えんどうえこばなし

フラメンコ。レッスン動画とえこばなし。

荒野の7人とフラメンコ

2006-11-10 00:40:23 | えこばなし
町田の映画館「まちえい」が12月で閉館になる。
そんでもって今は名作を週毎に上演している。

今週は「荒野の7人」と「大脱走」。
スティーブ・マックイーン様の映画。
どちらも好きだけど、どちらも観てる時間はない。
迷った末「荒野の7人」を観た。
「大脱走」も大きなスクリーンで観てみたかったが、
ユル・ブリンナー様も出てる「荒野の7人」の勝ち。

この映画、何べんも観ているのだけど、
やっぱり自宅TVで観るのとはやはり全然違った。
もうヨダレ出そう~。
マックイーンはもうもちろんカッコいいんだけど
ユル・ブリンナーのしゃなりと気取った歩き方とか
ジェームス・コバーンの細ーい足とか
チャールズ・ブロンソンの厚い胸とか
大きなスクリーンで観ると!もう!!
うきゅーーーーーー!!てな感じです。

そんでね。
前にマックイーンの生涯を追う、みたいなTV番組を観たんですが
その時に「荒野の7人」の撮影の話もやってました。
「荒野の7人」の主役は実はユル・ブリンナーなんです。
彼だけは既に大スターだったのですが
その他のマックイーンをはじめとする面々は無名の若手だった。
で、その彼ら新人の演技が目立ちすぎるって
ユル・ブリンナーが怒ったっていう話があって、
それをすごく覚えていて、そんなことも念頭において観たんですが。

本当にそうなの。若手とは思えない気取った演技の爆発。
ユル様が喋っている時もなんのその。
後ろで帽子を取って、またかぶり直したり
飲み物飲んだり、あっちみたりこっち向いたり
とにかくもう「オレさまを見ろ!!」
こんな「オレさま新人」に4~5人囲まれたら
(っていっても主にマックイーンなんだけど)
そりゃあ怒るわな。。。と思ったりもしましたが、
観てるとすごーい楽しいの!!

もちろん、相手を無視するような演技は
NGにきまってるんだけど
相手のセリフをたてつつ
自分のセリフも台本どおり喋りつつ
物語の流れを途切れさすことなく
物語を相互に盛り上げていきながら、
オレが一番目立ってやるぜ!!
という素敵な野望。
それが何人か集まったときの素敵な世界。

むー!!フラメンコみたいじゃん!!
と今日レッスンしながら思ったですよ。
「自分が目立とうとする」=「人の邪魔になる」「作品を壊す」
とか思っちゃってる方は、
この「荒野の7人」をそういう視点で観てみて!!
きっと世界が変わるはず!!

観る時は大画面でみるといいよ~ん。

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