おとぎのお家と青い鳥

本ブログでは、主に人間が本来持つべき愛や優しさ、温もり、友情、勇気などをエンターテイメントの世界を通じて訴えていきます。

Super Santa Claus シンデレラ / 蛍 最終回

2011-12-18 21:28:02 | 人・愛・夢・運命・教育・家族・社会・希望

クリスマスツリーSuper SantaClaus シンデレラ』 ~~も、今回でいよいよ最終回です。天の国に旅立つ、ララちゃんのためにシンデレラが最後に用意した、宇宙規模で催しされる“世界で一番のクリスマス・プレゼント”の中身が何であるのか?を、きっとあなたもララちゃんと同じようにその中身の内容を知ると、今までに体験したことがない人間の世界を超越した“愛と感動”に出会えると思います。ぜひ、シンデレラがララちゃんに贈ったその“愛と感動”の中身が何なのか?を、直にあなた自身のその目で確かめてみてください。

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企画 / 下家 猪誠
最終回
 世界で一番のクリスマス・プレゼント
 

★前回までのあらすじ

「ねえ見て、パパママ。雪よ。」
「そうね、ララ。いつもララがおりこうな親孝行の子供だから、今日のクリスマスのお祝いのために、きっと神様がプレゼントしてくれた雪かもしれないわね・・・」
三人が、犯人の車の運転手を突き止めその後を追いかけると、犯人はララちゃんをひき逃げした直後にもかかわらず、家に帰るとのうのうと家族みんなでクリスマスパーティーを開き、楽しんでいました。
「ララちゃんをひき逃げして、のうのうクリスマスパーティーを楽しんでいるなんて、絶対に許せない・・・」
「まったく、同感だ・・・」
ひとつ目のララちゃんの願い事であった、彼女をひき逃げした犯人を捕まえたいという願い事は、シンデレラとルドルフおじさんの活躍によって、無事に解決しました。
風の噂には聞いていましたが、ほ、本当にSuper Santa Clausっていたのですね・・・」
「普段は、普通の女子高校生ですけどね・・・」
「こ、こら、シンデレラよけいなことを言うでない・・・」
「いやいや、いいですよ、ルドルフさんそんなにお気を使わなくて・・・」
「噂でしか聞いたことがない方々に、こうして夢じゃなく実際にお目にかかれて、とても光栄に思っていますから・・・」
そしてまた、ララちゃんのふたつ目の願い事であった、かつてのように彼女の住んでいる村の川や沼に、再び蛍やめだかが住めるようにしたいという願い事も、ザビエル神父の協力を得て、何とか無事に解決することが出来ました。

ララちゃんが、天の国行きの汽車に乗らずに人間界に留まっていた理由の、彼女を引き逃げした犯人を捕まえることと、彼女が住んでいた村の川と沼にかつてのように蛍とめだかが住めるようにすることの、ふたつの問題を解決してあげたシンデレラとルドルフおじさんは、彼女を人間界に残し呪縛霊にしないための、最後のSuper Santa Clausとしての使命である、彼女を天の国行きの汽車に乗せてあげるために、大急ぎで天の国行きの汽車の乗り場があるカラスの森の駅に向かいました。
やはり、最初ララちゃんはシンデレラやルドルフおじさんと別れて、一人で天の国行きの汽車の乗るのを嫌がってすねていましたが、最後はシンデレラの説得に応じて、汽車に乗ることを快く承諾してくれました。

―プォーォー、プォーォー、プォーォー・・・・・―

三人が天の国行きの駅に到着すると、もう出発の汽笛がホーム中に鳴り響いていました。
「シンデレラ、ララと最後に約束してくれる・・・」
「なにを?」
「今度、またララが人間に生まれ変わって戻って来たら、これまでと同じように友達なってくれる?」
「もちろんよ・・・」
「じゃ、指きりしてね・・・」
ララちゃんは、まだ紅葉のような小さな手を出し、その小指でシンデレラと指きりしました。
「♪指きりげんまん嘘ついたら針千本のーます・・・」
ララちゃんは、シンデレラと指きりすると安心したのか、エンジン音を響かせて出発の準備をしている汽車の乗車口の方角に向かって、満面な笑みで手を振りながら駆けて行きました。

―シュッ、シュッ、シュッ、シュッ・・・・・―

―ゴットンガットン、ゴットンガットン、ゴットンガットン、ゴットンガットン・・・・・―

やがて、ララちゃんを乗せた天の国行きの汽車はしだいに加速をつけて走り出すと、“グゥオー、グゥオー”というものすごいエンジン音を響かせながら、青い澄み渡った冬の夜空に向かって飛び立ちました。
汽車が夜空に飛び立ったとたん、驚くようなことが起こりました。
それは、どこからともなく何十万匹いや何百万匹はいると思われる蛍の群れが、汽車の周りに飛んで来て
「ララちゃん、Merry X’mas」という文字を、蛍の光のイルミネーションで夜空いっぱいに描いたからです。
さすがにこれにはララちゃんも、当初は何がなんだか分からずに驚いていましたが、シンデレラの拳を握り親指を立てるgooサインを見て、ようやくその意味を理解し感激でいっぱいになりました。
そしてその瞬間、ララちゃんの瞳の中は嬉しさの涙でいっぱいになっていました。
「ありがとう・・・シンデレラ・・・」
これは、シンデレラが、ララちゃんために贈った最後のクリスマスプレゼントだったのです。


そして、ララちゃんを乗せた天の国行きの汽車は、数百万匹の蛍の作ったトンネルを潜り抜けながら、冬の星座の中に混じり小さな点になって消えて行きました。









Super Santa Claus シンデレラ / 蛍6

2011-12-18 21:20:30 | 人・愛・夢・運命・教育・家族・社会・希望

クリスマスツリー只今、当ブログではクリスマス特別作品として『Super SantaClaus シンデレラ』の連載を開始しています。本作品は、地球を飛び出し宇宙規模でシンデレラと七人の小人たちが、それぞれが持つ超能力を発揮しながら、現実に起こる問題を痛快・愉快に解決していく、超スペクタクルロマンの作品です。そしてさらに、アニメや童話のようにファンタジックに飛んだ世界の中で、人間愛や家族愛、友情、優しさ、エンターテイメント性などを通じて、多くの“愛と感動”を読者のみなさんに届ける作品です。どうぞ、当ブログでシンデレラとその仲間の七人の小人たちが繰り広げる、“愛と感動の大冒険”の物語を心行くまで楽しんでください。


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企画 / 下家 猪誠
第6話
 
蛍やめだかが村に戻ってくる

★前回までのあらすじ

シンデレラとルドルフおじさん、ララちゃんの三人は、情報収集のためにアップルタウン警察に立ち寄った後、犯人の手掛かりを捜すために、ルドルフおじさんの超能力のひとつである、時空の中を自由に行き来が出来るタイムトンネル(四次元空間)使って、ララちゃんがひき逃げにあった事故現場に向かいました。
三人が、ララちゃんがひき逃げ事故に遭う直前の事故現場に着くと、そこにはこの直後にララちゃんがひき逃げ事故に遭い、まさか亡くなることなど予想もしていない、彼女の一家の幸せそうな姿がありました。
「わーい、雪だ。雪だ。」
「ねえ見て、パパママ。雪よ。」
「そうね、ララ。いつもララがおりこうな親孝行の子供だから、今日のクリスマスのお祝いのために、きっと神様がプレゼントしてくれた雪かもしれないわね・・・」
三人が、犯人の車の運転手を突き止めその後を追いかけると、犯人はララちゃんをひき逃げした直後にもかかわらず、家に帰るとのうのうと家族みんなでクリスマスパーティーを開き、楽しんでいました。
「ララちゃんをひき逃げして、のうのうクリスマスパーティーを楽しんでいるなんて、絶対に許せない・・・」
「まったく、同感だ・・・」
その姿を見て怒ったシンデレラとルドルフおじさんは、犯人がララちゃんをひき逃げした証拠品を集め終わると、絶対に犯人が逃走できないようにするために、その最後の仕上げとしてルドルフおじさんの超能力武器“真心ビーム”を使って、犯人に罪の意識を反省させることにしました。
―“真心ビーム”とは、人の悪い心を取り除き正直な心に変える、いわば人の気持ちを童心に返すような武器である。―
その甲斐があり、翌日ララちゃんをひき逃げした犯人は、自分から警察に自首をしました。


あと残ったのは、ララちゃんの最後の願い事である、蛍やめだかを彼女が住んでいる村の川や沼で、もう一度見られるようにすることです。
三人は、その相談をするために神父さんにするために、ララちゃんたちが住んでいる村近くの町の丘の上にある教会に向かいました。
三人が教会に行くと、ザビエル神父が快く出迎えてくれました。
ただ、さすがに当初はザビエル神父も、シンデレラとルドルフおじさんの姿を見た時は、言葉に詰まって一瞬たじろぐほど驚いていました。
「か、風の噂には聞いていましたが、ほ、本当にSuper Santa Clausっていたのですね・・・」
「普段は、普通の女子高校生ですけどね・・・」
「こ、こら、シンデレラよけいなことを言うでない・・・」
「いやいや、いいですよ、ルドルフさんそんなにお気を使わなくて・・・」
「噂でしか聞いたことがない方々に、こうして夢じゃなく実際にお目にかかれて、とても光栄に思っていますから・・・」
会えるなんて、大光栄ですから・・・」
―いくらシンデレラが全天界の神王ゼウスの使者と言っても、ルドルフおじさんを心配させるほどおしゃべりが過ぎるのは、やはり十七歳の女子高校生である。―
「実は神父さん、今日お邪魔したのは・・・」
ドルフおじさんが、ララちゃんの願いことの事情を詳しく説明し、きちんと彼女をみんなと一緒に天の国行きの汽車に乗せてあげたいことを伝えると、休日のたびに教会にミサに通っていたララちゃんのことを良く知っていた、ザビエル神父はその手伝いをすることを快く引き受けてくれました。
「それに、神王ゼウス様の使者みなさんに、こうしてわざわざお越しいただいたのに、神に使える身としそれをお断りするわけにはいけませんからね・・・」
翌日から、さっそくザビエル神父は近隣の町や村を訪ねて集会を開き、ララちゃんの住んでいた村の川や沼で、再び蛍やめだかが見られるように協力もらうように、集会に出席した住民に呼びかけてくれた。
その甲斐があり、だんだんとララちゃんの住んでいた村の近隣の町や村で、これまでリゾート開発の名の下に必要以上に森林伐採を行っていた企業や、彼女の村に建てられたホテルが商売を優先して身勝手に捨てる生ゴミや洗剤、油などのせいで、川や沼の水質が汚染されて蛍やめだかが住めなくなったことに対する大規模な反対運動が起り始めたために、むやみに商売のためだけに身勝手な行動をしていた企業やホテルも、必要以上に森林伐採を行ったり水質汚染の原因になる生ゴミなどを川や沼に捨てたりすることを、自ら自粛しその改善に取り組まざるようになることを余儀なくされました。


ララちゃんが、そのことを自分の目で確かめて、天の国行きの汽車に乗ることを決めたのは、それから三日後のことでした。
ちょうどその時、ララちゃんの願いが叶ったのを祝福でもするかのように、町の丘の上にある教会ではクリスマスを祝うための、祝賀の鐘が鳴り響いていました。



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Super Santa Claus シンデレラ / 蛍5

2011-12-18 21:20:13 | 人・愛・夢・運命・教育・家族・社会・希望


クリスマスツリー只今、当ブログではクリスマス特別作品として『Super SantaClaus シンデレラ』の連載を開始しています。本作品は、地球を飛び出し宇宙規模でシンデレラと七人の小人たちが、それぞれが持つ超能力を発揮しながら、現実に起こる問題を痛快・愉快に解決していく、超スペクタクルロマンの作品です。そしてさらに、アニメや童話のようにファンタジックに飛んだ世界の中で、人間愛や家族愛、友情、優しさ、エンターテイメント性などを通じて、多くの“愛と感動”を読者のみなさんに届ける作品です。どうぞ、当ブログでシンデレラとその仲間の七人の小人たちが繰り広げる、“愛と感動の大冒険”の物語を心行くまで楽しんでください。


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企画 / 下家 猪誠
第5話
 
ドルフおじさん大活躍

★前回までのあらすじ

シンデレラとドルフおじさんとは、ララちゃんのことが気になり彼女が搬送されていった病院に、彼女の様子を見に行きました。
二人は病院に着いたとたん、偶然テレビニュース見て驚きました。
それは、ララちゃんを撥ねた自家用車の運転手が逃亡し、まだ犯人が捕まっていなことを知り、彼女が遭った交通事故がひき逃げ事故だということを知ったからでした。
おまけに、悲しいことにララちゃんは二人が病院に着いたときには、もう強く頭を打ったのと出血多量が原因で死亡していました。
二人は、ララちゃんに直接会って、彼女が天の国行きの汽車に乗らずに独り取り残されて、呪縛霊になって永遠に人間界を彷徨ことにならないためにも、彼女のやり残した願い事を手伝ってあげることにしました。
それは、パパやママをこれ以上悲しめないためにも、早くひき逃げ犯を捕まえることと、大型ホテルの建設による大規模な森林伐採や環境汚染のために、すべて彼女が住む村の川や沼から姿を消してしまった蛍やめだかを、もう一度かつてのように川や沼に戻してあげることでした。
早速、シンデレラとドルフおじさんとは、ララちゃんのために犯人探しを手伝うことにしました。
三人が、情報収集のためにアップルタウン警察に立ち寄った後、犯人の手掛かりを捜すために向かったのは、今日ララちゃんが交通事故にあった時間の、ひき逃げの事故現場です。「時間(とき)の渦よ出でよ!」と、ルドルフおじさんがそう大声で叫ぶと同時に、その目の前には現在と未来や過去を自由に行き来が出来る、大きな時空の渦が現れました。
そして、二人を橇に乗せてその時空の渦の中に、ルドルフおじさんが変身した赤鼻のトナカイは、時速三百キロの物凄いスピードで向かって飛びこんで行きました。
三人は、ひき逃げ事件が起きたのが今日だったこともあり、すぐにララちゃんがひき逃げにあった事故現場に到着しました。
そしてそこには、まさかこれからひき逃げ事故に遭うなんて予想もしていない、ララちゃん一家の幸せそうな姿がありました。
「わーい、雪だ。雪だ。」
「ねえ見て、パパママ。雪よ。」
「そうね、ララ。いつもララがおりこうな親孝行の子供だから、今日のクリスマスのお祝いのために、きっと神様がプレゼントしてくれた雪かもしれないわね・・・」

ララちゃんがパパとママと一緒に、横断歩道のところまでやって来た時、突然雪に足を滑らせて転んでしまいました。
その時、蛍の卵と一緒に手に持っていたブドゥー人形が、転んだ拍子に横断歩道の一、二メートル先までコロコロと転がっていきました。
「あっ、あたしのブドゥー人形が・・・」
ララちゃんはすぐに起き上がると、自分が可愛がっていつも持ち歩いているブドゥー人形を拾うために、ブドゥー人形があるその方角に向かって、夢中で駆け出して行きました。
その時でした。

―キキキー、キキキー・・・―

―ドッカーン!―

ララちゃんが、ブドゥー人形を拾うために駆けて行っている方角に向かって、その前方から青い自家用車が猛スピードで突っ込んで来て、彼女を撥ねたまま車は止まることなく、一目散に逃走して行きました。
「シンデレラ!信号の色はどうなっている?」
「青だわ、青よ!」
「と、言うことは、ララちゃんには完全に非がないということだな・・・」
「ということになるわね・・・」
「よし、これで安心して犯人を捕まえられるぞ・・・」
その後は、ララちゃんがひき逃げ事故に遭った時間と同じ、その時の様子が繰り返されていた。
「きゃーっ!」
「た、たいへんだ!ラ、ララが・・・」
「うわーっ、だ、誰か、ララを助けて!」
―子どもが車に撥ねられたぞ!救急車を呼べ!―
その瞬間、現場は騒然となり横断歩道には、ブドゥー人形を抱いたまま倒れている小さな女の子(ララちゃん)と、その子を抱きかかえて必死で助けを求めて泣いている両親(ララちゃんのパパとママ)と思われる大人の男女を囲んで、人山が出来ていました。

でも、三人はその現場に留まることなく、ひき逃げ犯の犯人の後を追いかけることにしました。
「ララちゃん、この人に間違いないわね?」
「絶対に間違いないわ。ララが見たのはこの顔だったわ・・・」
犯には見たところ、三十七、八歳の中肉中背の男で、特徴としては眉と眉の間に大きなホクロがありました。
犯人はクリスマスということもあってか、かなり酒を飲んでいるようで、相当顔色が紅潮していた。
そして犯人の車は、アップルタウンの街を通り過ぎて隣街にあるある住宅街の一軒家の前に止まり、車庫に車を入れるとララちゃんひき逃げした証拠を隠すために、念入りに車をワックスで磨いていました。
「シンデレラ、証拠写真を撮っておけよ・・・」
「分かった・・・」
ただ驚いたことには、ひき逃げの犯人にララちゃんと同じ年頃の、男と女の子の子供いたことだった。
そして、家に帰るとララちゃんをひき逃げしておきながら、何食わぬ顔をして家族みんなでクリスマスパーティーをやっていることだった。
「こういう心が腐っているような人って、絶対に許せないわね・・・」
「そうだなあ、それにはもっと証拠となるものを探さなくちゃあな・・・」
「そうね、きっと残っているはずだと思うから・・・」
再び、三人は犯人の車が止めてある車庫に戻って、車の中やその周辺をくまなく調べた。
そのかいがあって、犯人がララちゃんを撥ねた時に付いたと思われる、血痕を拭き取った布が屑籠の中から見つかりました。
「シンデレラ、よくやった。それさえあれば、もう大丈夫だろう・・・」
「だけど、ルドルフおじさん念には念を入れておかなくちゃあね・・・」
「そうなると、あれを使うしかないな・・・」
「そうね、ルドルフおじさん頼むわね・・・」
「よーし、それじゃあ一発お見舞いするか・・・」
「真心ビーム発射!」
ルドルフおじさんがそう言うと、突然胸の辺りに真っ赤なハートマークの不思議な光が現れて、その光が犯人をめがけて飛んで行きました。
そのとたん、今まで陽気に酒を飲んで家族と一緒に騒いでいた犯人が、急に大人しくなって奥さんに今日あった事故のことを、正直に話し始めました。
突然、その話を聞かされた奥さんはさすがに驚いて、クリスマスパーティーを中止して子供たちを部屋に帰すと、最初は犯人の夫に対しして散々卑下し喚き散らしていたが、とうとう最後はどうすることも出来なくて泣き崩れてしまいました。
結局、この様子を見ていてシンデレラは、交通事故は事故に遭った家族も悲惨な思いをするが、事故を起こした家族の方も悲惨な思いを強いられる現実を思い知らされました。
もちろん、シンデレラたちは自分たちが集めた犯人の証拠品をアップルタウンの警察署に届けましたが、そうするまでもなくルドルフおじさんの“真心ビーム”を浴びた犯人は、翌日自分から警察に自首しました。
ララちゃんのパパやママもそうですが、アップルタウンの警察も急に犯人がどうして自首して来たのか?まったくその理由について分かりませんでした。
もちろん、その裏でシンデレラたちが動いていたことなど、誰も知るはずはありません。

「あとララちゃんの願い事の残りは、蛍やめだかを村の川や沼に返すことね・・・」
「さて、この件についてはどうするかな・・・」
「とりあえず、協会の神父さんに相談してみましょうよ・・・」
「そうするか・・・」
三人は、ララちゃんの残りの願い事を叶えるために、犯人が自首したその日に教会の神父さんにそのことを相談するために、ララちゃんたちが住んでいる村近くの町の丘の上にある教会に向かいました。


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Super Santa Claus シンデレラ / 蛍4

2011-12-18 21:19:54 | 人・愛・夢・運命・教育・家族・社会・希望


クリスマスツリー只今、当ブログではクリスマス特別作品として『Super SantaClaus シンデレラ』の連載を開始しています。本作品は、地球を飛び出し宇宙規模でシンデレラと七人の小人たちが、それぞれが持つ超能力を発揮しながら、現実に起こる問題を痛快・愉快に解決していく、超スペクタクルロマンの作品です。そしてさらに、アニメや童話のようにファンタジックに飛んだ世界の中で、人間愛や家族愛、友情、優しさ、エンターテイメント性などを通じて、多くの“愛と感動”を読者のみなさんに届ける作品です。どうぞ、当ブログで「シンデレラ」とその仲間の「七人の小人たち」が繰り広げる、“愛と感動の大冒険”の物語を心行くまで楽しんでください。


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企画 / 下家 猪誠
第4話 時空を超えた犯人さがし

★前回までのあらすじ

―ピポ、ピポ、ピポ・・・―

―ウー、ウー、ウー・・・―

やがて、町の人の連絡を受けて、ララちゃんはやって来た救急車で病院に運ばれて行きますが、彼女がクリスマスプレゼントとして、ブドゥー人形と一緒に手に持っていたその中身を見て、シンデレラは驚きました。
それは、他の子供たちのプレゼントに比べて、その中身がちょっと風変わりな物だったからです。
なんとそのプレゼントとは、蛍の卵だったからです。
シンデレラはその訳を、その後天子になったララちゃん本人に聞き、その純真な気持ちに胸が詰まる思いがします。
「おーい、シンデレラ!ワシじゃ、ワシじゃ!」
「あっ、ルドルフおじさん、相変わらず早いわね・・・」
「そりゃあ、可愛いわがお嬢ちゃんシンデレラに呼ばれちゃあ、何を放っておいても真っ先に飛んで来なくちゃあな・・・」
シンデレラがルドルフおじさんの呼ぶ声に気が付いて、彼の声がする方角のデパートの屋上の空の上を見上げると、赤鼻のトナカイに変身したルドルフおじさんが、満面に笑みを浮かべて手を振っていました。
やがて、ジングル・ベルの鈴の音が聞こえ出し、♪ジングル・ベル ジングル・ベル・・・と聖歌隊合唱の歌が聞こえ始めると、天空から鮮やかな無数の色の光が降注いで来てシンデレラの全身を包み込み、グルグルと竜巻のように猛スピードで回転しながら彼女の躰が上空の方に向かって引っ張られて行くと、彼女はいつの間にかSuper Santa Claus「シンデレラ」に変身していた。
そして、早速シンデレラはSuper Santa Claus「シンデレラ」に変身すると、ララちゃんのことが気になり、彼女が搬送されていった病院に、ルドルフおじさんと一緒にその様子を見に行きました。
二人は病院に着いたとたん、偶然テレビニュース見て驚きました。
それは、ララちゃんを撥ねた自家用車の運転手が逃亡し、まだ犯人が捕まっていなことを知ったからです。
「犯人が逃走?」
「もしかして、ララちゃんの交通事故って、ひき逃げ事故ということ?!」
おまけに、悲しいことにララちゃんは二人が病院に着いたときには、もう強く頭を打ったのと出血多量が原因で死亡していました。
「シンデレラ、こうなったらララちゃんためにも、弔い合戦だ・・・」
「なんとしてでも、ララちゃんをひき逃げした犯人を捕まえるぞ!」
「そうね、そんな非人道的な人は、絶対に許せないわね・・・」
人間界で病気や事故などにあって死亡し霊魂になった人は、大人や子供に限らず天の国行きの汽車に乗って、人間として新たに生まれ変わるまで、新しい世界でまったく別人としてその人の過去に関係なく、暮らすことが義務付けられているにもかかわらず、何故か?まだララちゃんは天の国行きの汽車の乗り場がある駅には行かずに、病院の玄関口に立っていました。
「あっ!ルドルフおじさんちょっと待って。ララちゃんがいるわ・・・」
「えっ?あっ、ホントだ・・・」
シンデレラは、その理由を本人から直接聞くために、ララちゃんに声を掛けました。
「ララちゃん、こんばんは・・・」
「えっ!」
シンデレラとルドルフおじさんの姿を見ると、派手なサンタクロースの衣装を身に着けた女の子と、人間の言葉をしゃべるトナカイのルドルフおじさんの姿に、最初ララちゃんは目を見開いたままピクリとも動かさないほど物凄く驚いていましたが、どうやら二人がその訳を話すと、まだ不可思議さは感じているものの、何とか二人のことを理解をしてくれたようです。
「ところで、ララになんのようがあって来たの?」
「実は、ララちゃんがひき逃げ事故に遭った現場を、その時に偶然通りかかってね・・・」
「じゃ、あなたはララのことを心配して来てくれたっていうわけ・・・」
「そうだね・・・」
「それより、どうしてララちゃんは天の国行きの汽車が乗る駅には行かずに、まだ病院に残っているわけ?」
シンデレラがそう尋ねると・・・
「ララ、ちょっとやり残してことがあって・・・そのことが気になって・・・」
「やり残したこと?もしララちゃんが嫌じゃなかったら、話してもらってもいい・・・」
「そして、そのやり残したことが少しでも早く片付いて、ララちゃんがみんなと一緒に天の国行きの汽車が乗れるように、私にも手伝わせてくれない・・・」
「そうしないと、ララちゃんはみんなと一緒に天の国に行けなくなって、独りぼっちになるだけじゃなく、一生呪縛霊として人間界を彷徨ことになるからね・・・」
「そうなの?知らなかった・・・」
「そうなんだよ、ララちゃん。悪いけど、早くこの一件に決着をつけて、みんなと一緒に天の国行きの汽車が乗るようにしないとね・・・」
「だったら、お願い、ララそうなりたくないからなんとかして・・・」
「わかった・・・」
「あっ、そうか!シンデレラって色んな超能力を持っていて、子供たちの夢や願い事を叶えてくれるSuper Santa Clausなんだものね・・・」
「ゴホン、ゴホン。ワシもその一人なんだがなあ・・・」
「ひとつめのやり残した問題のことなんだけどね、私ひき逃げした犯人の顔を見たの・・・」
「え、えっ!」
「そ、それって本当!」
ララちゃんの、いきなりの予想もしていなかった話の内容に、さすがにシンデレラもルドルフおじさんも驚いた。
「きっと一瞬だったと思うけど、わりと車に撥ねられる瞬間は何故か?時間がゆっくりと回っているような感じがしたから、ハッキリと犯人の顔が見えたの・・・」
「そう、それは事件解決のための、すごく重要な証拠になるわね・・・」
「こんなに早く死んじゃって、パパやママを悲しませたでしょう。だから、このままじゃパパとママが可哀相だから、早く犯人を捕まえて二人を安心させてあげたいの・・・」
「うん、分かった。必ずララちゃんのパパやママを安心させてあげるためにも、シンデレラとこのルドルフおじさんが犯人を見つけ出してあげるからね・・・」
ルドルフおじさんがララちゃんに向かってそう言った。
「それより、もうひとつの相談ごとって?」
シンデレラがそう尋ねると、まだ五歳にも満たない子供の口から、シンデレラ自身も思わず胸を打たれ泣き出しそうになる答えが返って来た。
「村の川に蛍を戻してあげたいの・・・」
「蛍?」
「うん、蛍よ・・・」
ララちゃんの話しによると、彼女の家があるメロン村の川や沼には、数年前までたくさんの蛍やメダカたちが生息し、村の子どもたちの課外授業の科目のひとつにもなっていたそうです。
ところが、メロン村に巨大ホテルが建設されたのを機に、大規模な森林伐採や環境汚染が急速に進み、村の川や沼からホテルが建設されてしばらくしたある日をきっかけに、すべての蛍やメダカたちの姿が消えてしまい、一匹も見られなくなったそうです。
その原因は、大規模な森林伐採もそうですが、ホテルが捨てる生ゴミや洗剤、油などで川や沼の水質が汚染されてしまい、蛍やメダカたちが住めなくなってすべて死んでしまったのが原因で、ララちゃんはなんとかしても一度蛍やメダカたちをメロン村の川や沼で見られるようにしたかったのだそうです。
この話しを聞き、シンデレラはララちゃんがクリスマスのプレゼントに、どうして蛍の卵を買って貰っていたのかの答えが、ようやく分かりました。


「じゃあララちゃん、さっそく犯人探しをしなくちゃね・・・」
「犯人を探すって、どうやって見つけるの?」
「まずは、何か手がかりになる物が見つけなくちゃいけないから、アップルタウンの警察に行って見ることにしようね・・・」
「うん。わかった・・・」
三人は、ララちゃんのひき逃げ事故の捜査本部がある、アップルタウン警察に向かいました。
捜査本部に入ると、数人の刑事が集まってララちゃんのひき逃げ事故に関する、お互いに集めた犯人に関する情報のチェックをしながら、その内容についての話し合いをしていました。
どうやら、犯人を特定する情報は入手できなかったものの、現場に残されたタイヤ痕の鑑定から車種の割り出しは出来ていました。
「車は×○△か。車種が分かっただけでも参考になるからな・・・」
「あたし、車の種類のことは分からないけど、その車を探せば犯人を見つけられる可能性が高いってことね・・・」
「そうことになるわね・・・」
「じゃあ、すぐに犯人探しに行こうよ、シンデレラ・・・」
「ち、ちょっと待ってララちゃん・・・」
「その前に、今度は私とひとつ約束して欲しいことがあるの・・・」
「なあに?」
「もし、この事件が解決したら、天の国行きの汽車に乗ることを、必ず約束してくれる・・・」
「・・・・・」
ララちゃんはシンデレラの言葉を聞いた瞬間、ちょっと寂しそうな表情を浮かべ何か不満そうでしたが、シンデレラが「大丈夫よ。そんなに心配しないで。きっと、パパやママにだってララちゃんが、きちんと天の国に行けることを一番に願っていると思うから・・・」と言って笑いながらハンドシグナル(親指を立てる)を送ると、すぐに明るさを取り戻し元気よく返事をしてくれました。
「うん。分かった。」
そして、その表情にはさっきまでのような寂しさや不満は、まったく感じられませんでした。


「それじゃあ、シンデレラお嬢さんこの後どうするかね?」
「ルドルフおじさん、ララちゃんがひき逃げ犯人の顔を見ている以上、きっとその現場に行くと犯人の特定が出来ると思うの・・・」
「と、言うことは、今日ララちゃんがひき逃げにあった時間にタイムスリップして、その犯人の顔を再確認して貰うことが、一番の早道ってことか・・・」
「ピンポーン。大当たり・・・」


―今どきの女子高校生にしては、シンデレラが古いジョークを言うのは、やはりルドルフおじさんたち年を取ったおじさんたちと、幼児期から暮らしているせいだろうか?―


そして、ルドルフおじさんが変身した赤鼻のトナカイは、二人を橇に乗せると大急ぎでララちゃんが交通事故にあった時間の、ひき逃げの事故現場にタイムスリップすることにしました。
「時間(とき)の渦よ出でよ!」と、ルドルフおじさんが大声で叫ぶと同時に、その目の前には現在と未来や過去を自由に行き来が出来る、大きな時空の渦が現れた。
さすがに、それを見た瞬間のララちゃんは、自分が童話やアニメの世界にでも迷い込み、夢でも見ているのではないかと思うほど驚きました。
そして二人を橇に乗せた、ルドルフおじさんが変身した赤鼻のトナカイは、時速三百キロの物凄いスピードで、その時空の渦の中に向かって飛びこんで行きました。
時空の渦の中は、飛び込んだ瞬間に多少の風圧や揺れはあったものの、その後の移動中は風圧や揺れを、ララちゃんが思っていたほど感じることはありませんでした。


ララちゃんが、ひき逃げにあった事故現場に到着すると、これから自分が車に撥ねられ死ぬことも知らずに、無邪気に両親の前をその事故現場に向かって走って行く、彼女の姿がありました。
「わーい、雪だ。雪だ。」
「ねえ見て、パパママ。雪よ。」
「そうね、ララ。いつもララがおりこうな親孝行の子供だから、今日のクリスマスのお祝いのために、きっと神様がプレゼントしてくれた雪かもしれないわね・・・」

 







Super Santa Claus シンデレラ / 蛍3

2011-12-18 21:19:35 | 人・愛・夢・宿命・運命・家族・社会・希望

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企画 / 下家 猪誠
第3話 ララちゃんのふたつの願い

★前回までのあらすじ

―♪Sha la la la・・・・・―

―事件の依頼あり。すぐ帰れ。ルドルフ <  m(__)m >―

シンデレラは、彼女のお守り役として、全宇宙の神王キングゼウスに一緒に地球に行くように命じられた、七人の小人のリーダーであるルドルフおじさんから、突然事件の依頼があったことの連絡を受け、急いで帰宅している途中の、クリスマスのイベントで賑わうアップルタウンの町中で、ララという一人の女の子が車に撥ねられ血まみれになって倒れている事件に遭遇する。


―キキキー、キキキー・・・―

―ドッカーン!―


「きゃーっ!」
「た、たいへんだ!ラ、ララが・・・」
「うわーっ、だ、誰か、ララを助けて!」
―子どもが車に撥ねられたぞ!救急車を呼べ!―


シンデレラは、ララちゃんのことを放っておくわけにはいかず、逆にルドルフおじさんと連絡にレンレクを連絡を取り、その現場に来てもらうことにした。

―ピポ、ピポ、ピポ・・・―

―ウー、ウー、ウー・・・―

やがて、町の人の連絡を受けて、ララちゃんはやって来た救急車で病院に運ばれて行きますが、彼女がクリスマスプレゼントとして、ブドゥー人形と一緒に手に持っていたその中身を見て、シンデレラは驚きました。
それは、他の子供たちのプレゼントに比べて、その中身がちょっと風変わりな物だったからです。
なんとそのプレゼントとは、蛍の卵でした。
シンデレラはその訳を、そのご天の子になったララちゃん本人に聞き、その純真な気持ちに胸が詰まる思いがします。


「おーい、シンデレラ!ワシじゃワシじゃ!」
「あっ、ルドルフおじさん、相変わらず早いわね・・・」
「そりゃあ、可愛いわがお嬢ちゃんシンデレラに呼ばれちゃあ、何を放っておいても真っ先に飛んで来なくちゃあな・・・」
「おじさん、そんなこと言いながら、実際に飛んで来ているじゃない・・・」
「あっ、そうか。ワッハッハッハハ・・・」
ルドルフおじさんの声の方角がする、町のデパートの屋上の空の上を見ると、なんとそこにはトナカイに変身して橇を引く、ルドルフおじさんの姿があった。


―あっ、そうそう、ここでちゃんと説明しておかなくちゃあね。シンデレラも不思議な長州小力?!否、超能力を持った“Super Santa Claus”だが、彼女のお守り役の七人の小人たちも、それぞれに七人とも不思議な超能力を持っている“Super小人”なのである。例えば、ルドルフおじさんの場合には、トナカイに変身して時速300キロの速さで空の上を駆けることが出来たり、現在から未来や現在から過去へと自由に時間の空間の中を移動が出来たり、人の心を自由に操ることが出来たり、超ミクロの形に変身して人間や動物の躰に入り込んだりすることが出来る。そして、シンデレラを含めて七人の小人たちが共通して出来ることは、テレパシーを使って人間の子供や動物たちと会話が出来ることである。―


やがて、ジングル・ベルの鈴の音が聞こえ出し、♪ジングル・ベル ジングル・ベル・・・と聖歌隊合唱の歌が聞こえ始めると、天空から鮮やかな無数の色の光が降注いで来てシンデレラの全身を包み込み、グルグルと竜巻のように猛スピードで回転しながら彼女の躰が上空の方に向かって引っ張られて行くと、彼女はいつの間にかSuper Santa Claus「シンデレラ」に変身していた。


「あっ、ママ、あのデパートの屋上の空の上に、トナカイの橇に乗ったサンタクロースがいるよ・・・」
「どこ、どこ?」
「そんなもの、どこにもいないじぁない・・・」

―実際には、子供が言っていたとおり、けして二人の姿は大人には見えないが、純粋な心を持った子供たちの目には見えるのである。―


Super Santa Claus「シンデレラ」に変身したシンデレラは、ルドルフおじさんと一緒にララちゃんの容態が気になり、彼女が救急車で搬送された病院にその様子を見に行くことにしました。
さすがに往診時間が終わると、病院の中は人の姿が少なくひっそりとしていて、受付の待合場所に置かれているテレビの音だけが、やけに響き耳に入ってきました。
「ニュースをお伝えします。」
「今日午後七時半ごろ、バナナ通り三丁目の交差点で、横断歩道を渡っていた町内の小学校に通う児童ララ・ロアルドちゃんが、前方から突っ込んで来た乗用車に撥ねられ、頭を強く打つなどして意識不明の重体となっています。乗用車はそのまま逃走した模様です。・・・」
「犯人が逃走?」
「もしかして、ララちゃんの交通事故って、ひき逃げ事故ということ?!」
このテレビニュースを見てシンデレラもルドルフおじさんも凄く驚き、怒りをあらわにしました。
おまけに、悲しいことにララちゃんは二人が病院に行ってみると、もう強く頭を打ったのと出血多量が原因で死亡し、地下の遺体安置室に移されて霊柩車が呼ぶ準備の最中でした。
ララちゃんの両親は、その悲しみのあまりに何度となく彼女の名前を呼んだりして、何かを一生懸命に話しかけていましたが、彼女が両親の呼びかけに二度と反応することは、まったくありませんでした。
おまけに、ララちゃんを撥ねて死亡させた乗用車そのまま逃走し、まだ犯人は捕まっていませんでした。


「シンデレラ、こうなったらララちゃんためにも、弔い合戦だ・・・」
「なんとしてでも、ララちゃんをひき逃げした犯人を捕まえるぞ!」
「そうね、そんな非人道的な人は、絶対に許せないわね・・・」


「あっ!ルドルフおじさんちょっと待って。ララちゃんがいるわ・・・」
「えっ!あっ、ホントだ・・・」
何故だか?ララちゃんは天の国行きの汽車が出る駅に向かわずに、まだ病院の玄関の前に立っていました。
――シンデレラやルドルフおじさんたち七人の小人の役割は、人間界の子供たちの願い事や夢もそうだが、亡くなった子供たち夢や願い事を叶えてあげる手伝いをして、彼らが無事に天の国行きの汽車に乗れるようにしてあげるのも、神王ゼウスより任命された任務のひとつなので、生きている子供たちと同じように、霊になった子供たちとも普通に話せる超能力を持っている。――

「ララちゃん、こんばんは・・・」
「えっ!」
シンデレラとルドルフおじさんの姿を見ると、最初ララちゃんはビックリするほど驚いていましたが、どうやら二人がその訳をはなすと、まだ疑問はあるものの何とか理解をしてくれたようです。
「ところで、ララになんのようがあって来たの?」
「実は、ララちゃんがひき逃げ事故に遭った現場を、偶然通りかかってね・・・」
「じゃ、あなたはララのことを心配して来てくれたっていうわけ・・・」
「そうだね・・・」
「それより、どうしてララちゃんは天の国行きの汽車が乗る駅に向かわずに、まだ病院に残っているわけ?」
シンデレラがそう尋ねると・・・
「ララ、ちょっとやり残してことがあって、そのことが気になって・・・」
「やり残したこと?もしララちゃんが嫌じゃなかったら、話してもらってもいい・・・」
「そしてそのことを、ララちゃんが少しでも早く天の国行きの汽車が乗れるように、私にも手伝わせてくれない・・・」
「あっ、そうか!シンデレラって色んな超能力を持っていて、子供たちの夢や願い事を叶えてくれるSuper Santa Clausなんだものね・・・」
「ゴホン、ゴホン。ワシもそうなんだがな・・・」


「ひとつめのことなんだけどね、私ひき逃げした犯人の顔を見たの・・・」
「え、えっ!」
「そ、それって本当!」
ララちゃんの、いきなりの予想もしていなかった話には、さすがにシンデレラもルドルフおじさんも驚いた。
「きっと一瞬だったと思うけど、わりと車に撥ねられる瞬間は何故か?時間がゆっくりと回っているような感じがしたから、ハッキリと犯人の顔を覚えているの・・・」
「そう、それはすごいね・・・」
「こんなに早く死んじゃって、パパやママを悲しませたでしょう。だから、このままじゃパパとママが可哀相だから、早く犯人を捕まえて二人を安心させてあげたいの・・・」
「うん、分かった。犯人探しを手伝うよ・・・」
ルドルフおじさんがそう応えた。


「それより、もうひとつの相談ごとって?」
シンデレラがそう尋ねると、まだ五歳にも満たない子供の口から、彼女も思わず胸を打たれ泣き出しそうになる答えが返ってきた。
「村の川に蛍を戻してあげたいの・・・」
「蛍?」
「うん、蛍よ・・・」
ララちゃんの話しによると、彼女の家があるメロン村の川や沼には、数年前までたくさんの蛍やメダカたちが生息し、村の子どもたちの課外授業の勉強科目のひとつにもなっていたそうです。
ところが、メロン村に巨大ホテルが建設されたのを機に、大規模な森林伐採や環境汚染が急速に進み、村の川や沼からホテルが建設されてしばらくしたある日をきっかけに、すべての蛍やメダカたちの姿が消えてしまい、一匹も見られなくなったそうです。
その原因は、大規模な森林伐採もそうですが、ホテルが捨てる生ゴミや洗剤、油などで川や沼の水質が汚染されてしまい、蛍やメダカたちが住めなくなって死んでしまったのが原因で、ララちゃんはなんとかしても一度蛍やメダカたちをメロン村の川や沼で見られるようにしたかったのだそうです。
この話しを聞き、ララちゃんがクリスマスのプレゼントに、どうして蛍の卵を買って貰っていたのかの答えが、ようやく分かりました。






Super SantaClaus シンデレラ / 蛍2

2011-12-18 21:19:16 | 人・愛・夢・運命・教育・家族・社会・希望

クリスマスツリー只今、当ブログではクリスマス特別作品として『Super SantaClaus シンデレラ』の連載を開始しています。本作品は、地球を飛び出し宇宙規模でシンデレラと七人の小人たちが、それぞれが持つ超能力を発揮しながら、現実に起こる問題を痛快・愉快に解決していく、超スペクタクルロマンの作品です。そしてさらに、アニメや童話のようにファンタジックに飛んだ世界の中で、人間愛や家族愛、友情、優しさ、エンターテイメント性などを通じて、多くの“愛と感動”を読者のみなさんに届ける作品です。どうぞ、当ブログで「シンデレラ」とその仲間の「七人の小人たち」が繰り広げる、“愛と感動の大冒険”の物語を心行くまで楽しんでください。


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企画 / 下家 猪誠
第2話 ルドルフおじさんの怒り

★前回までのあらすじ

おとぎの家の「シンデレラ」は、ちょっと童話の世界の「シンデレラ」とは、そのストーリーもですが、登場キャラの設定も違います。

やさしい、お母さんが死んでしまっていないというのは同じですが、その後釜として意地悪な義理のお母さんが、わがままな娘三人とやって来て、シンデレラに家中の掃除をさせたり、お父さんの死をきっかけに屋根裏部屋に住まわされたりして、いじめ受ける話などはまったくありません。

それは、シンデレラが意地悪な義理のお母さんではなく、彼女のお守り役の七人の小人に育てられた上に、実は彼女の実際の正体が、全宇宙の神王であり彼女の祖父でもあるキングゼウスに、地球の子供たちの夢や願いごとなどの問題を解決してあげるようにと天の国から送られて来た、今流行の超がつくスーパー高校生にさらに超が十個以上も付く、超超超・・・のスーパー女子高校生『Super santaClaus』だからです。

―♪Sha la la la・・・・・―

―事件の依頼あり。すぐ帰れ。ルドルフ< m(__)m>―

彼女のお守り役として、全宇宙の神王でありシンデレラの祖父でもあるキングゼウスに一緒に地球に行くように命じられた、七人の小人のリーダーであるルドルフおじさんから、突然事件の依頼があったことの連絡を受け、学校の授業を抜け出して大急ぎで帰宅途中の、クリスマスの祭事で賑わうアップルタウンの町中で、ララという一人の女の子が車に撥ねられ血まみれになって倒れている事件に遭遇する。

―キッキッキッー、キッキッキッー・・・―

―ドッカーン!―

「きゃーっ!」

「た、たいへんだ!ラ、ララが・・・」

「うわーっ、だ、誰か、ララを助けて!」

―子どもが車に撥ねられたぞ!救急車を呼べ!―

すぐに、シンデレラは鞄の中から携帯電話を取り出すと、ルドルフおじさんと連絡を取った。

「ルドルフおじさん、今帰る途中だったんだけど、大変なことが起きちゃっているの・・・」

「どうしたんだ?シンデレラ」

「ララという、五、六歳の女の子が車に撥ねられて、アップルタウンの横断歩道のところで血まみれになって倒れているの・・・」

「なんじゃと!」

「だから、悪いけどこのまま放っておくわけにはいかないから、さっきの事件のことはダッシャーおじさんたちに任せて、すぐこっちに来てくれない・・・」

「わ、わかった・・・」

―ピポ、ピポ、ピポ・・・―

―ウー、ウー、ウー・・・―

やがて、町の人の連絡を受けて、救急車とパトカーがやって来ました。

シンデレラは、ララちゃんのことがとても気になったので、ルドルフおじさんが到着するまで、もう一度人山の中を覗いてみることにしました。

やっぱり、さっきと同じように横断歩道に血まみれになって、ララちゃんが倒れていました。

ララちゃんは、町の教会の丘近くの農園の家の子で、この日はお父さんとお母さんに頼んで町にクリスマスプレゼントを買いに来ていて、どうやら事故にあったようです。

シンデレラは、ララちゃんがブドゥー人形と一緒に手に持っていた、クリスマスプレゼントの中身を見て驚きました。

それが、ほかの子供たちのプレゼントに比べて、ちょっと風変わりな物だったからです。

なんとそのプレゼントとは、蛍の卵だったからです。

なんで、ララちゃんがお父さんやお母さんに頼んで、蛍の卵をクリスマスプレゼントとして買ってもらったのか?その理由を、その後シンデレラはララちゃん本人に聞かされて、その純粋な気持ちに胸が詰まる思いがします。


「おーい、シンデレラ!ワシじゃワシじゃ!」

「あっ、ルドルフおじさん、相変わらず早いわね・・・」

「そりゃあ、可愛いわがお嬢ちゃんシンデレラに呼ばれちゃあ、何を放っておいても真っ先に飛んで来なくちゃあな・・・」

「おじさん、そんなこと言いながら、実際に飛んで来ているじゃない・・・」

「あっ、そうか。ワッハッハッハハ・・・」

ルドルフおじさんの声の方角がする、町のデパートの屋上の空の上を見ると、なんとそこにはトナカイに変身して橇を引く、ルドルフおじさんの姿があった。

――あっ、そうそう、ここでちゃんと説明しておかなくちゃあね。シンデレラも不思議な長州小力?!否、超能力を持った“Super Santa Claus”だが、彼女のお守り役の七人の小人たちも、それぞれ七人とも不思議な超能力を持っている“Super小人”なのである。例えば、ルドルフおじさんの場合には、トナカイに変身して時速300キロの速さで空の上を駆けることが出来たり、現在から未来や現在から過去へと自由に時間の空間の中を移動が出来たり、人の心を自由に操ることが出来たり、超ミクロの形に変身して人間や動物にの躰に入り込んだりすることが出来る。そして、シンデレラを含めて七人の小人たちが共通して出来ることは、テレパシーを使って人間の子供や動物たちと会話が出来ることである。――


やがて、ジングル・ベルの鈴の音が鳴り出し、♪ジングル・ベル ジングル・ベル・・・と聖歌隊合唱の歌が聞こえ始めると、天空から鮮やかな無数の色の光が降注いで来てシンデレラの全身を包み込み、グルグルと竜巻のように猛スピードで回転しながら彼女の躰が上空の方に向かって引っ張られて行くと、彼女はいつの間にかSuper Santa Claus「シンデレラ」に変身していた。
―Super Santa Claus「シンデレラ」に変身した、シンデレラの姿がどんな格好をしているかって?そりゃあ、画を描くのがあまりうまくないし、変な画を描いて載っけてみんなを驚かせたら悪いから、読書のみんなにそれぞれに想像してもらって、自分のイメージSuper Santa Claus「シンデレラ」を創ってもらうのが一番手っ取り早いかな・・・―

「あっ、ママ、あのデパートの屋上の空の上に、トナカイの橇に乗ったサンタクロースがいるよ・・・」

「どこ、どこ?」

「そんなもの、どこにもいないじぁないの・・・」

「ママ、見えないの?あのデパートの屋上の空の上だよ・・・」

「たまたま、デパートかなんかの宣伝で、サンタクロースを衣装を身に付けて仮想したおじさんが、屋上にいただけじゃないの・・・」

「そんなことないよ。あそこにいるじゃない・・・」

「お前、いつまでもそんなとぼけたことばかり言ってママをからかっていると、今日のクリスマスプレゼントに、お前が欲しがっていたガンダムのプラモデル買ってあげないよ・・・」

「・・・・・」

――実際には、子供が言っていたとおり、けして二人の姿は大人には見えないが、純粋な心を持った子供たちの目には見えるのである。――

Super Santa Claus「シンデレラ」に変身したシンデレラは、ルドルフおじさんと一緒にララちゃんの容態が気になり、彼女が救急車で搬送された病院にその様子を見に行きました。

ところが、悲しいことにララちゃんはふたりが病院に行ってみると、もう強く頭を打ったのと出血多量が原因で死亡し、地下の遺体安置室に移されて霊柩車が呼ぶ準備の最中でした。

ララちゃんの両親は、その悲しみのあまりに何度となく彼女の名前を呼んだりして、何かを一生懸命に話しかけていましたが、彼女が両親の呼びかけに二度と反応することは、まったくありませんでした。

おまけに、ララちゃんを撥ねて死亡させた乗用車そのまま逃走し、まだ犯人は捕まっていませんでした。

「な、何、犯人が逃走?」

ルドルフおじさんは、その話を聞いて言葉が詰まるほど、怒りをあらわにしました。

「シンデレラ、こうなったらララちゃんためにも、弔い合戦だ・・・」

「なんとしてでも、ララちゃんをひき逃げした犯人を捕まえるぞ!」

「そうね、こんなまだ十歳にも満たない子供を撥ねて命を奪った上に、何の反省もせずに逃走するようなそんな非人道的な人は、絶対に許せないわね・・・」





Super Santa Claus シンデレラ / 蛍1

2011-12-18 21:19:01 | 人・愛・夢・運命・教育・家族・社会・希望

クリスマスツリー今日から、クリスマス特別作品としてスタートする『Super SantaClaus シンデレラ』は、地球を飛び出し宇宙規模でシンデレラと七人の小人たちが、それぞれが持つ超能力を発揮しながら、現実に起こる問題を痛快・愉快に解決していく、超スペクタクルロマンの作品です。そしてさらに、アニメや童話のようにファンタジックに飛んだ世界の中で、人間愛や家族愛、友情、優しさ、エンターテイメント性などを通じて、多くの“愛と感動”を読者のみなさんに届ける作品です。どうぞ、当ブログで「シンデレラ」とその仲間の「七人の小人たち」が繰り広げる、“愛と感動の大冒険”の物語を心行くまで楽しんでください。


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企画 / 下家 猪誠
第1話 Super Santa Claus シンデレラ登場

おとぎの家の「シンデレラ」は、ちょっと童話の世界の「シンデレラ」とは、そのストーリーもですが、登場キャラの設定も違います。
どうしてかって?
そりゃあ、書いている内容が一緒だったら、面白くもなんともないからです。
やしいお母さんが死んでしまって、お母さんがいないというのは同じですが、その後釜として意地悪な義理のお母さんが、わがままな娘三人とやって来て、シンデレラに家中の掃除をさせたり、お父さんの死をきっかけに屋根裏部屋に住まわせられたりしていじめ受ける話などはまったくありません。
それは、シンデレラが意地悪な義理のお母さんではなく、彼女のお守り役の七人の小人に育てられた上に、実は彼女の実際の正体は、全宇宙で一番えらい神王ゼウスに、地球の子供たちの夢や願い事、困っていることなどを解決してあげるようにと天の国から送られて来た、今流行の超がつくスーパー高校生にさらに超が十個以上も付く、超超超超超超超超超超・・・のスーパー女子高校生『Super Santa Claus』だったからです。

「おはよう、シンデレラ。」
「おはよう、美咲ちゃん。」
「今日は、ちゃんと宿題やってきた?」
「ごめん、ホラ今ちょうどクリスマス時期じゃない。家に帰ると相変わらずなんだかんだと忙しくてね・・・」
「まあ、いつものことだから仕方ないけどね・・・」
「さあ、はやく写させて貰わなくちゃね・・・」
―キ~ンコ~ンカ~ンコ~ン―
「授業が始まるチャイムの音だわ・・・」
「シンデレラ、急がないと先生が来ちゃうわよ。」
―♪Sha lalala・・・・・―
「ああ、こんなときに着信音が鳴るなんて。」
―事件の依頼あり。すぐ帰れ。ルドルフm(__)m>―
「誰から?」
「ルドルフおじさんよ。」
「あのクソいや素敵な叔父様が、少しは私の立場も考えてくりゃいいのに・・・・・」
「それより、シンデレラの着信音ってカーペンターズでしょう。ちょっと古くない。」
「私、茶道なんかやって、意外と古風なところがあるからね。」
「それと、着信音とは関係ないと思うけどね・・・」
「あ、そうそう、私急用が出来ちゃってまた帰らなくちゃいけなくなったから、また美咲ちゃん悪いけど私の変わりにひな人形座らせておくから、いつものように一人で二役やっておいてね。」
―どうして、シンデレラの代役がひな人形なのか?意味不明である。―
「オイ、それじゃあ出席をとるぞ・・・」
「叶美咲。」
「はい。」
「天空(あまぞら)シンデレラ」
「は~い。」
「オイ、オイ、それってもしかしてひな人形じゃないのか?」
「ち、違います。私、天空シンデレラです。」
「ほ、本当か?」
「本当です。」
「それに、声がいつもと違うようだけど・・・・・」
「ち、ちょっと風邪を引いたみたいで・・・・・」
―そりゃあ、声は違うはずだよね。実際は美咲ちゃんが鼻を摘んでしゃべっているんだもの。―
「天空とひな人形を間違うなんて、なんだか先生目が悪くなったみたいだなあ。明日、早速医者に行ってみないといけないな・・・」
―それより変なのは、たしかシンデレラって日本人じゃなかったよね。それなのに日本名の「天空」という苗字があったなんて知らなかったなあ???―

―キキキー、キキキー・・・―

―ドッカーン!―

「きゃーっ!」
「た、たいへんだ!ラ、ララが・・・・・」
「うわーっ、だ、誰か、ララを助けて!」
―子どもが車に撥ねられたぞ!救急車を呼べ!―
「あれ、何かあったのかな?大勢人が集まっているわ・・・」
シンデレラが、クリスマスのイベントで賑わうアップルタウンの町の中を、家に向かって駆け足で帰っている時でした。
横断歩道に、ブドゥー人形を抱いたまま倒れている小さな女の子と、その子の両親と思われる大人の男女を囲んで、人山が出来ていました。



4_2ブドゥー人形発祥の地は、タイ王国の田園地帯、イサーン地方だといわれています。ブドゥー人形は、他の人形に比べて単に毛糸を巻いて作った質素なものですが、ひとつひとつが手作りですべての人形の表情が違うのが特徴だと言われ、昔からタイ王国では“願い事を叶えてくれる人形”だと、可愛がられ親しまれています。また現在、日本を始めとする多くの国々で、幸運や金運、恋愛運などを呼ぶ人形だとして人気を集めています。

※上記のブドゥー人形の画像は、()Strapya Nextのご協力で掲載させていただいています。

(株)Strapya Next URL
http://item.rakuten.co.jp/keitai/2-hapdll/