ついに自宅のインターネット回線を光回線にした。
工事も無事終わり、2日くらい光を使っている。
「快適だが、特にすごい速いって気もしないかな〜」というのが感想。
ADSLが9月末に終了して光回線工事が終わるまでの1ヶ月半の間は、ポケットWi-Fiで運用していたのだが、ポケットWi-Fiは電波の入りが天気によって変わったりする。光回線は有線だから天気と関係ない。それはとても良い。
動画の読み込みもエラーが出たりすることがなくなった。
でも想像していた(読み込み時に出る渦巻マークがなくなる)ほど速くもなかった。
ポケットWi-Fiの調子がいい時と同じくらいの時間はグルグルしている。
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ところで光回線を引くにはNTTの工事が入る。
工事当日、イケメンで日焼けして快活なお兄さんがやってきて
「前に光回線をお使いでしたか?ケーブルが引き込まれているようですが」と聞いた。
契約時の電話でも同じことを聞かれたが、光回線は使ったことがない。
ただ、近くの団地の工事をしたときに、電波障害があるとかないとかいってJ:COMが何某かのケーブルを引き込んだ記憶がある。
また、脳の中にも「この家では光回線を使える」という薄ぼんやりした記憶が残っているのだが、それが誰からどのような形で聞いたものなのかはさっぱり覚えがない。
何しろ2ヶ月前までは光回線については「ハッ、あんなバカ高いもの使ってられっかよ」としか思っていなかったのである。
そんなわけで、工事のお兄さんに「さあ、どうでしょうか?J:COM?とか?じゃないですか?」とダメダメな返事をすると、イケメンで日焼けして快活でどこから見ても感じのいいお兄さんは、このおばちゃんに聞いても無駄だと判断したのであろう、「そうですか!もしかしたらケーブルが引き込まれているかもしれませんので、確認してみますね!もしもこれが使えたら、工事もすぐに終わりますよ!」とにっこり笑って言って、あれこれ確認し、そして「やはり光ケーブルが、ここまできてますね!もう、じゃあすぐに済みますよ〜」と言った。
ふうーん。
そうなんだ。光、きてたんだ。
15年前に中古で購入した家なので、前の持ち主が光回線を使っていたということだろうか?
そういえば「この家では光回線を使える」という情報は、前の持ち主の奥様から聞いたような気がする。・・・ああ、そうだったかも・・ということは、15年前に光回線ってもう存在していたのか〜〜。15年前ってまだ「ダイヤル回線」とかでピーギョロギョロギョロってやってたかと思っていたが、よく考えたらそんなことないよなあ。
だんだんと記憶がよみがえるが、そうだとしたら15年前のケーブルである。使えるのかなあ。
ここで、ちょっとした「引っ掛かり」があったのだが、何しろそもそも光ケーブルがあったことすら記憶にないくらいだったわけだから、「まあ、いいや。おまかせしよ。」と、引っ込んだ。
そのあとお兄さんは、ケーブルを家の中に引き込み、端末機械をつけ、そして「あれ?」と言った。
そしてしばらくバタバタしたのち、「スミマセ〜ン、前のケーブルどこかでダメになっていたみたいでした。新しく引き込みますね〜」と言ってきた。
「はいはい、よろしくお願いします〜」などと返事をしながら、やっぱり15年前のケーブルだから劣化してたのかなあ?などと考える。
工事にはもう一人来ていたようで、その人と、「いや〜こんなことならはじめから新しく引き込んでた方が良かったっすね」などと話をしている。
「あ〜、ここかなあ?これ、なんかテープが貼ってある」
「こんな始末の仕方って見たことないけど・・」
「ああ!ここ!ここですよ〜、こんなのになっちゃってます!!」
「え〜。こんな・・養生テープって・・普通使うかなあ??」
楽しげと表現してもいい雰囲気で、前のケーブルがダメになっている状況を報告している。
こういう時に雰囲気が悪くなられるといたたまれないので、ちょっとホッとしつつ台所で作業などをしていると、「終わりました〜」との報告。
「全部新しく引き込みましたので、間違いありません!」とのこと。
「お時間取らせてしまってすみませんでした!」
あまりにも感じがいいお兄さんだったので、何か言った方がいいような気がして、「ケーブルも経年劣化したりするんですか?」と聞いてみた。
するとお兄さん
「いやあ、そういうわけでもないんですけどねえ〜・・・実は、あの角のところで、ケーブルが切れてたんですよ」
ここで、私の脳に、映画のようにフラッシュバックが流れた。
10年よりもっと前、多分子供部屋をDIYで改造して、おそらく窓を取り付けたりしていた時だ。夫が梯子に登り、私が下で支えていた時、
夫が「あ!やべえ!なんか切った!!」と叫んだのだ。
私「なに切ったの?」
夫「わかんない。ケーブル。あ〜NTTって書いてある!電話線か?」
しかし、確かめると電話も通じたし、ADSLも問題がなかった。
だから、あれは前の持ち主が別件で引いてた電話線か何かであろう、現在の我々には関係ないことであろうと判断。とはいえ断線した面を放置しておくのも嫌なので、テープでグルグル巻きにしておいたのだった。
あ・れ・だ。
あ・れ・が・光・回・線・だっ・た・の・だ。
私が何かを思い出したことを、お兄さんは感じ取ったように思う。
しかしイケメンで日焼けして快活なお兄さんは、それを見なかったことにしてくれ、「何かの工事の時に切っちゃったのかもしれないですね〜」と流してくれた。私も今更「いや〜すみません、あのケーブル切ったの、我々ですわ。でも切ったことも忘れてたもんで・・ゴメンチャイ!テヘペロ!」と言っても仕方なかろうと思ったので黙っていた。
その後、テストなどをして、端末の説明などをしてもらい、それではこれで終了です、となった時に、再びお兄さんは「お時間かかっちゃって申し訳ありませんでした」と言った。私はそれに対し「いえいえ、こちらこそお手間かけてしまい、すみませんでした」と返した。
あっすみませんって言っちゃったよ、白状したみたいなもんじゃん、と瞬間私は思い、お兄さんの表情もほんの少し動いた(ように思う)。
が、やはりお兄さんはそれ以上はなにも言わず、ニコニコと帰っていった。
願わくば、帰りの車の中で、もう一人の工事の人と「あのババアが切ったに違いねえ!先に言ってくれてればこんな手間にならなかったのによお!!」と毒づいていて欲しいと思う。
そしたら、なんとなくプラスマイナスゼロになるような気がするから。
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