かの作品わ 版の違いや 保存状態での色の違いが分かるように 同じ作品でも数枚を展示して見比べたり出来たのだ
その約290点の中から ぼくが気になった作品を ちょっとご紹介するのだ
まずわ 写楽の作品からなのだ
<三代目大谷鬼次の江戸兵衛>・<初代市川男女蔵の奴一平>わ 一対として 隣り合わせに展示していたのだ
<三代目瀬川菊之丞の田辺文蔵女房おしづ>なのだ
これわ 同じ作品が2点となり同士に展示していて 色の違いが見れたのだ 1つわ 色あせて 着物の紅葉の柄が 赤っぽくなっていたけど もう1つわ その部分の 色がきちんと残っていて 紫色だったのだ
<天王子屋里虹(二代目山下金作の大内屋仲居ゑび蔵おかね実は貞任女房岩手)>なのだ
女形なのに この役者わ 石塚英彦に似ていたのだ 顔や体型もそっくりだったのだ
写楽以外のものなのだ
喜多川歌麿の<歌撰恋之部 深く忍恋>なのだ
背景が 光沢のある雲母摺りのようだけど 色がピンク色だったのだ 白雲母摺り 黒雲母摺りわ 見たことがあるけど ピンク(赤)の雲母摺り?わ 初めて見たのだ
歌川国政の<市川鰕蔵の薄井荒太郎貞光に扮しての暫>なのだ
これわ 前に見たことがあって好きな作品なのだ 所蔵が 東京国立博物館なので 総合文化展(常設)で展示したら 一緒に記念撮影をしたいのだ
この展覧会を見て思ったのわ 写楽で好きなのわ 第1期の作品だったのだ この頃わ 役者がデフォルメしていて 面白いしインパクトがあったのだ それ以降だと そんなに面白くないし 筆に力がないような気がしたのだ
ここから先わ 展覧会の詳細と えこうの感想を載せるのだ
東京国立博物館 <[特別展]写楽 役者は揃った。> 6月12日(日)まで
http://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=706
作品リスト
http://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1382
展示構成
プロローグ
1.写楽以前の役者絵
2.写楽を生み出した蔦屋重三郎
3.写楽とライバルたち
4.版の比較
5.写楽の全貌
6.写楽の残影
写楽は、約140点あまりを制作したそうですが、数点を除き、そのほとんどが展示しており、写楽以外の絵師の作品も数多く展示していて、前後期合わせて287点が展示されていました。
気になった作品
4.一筆斎文調 二代目市川高麗蔵と二代目山下金作 <重要美術品>
高麗蔵の着物の裾に、たくさんのネズミ柄が気になってしまう。
7.勝川春章 東扇 初代中村仲蔵 <重要美術品>
扇面で、切り取られる前のものを初めて見た。空摺りで扇の折り目を付けていた。この役者絵は、悪人っぽい。
23.喜多川歌麿 歌撰恋之部 深く忍恋
この作品の背景は、ピンクの雲母摺りのようなので、紅雲母摺りだと思う。(初めて見たので、間違っているかもしれないが・・・。)背景がピンクだし、美人画がより美しく見せている効果があると思う。
25.喜多川歌麿 婦人相学十躰 浮気之相 <重要文化財>
これは、白雲母摺りを用いている。 女性の胸元の着物がはだけているから、<浮気之相>なのか?
26.喜多川歌麿 婦人相学十躰 ポペンを吹く娘
ポペンを吹く姿、着物の袖を持つ仕草が美しい。白とうすい赤の市松模様の着物もいい。
44.東洲斎写楽 三代目瀬川菊之丞の田辺文蔵女房おしづ
46.東洲斎写楽 三代目瀬川菊之丞の田辺文蔵女房おしづ <重要文化財>
44と、46は隣りに展示していて、保存状態の違いによる色の違いを見ることが出来た。44の方が着物の紅葉の柄がきっちり紫色が残っていたが、46は、赤っぽく退色していた。
56.東洲斎写楽 谷村虎蔵の鷲塚八平次
58.東洲斎写楽 谷村虎蔵の鷲塚八平次 <重要文化財>
これも、色の違いが楽しめる。56は、鮮やかな紫色が残っていたが、58は、褪せてしまっている。
64. 東洲斎写楽 市川鰕蔵の竹村定之進
役者の顔をデフォルメしすぎて面白い。きっと苦情が出たはず?
74. 東洲斎写楽 初代中山富三郎の松下造酒之進娘宮ぎの
こちらも、やらかした感のある作品で、面白い。
193. 東洲斎写楽 大童山文五郎の土俵入り
この大童山文五郎は、当時の相撲入りのマスコット的存在で、見世物的興味で人気があったそうです。でも、相撲は弱かったみたい。
221.東洲斎写楽 三代目大谷鬼次の江戸兵衛 <重要文化財>
224.東洲斎写楽 初代市川男女蔵の奴一平 <重要文化財>
221と224は、一対として隣り合わせに展示。
262.東洲斎写楽 天王子屋里虹(二代目山下金作の大内屋仲居ゑび蔵おかね実は貞任女房岩手)
女形なのに顔がパンパンでインパクトあり、仕草の面白く思える。
281. 歌舞妓堂艶鏡 三代目市川八百蔵の梅王丸
この役者絵は、今の価値観で見ても、二枚目で端正な顔立ち。しかもカッコいい決めポーズを取っている。
283.歌川国政 市川鰕蔵の薄井荒太郎貞光に扮しての暫
以前見て、好きな作品。東京国立博物館所蔵なので、総合文化展で展示のときにもう1度見て、写真に収めたい。
あと、写楽の<二代目嵐龍蔵の金かし石部の金吉>の見比べも良かった。
今回写楽の作品を見て思ったが、『第1期』が1番インパクトがあって面白いと感じた。それ以降でも、少し惹かれる作品もあったが、筆に力がないか、絵師以外の意向があったように思える。版の違いや、保存状態での色の違いを見比べるのは楽しかったし、同じ題材で、写楽と他の絵師の見比べも面白かった。
この後わ 東京国立博物館内にあるレストランで 今わ 工事している東洋館の 別棟1階にある<ホテルオークラレストラン ゆりの木>でランチをしたのだけれど そのことわ また 今度書くのだ