きのう思ったこと

昨日はスペイン語もレッスンもないので、至福の一日ひきこもりデイ。
畑にすら行かない。

布団の上でゴロゴロと「わたしとは一体誰か？」と考えていたら
猫がニャーとやってきて、身体の上を往復して、足の間に落ち着いて丸くなった。
猫は足にアゴをのせてくるので、そうすると猫に気兼ねして寝返りも打てなくなるし、トイレにもいけなくなる。
猫に振り回されているわたしは一体何なのか増々分からなくなったが、猫が猫であることは間違いがない。

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手の届くところに転がっている本をつかんで読んだら「明日死ぬと思ったときにやりたいことをやる」と書いてあった。
あ、ゴミだ。
ゴミを片付けようと思う。
それで、猫には悪いがちょっとどいてもらって、物置部屋（正式名称は“客間”である）を片付けることにした。
ゴミのことなど残った者がやればいいという意見もしかり。
ゴミのことくらいはやっておけるだろうという意見もまたしかり。
今日は後者の気持ち。自分が「もう捨てよう」と思っていたものが私がいなくなったことでダラダラと残ってしまうことに気持ち悪さを感じる。
決めたなら、自分でさっさと行動せよ。

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子供たちの教育資金について計算する。金勘定は大好きなので、いつローンが終わるとか、いつまでにいくら貯めるとか把握したり計画たてたりするのも大好きである。大好きなことをしているだけだが、オットは金勘定がまるで不得意（ほとんど嫌悪していると言ってもよい）なので「こんなこと全部やらせちゃって悪いね」というような目でわたしを見る。
金勘定してもしなくても、金に振り回されなければどちらでもいいのだと思う。勘定が好きじゃない人は勘定すると金に振り回されるような気がするのかな。実際、その危険とはセットな気がする金勘定。
もっと貯めないと不安だ、になると囚われて振り回されてしまう。
把握する。それだけでよい。
なにごとも「それだけ」が難しい。

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またゴロゴロしてたら気づけば眠っていた。
完全に私が眠ってしまうと猫はわたしの隣に移動するか、どこか別の場所へ行ってしまっている。足の間はあずましくないのだろう。「あずましくない」は北海道にいるうちはあまり上手く使えなかったが、最近分かるようになってきた。
猫と「あずましくない」の表現はピタリと一致する。
眠っていたのは時間にして10分くらいだが、起きてみれば「わたしは一体なにものか」という問いは離散していてもう掴めなくなっていた。

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考えてもよし。考えなくてもよし。
捨ててもよし。捨てなくてもよし。
やってもよし。やらなくてもよし。
かといって何でもいいわけでもない。

なかなか猫みたいにはいかないのが人間である。