えんどうえこばなし

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髪の毛を食べるネコ

2013-06-23 09:49:43 | ねこばなし
朝5時ころになると、猫がわたくしの髪の毛を食べにきます。

ちょっと前までは夜中でも昼寝時でも、わたくしが寝ていると必ず食べにきたものです。
何故でしょうか、家族4人いる中でわたくしだけが狙われるのです。
ひっぱり、舐め、そしてもしゃもしゃと食べるのです。
ひっぱるときに頭を引っ掻いたり顔を引っ掻いたりするので、「やめてよう」と言って髪の毛を引っ込めると逆に大喜びして飛びついてきます。
タオルを頭に巻いたまま寝てみたこともありますが、タオルの隙間から髪の毛をひっぱりだすことがかえってゲーム性を高めただけでした。
何故わたくしだけが狙われるのでしょうか。
髪の毛が長いからでしょうか。
それとも、わたくしのことが好きなのでしょうか。

きっと、髪の毛が長くて、そしてわたくしのことが好きなのでしょう。
そう思えばたいして腹もたちませんので、そのように思うことにしました。

そして、わたくしは受け入れることにしました。
優しさも厳しさも、悲しみも愛も、それらは表裏一体なのです。
髪の毛、寝不足、優越感、愛、いろいろなものを、わたくしは受け入れました。
つまり、何もしないことにしたのです。
あるがままにただただ自分を無にして、ネコが髪の毛をひっぱり食べることを受け入れました。
すると不思議なことです。
彼女たちは夜中に髪の毛を食べることをやめました。

そしてわたくしは学びました。
これがこの世の理(ことわり)なのだと。
受け入れること。
受容すること。
それが全てのはじまりなのだと。

そして、今彼女たちは朝5時すぎにわたくしの髪の毛を食べにきます。
わたくしはじっと食べるにまかせます。
彼女たちの愛とわたくしの愛が交差し、ゴロゴロと喉を鳴らす音が朝の静かな部屋にひびきわたります。
目を開けると「起きた!!」とばかりに飛びついてきますから、じっと目を閉じたまま横たわります。
それはまるで修行の場、いえいえ、違います、愛です。

なんとか6時まで眠ろうと目をとじるわたくし。
起きたら飛びつこうと構えつつ髪の毛を舐め回すネコ2匹。
隣ではスヤスヤと眠る家族たち。

これが、今のわたくしと猫をとりまく朝のシュールな光景です。


カゴ入り猫。


寝た。


やっぱりおかしな寝相。

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