えんどうえこばなし

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日本の休日

2015-03-29 09:52:31 | えこばなし
母が札幌から遊びにきたので、みんなで「ハワイアンズ」に行く。
「ハワイアンズ」は15年前くらいに仕事で何度か行ってたが、遊びにいくのははじめて。

母も足腰悪くなってきて山には一緒にいけないし、長い旅行はネコもいるし、ただの温泉だと子どもたちがヒマヒマだしで、結構行き先は難しい。こういうときに「ハワイアンズ」なのだなあと思う。同じような三世代の家族が多かった。

「ハワイアンズ」はご存知のとおり、ハワイだが福島で、福島だがハワイである。炭坑だがハワイで、アロハだがタンコーなんである。
だから平気でチョコレートと青のりが隣り合わせで売ってるし、ムームーの上にハンテンを羽織ったりするし、はては「フラガールカップラーメン」とかなにがなんだかわからないものまで売ってる。
ああ、ジャパン!
これこそ、ニッポン!!

若い頃はこういうのを醜悪だと思っていたしバカにしていたのだが、今はなんだかいいなあ、と思う。
秋葉原のごちゃごちゃしたかんじ。
キャバクラとハンバーガーショップが平気で同じビルに入っているかんじ。
ネオンサインの安っぽい、びかびかした感じ。

不思議と悪くないと思うのだ。


春休みの「ハワイアンズ」は混んでいて、無料送迎バス(なんと東京から無料)から降りるとチェックインのために行列。ウォータースライダー行列。翌日朝の入場も行列。
行列は「5分の迷いが30分の待ち時間」になる。
だから必然的にすっごいプランをたてて行動することになる。「私はここで並んでるから、アナタはあっちでアレ取って来て!」みたいな感じ。そしてそれが上手くいったときの快感。
ああ!ジャパニーズ!
わたしのなかの日本人が大喜びしているよ!!


こういう「休暇の過ごし方」は「ダメな休暇の過ごし方」だと固く信じてきた。

世代的なものもあるだろうか?私たちの世代は海外旅行だってパックツアーじゃなくて「バックパック背負って単独貧乏旅行がかっこいい」という価値観を持っていると思う。旅っていうのはひとり悠久の時を感じるためなのよ。
だから、こういう、せせこましい休暇の過ごし方は「ダメだ」と思っていた。なんていうの、「古い日本人」のイメージ。でっかいカメラぶらさげて、パックツアーで海外旅行行って、写真だけ撮って帰ってきて、クタクタになって帰ってくる。やあねえ、何しに行ったんだかわかんないじゃないの、なんて。
だけど、それはそれでいいじゃんか?と今は思う。
外国ではそんな休暇の過ごし方はしませんよ、なんて、大きなお世話だよ。ねえ。
なんかそういう「外国では、、」ってやつに若い頃はけっこう洗脳されていたな。
だからカメラもたずにバックパックひとつで海外旅行に行って「ええ!?日本人なのにカメラもってないの?」なんて現地の人に言われて嬉しがったりしてた。そっちのほうが今思えば恥ずかしいな。ふふ。


とか、そんなことを帰りの東京までのバス(渋滞中)の中でつらつら考えた。
のんびりゆったり気ままに過ごすのも休暇。
せわしなく忙しくこちゃこちゃ走り回るのも、これまた休暇。
いいじゃないの、どっちだってさ。




でも、次の休暇は、山とか海とか行って大地と一体になるだけのお休みにしたいかな。。。

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