情報操作のゆくえ

政府の話ではない。わたしの話である。

子（下）が「からてをやりたい」と言い出した。
子（上）はスイミングを１年生から続けていて、（下）も１年生になったら習い事をひとつはじめてもいいよという約束になっていたのだ。（上）と同じスイミングにするかと思いきや、まさかの「空手」。そうきたか娘よ。

「それかバレエがいい」という。
しかしバレエとアイススケートを混同している様子だったので、ユーチューブでバレエコンクールを見せる。そしてその後バーレッスンの動画もみせ「こういうことすると思うよ」と言ったら「やめた」と言った。
そうですか。母はバレエに興味は無いので「やめた」には反対しませんよ。

「からてもみたい」と言うので「空手」で検索して「こども空手」という動画を見たがどれも今いちである。
そこで「ねえ合気道っていうのもあるんだよ」と植芝盛平とか塩田剛三とかの動画を見せる。
「わあすごい。あいきどうやりたい」
うんうん、そうでしょう、そうでしょう。母もやりたいくらいなのだ合気道は。

そこで空手と合気道のふたつをクラス見学にいくことにした。
空手はスポーツクラブの「キッズ空手」というやつ。
合気道はスタジオ近くの道場のこどもクラス。

まずは空手に行った。突き、とか蹴り、とかやって型もちょっとやっていた。若い元気な先生。K1とかの格闘技とかもやってそうな雰囲気。声がちいさーい！！とか激をとばしつつも笑いありのクラス。さっそく「からてやりたい！！」と言う子を「まず合気道みてからね」と諭す。

そして2日後に合気道に行った。おじいちゃん先生と若先生のコンビ。正座して教えの本を暗誦し、体操から受け身。ころんころんと転がっては起きる練習。「一緒に体操しましょう」と言われ気付けば皆と一緒にころんころんとやっている子。「うまいねえ」などとおだてられ、「あいきどうにする！ぜったいあいきどうにする」となった。そうですか。合気道をやるのは母は大賛成です。早速入会。

と、いうわけでゴールデンウィーク明けから（下）は合気道の道場に通うことになった。
いいなあ合気道。

別に意識して情報を操作したわけではない、と思う。
いや、意識したような気もする。
否、意識した。見学の順番も、空手ー合気道となるように操作した。
そのことをここにこっそりと告白する。
でもね、合気道、いいと思うんだ。