リズムとか速さとかの練習1の最後で
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ですので「自分の中でのつじつまが合った」はずなのに、「何だか合わない」という方は、次の問題があるはずです。
1、実はつじつまが合ってない
2、速さが一定でない
3、コンパスがわからなくなる
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と、書きました。
今回は3、のコンパス問題について書きます。
が、コンパス理解の話ではありません。
「リズム問題とコンパス問題をごちゃごちゃにしない」という話です。
ちょっと耳の痛い話かもしれませんので、あんまり自分と向き合いたくない方は読まなくても結構です。
**先に警告しておきますが、かなり説教調です。そして長いです。
私はこういうリズムの話をするときに、ほとんどフラメンコを使いません。
それはフラメンコのコンパスがちょっとややこやしいからということもありますが、主に、多くの人に何か「構え」みたいなものが出るからです。
CDかけてボロンてフラメンコギターがなると「うおーフラメンコ!」ってなる。良い意味ではなく、悪い意味で力が入る。これは「コンパス取らなくちゃ!!」とか「この曲種が何か分からなくちゃ!」みたいなことを考えちゃうのかなあ〜と思っていますがなんでしょうかね。いきなり眉間にシワが寄るみたいな。肩に力が入るみたいな。これは練習体勢としてはよろしくないですね。出来るものも出来なくなりますからね。
そういう訳で、そういうことが起きない音楽。
出来たら自分の好きな音楽。
音楽なんか聞かないという方もいるので、その場合は「流行歌」とか「童謡」とか、とにかく「聞いたり歌ったりすることに負担がないもの」をオススメしています。
それは「やりやすいから」という理由もあるのですが、
「言い訳が効かないから」という理由も多くあります。
フラメンコのコンパス、特に12拍子のコンパスは少々ややこやしいですね。
で、だから「コンパスが難しい」ということを、人は平気で言います。というか、言えます。
数学で言ったら「三角関数が分からなくってさあ」だったら平気で言えるみたいなことです。
しかし「一定間隔で手拍子が打てない」とか「知ってる歌に手拍子を打てない」ということは一見簡単なもののような気がするから「難しい」と言えない。言えないどころか認めたくない。
数学で言ったら「実は九九が出来ないんですよ」と言えない。いやそんなはずはないみたいな感覚になってしまう。
で、そういうときに、多くの人が陥る方法として「ブレリアでリズム練習をしようとする」という状態が発生します。「振り付けの中でリズム練習をしようとする」とか。
数学で言ったら「九九に問題があるのに、三角関数でウンウン言う方法をとってしまう」です。
ちょっとお勉強の苦手なお子さんが陥る方法ですね。イチタイニータイルートサンの呪文よりもククハチジューイチの呪文を覚えようぜって思いますけどね。
さて練習するって、なんのためにするのでしょうか?
とりあえず発表会とかがあるから、振り付けをおさらいするため。見栄えをよくするため。
ってのもあります。その場合はとりあえず目先のテストに合格するためになんか仕組みはわかんなくてもいいから「sinはシンじゃなくてサインと読む」とかやったらいい。九九なんかやってる場合じゃないですね。
ただ
上手くなるため。
理解が深まるため。
に練習したいと考えるなら、そのためには自分と向き合うことが必要です。
自分の「弱いところ」と向き合うことが必要です。
九九が出来なかったら「ひたすら九九に向き合う」ことが必要なんです。
九九なんとなくできる・・位でも「ひたすら九九に向き合う」時間が必要なんです。
さらに
ここで爆弾を落とします。
コンパスが分からない人は根本的にリズムが分ってない
どーん。
なんてこった。身も蓋もない!!
でもね、本当のことです。
「コンパスが分からない」という時、その理由は「一拍にいくつ音が入っているか」「それがスラスラと拍に乗せれるか」が出来ないことがほとんどです。もちろんさらに(一拍単位でつじつまが合ってないからこそこそ)コンパスが分からなくなっているのも事実ですが、先に解決すべきは「それって3連なの?それとも裏なの?」という部分。コンパスとは無関係な基本的なリズムの部分です。
でね、しつこいですが、発表会前だとか、または振り付けを覚えたりおさらいしたりするときは、それでもいいわけです。
振り付けを覚えて誰かの前で踊るっていうのは「三角関数ショーをやります」みたいなもんですから、九九があやしくても、足し算があやしくても、とりあえず、「はい!直角さんカッケーで一つのカクドがヨンジューゴ度のバヤイ!!!」ってやるんでいい。それでも結構楽しいもんだし、全部出来てから・・なんて思ってたら先に自分の寿命がきちゃいますから、それで良い。
ただ、「うーん、でもやっぱりちょっとなんかおかしいなあ・・よく分からないことが多いなあ」って、「分かるようになりたいな。丸覚えじゃないところでやりたいな」って思った時には、自分から逃げないようにするしかない。自分の弱いところに向き合わないといけない。嫌ですけどね。逃げたいですけどね。九九が出来ないって認めなくないですけどね。でも、出来ないなって認めるところからしか始まりません。
人というのは逃げ道があれば逃げたくなるものですから、
「逃げ道のない練習方法をとる」ということが有効です。
だから「コンパスが難しくって」とか「スペイン語分からないし」とかの言い訳が効かない、「目つぶってても、他のこと考えていても歌える歌」でリズムの練習をするんです。自分に言い訳をさせないようにするって感じです。
ようやく話が戻りました。
私は長く生徒さんを教えていますから、この連載のはじめの
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ですので「自分の中でのつじつまが合った」はずなのに、「何だか合わない」という方は、次の問題があるはずです。
1、実はつじつまが合ってない
2、速さが一定でない
3、コンパスがわからなくなる
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という時に「あ、私は3だ。コンパスが分からないのよ」って飛びついた人がいることが容易に想像できます。
が、たいていの人は残念ながら「1か2」です。
「3」と書いたのは耳心地の良い逃げ道に他なりません。
そういう人は実をいうといないんです。「コンパスがスイスイ分かる人」(たまにいますね)というのは「つじつまと速さが合っている人」だからです。つじつまと速さが合っている人は「コンパスについての一通りのレクチャー」でだいたい掴みます(もちろん細かいニュアンスとかの話ではなくて、「どこが6なのか」とかそういう話)。残念ながらそういうものです。
二度目の爆弾。ほんとすみませんね。
で、ここまで頑張って読み続けたみなさんに、また混乱させるようなことを書きますが、私は「必ずしもみんなが自分に向き合う必要はない」と思っています。
いいじゃないですか、「楽しい」だけに特化したフラメンコ。
なんかよくわかんなくっても、バタバタってやってオレ!!っていうのって、本当に楽しいですよ。
綺麗な衣装着て、生伴奏で踊るのって、それだけでワクワクするし、楽しい。
いまさらいい年して自分になんか向き合いたくないわよって気持ちもわかります。私はリズムに関しては「自分に向き合って」やったんじゃなくて、ただ楽しい楽しいってやってただけですし、それと別の弱い自分には「いや〜ちょっと今更もういいかな〜」という気持ちですし。だから全然強制したりするつもりはありません(とか言うわりにはクラスはかなりの強制力でぞーうさん!ぞーうさん!!とかやらせますけど、今は自主練の話ね。)
でも!
もしも!
「いや、そうじゃないんだよ、なんとかするつもりがあるんだよ」
という人は、「フラメンコのコンパスのせい」にする前に「本当にそうかな?」って考えて、真摯に自分の出来るところから確実に取り組むといいですよ!!
やはり長い間教えていて沢山の生徒さんを見てきたので、辛抱強く素直に取り組んでる人は必ず出来るようになって来ることも、私は知っています。それは本当にびっくりするくらいです。
リズム問題は「なぜだか出来る人」というのが確かにいます。なんの努力もなしに理解できるし出来ちゃう。
そういう人を見ると才能があるといいなあなんて思う。
でもそうじゃない、普通に出来ない人(?)も、丁寧に向き合えば出来るようになるってのがリズムです。そういう意味でも九九に非常に似ていると思います。
あと、今までの話をひっくり返せば、「つじつまと速さを確実にすればコンパスも分かるようになる」ということでもあります。
フラメンコのコンパスは「アクセントのくせ」みたいなところがややこやしいです(1が12に聞こえる問題とか)が、あえて大雑把なことをいうと、難しいのはそこだけです。
実はこの話は、この5年間くらい「書きかけてはやめ」「書こうとしてはあきらめて」していたことです。
ついに書いちゃいました。
勢い余って長くなりましたので、どのくらいの人が最後までたどり着いたのか・・・とか思いますが、たどり着いたあなたはえらい!!ここまで読む忍耐力があるなら必ず出来ます!!
健闘を!!!
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ですので「自分の中でのつじつまが合った」はずなのに、「何だか合わない」という方は、次の問題があるはずです。
1、実はつじつまが合ってない
2、速さが一定でない
3、コンパスがわからなくなる
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と、書きました。
今回は3、のコンパス問題について書きます。
が、コンパス理解の話ではありません。
「リズム問題とコンパス問題をごちゃごちゃにしない」という話です。
ちょっと耳の痛い話かもしれませんので、あんまり自分と向き合いたくない方は読まなくても結構です。
**先に警告しておきますが、かなり説教調です。そして長いです。
私はこういうリズムの話をするときに、ほとんどフラメンコを使いません。
それはフラメンコのコンパスがちょっとややこやしいからということもありますが、主に、多くの人に何か「構え」みたいなものが出るからです。
CDかけてボロンてフラメンコギターがなると「うおーフラメンコ!」ってなる。良い意味ではなく、悪い意味で力が入る。これは「コンパス取らなくちゃ!!」とか「この曲種が何か分からなくちゃ!」みたいなことを考えちゃうのかなあ〜と思っていますがなんでしょうかね。いきなり眉間にシワが寄るみたいな。肩に力が入るみたいな。これは練習体勢としてはよろしくないですね。出来るものも出来なくなりますからね。
そういう訳で、そういうことが起きない音楽。
出来たら自分の好きな音楽。
音楽なんか聞かないという方もいるので、その場合は「流行歌」とか「童謡」とか、とにかく「聞いたり歌ったりすることに負担がないもの」をオススメしています。
それは「やりやすいから」という理由もあるのですが、
「言い訳が効かないから」という理由も多くあります。
フラメンコのコンパス、特に12拍子のコンパスは少々ややこやしいですね。
で、だから「コンパスが難しい」ということを、人は平気で言います。というか、言えます。
数学で言ったら「三角関数が分からなくってさあ」だったら平気で言えるみたいなことです。
しかし「一定間隔で手拍子が打てない」とか「知ってる歌に手拍子を打てない」ということは一見簡単なもののような気がするから「難しい」と言えない。言えないどころか認めたくない。
数学で言ったら「実は九九が出来ないんですよ」と言えない。いやそんなはずはないみたいな感覚になってしまう。
で、そういうときに、多くの人が陥る方法として「ブレリアでリズム練習をしようとする」という状態が発生します。「振り付けの中でリズム練習をしようとする」とか。
数学で言ったら「九九に問題があるのに、三角関数でウンウン言う方法をとってしまう」です。
ちょっとお勉強の苦手なお子さんが陥る方法ですね。イチタイニータイルートサンの呪文よりもククハチジューイチの呪文を覚えようぜって思いますけどね。
さて練習するって、なんのためにするのでしょうか?
とりあえず発表会とかがあるから、振り付けをおさらいするため。見栄えをよくするため。
ってのもあります。その場合はとりあえず目先のテストに合格するためになんか仕組みはわかんなくてもいいから「sinはシンじゃなくてサインと読む」とかやったらいい。九九なんかやってる場合じゃないですね。
ただ
上手くなるため。
理解が深まるため。
に練習したいと考えるなら、そのためには自分と向き合うことが必要です。
自分の「弱いところ」と向き合うことが必要です。
九九が出来なかったら「ひたすら九九に向き合う」ことが必要なんです。
九九なんとなくできる・・位でも「ひたすら九九に向き合う」時間が必要なんです。
さらに
ここで爆弾を落とします。
コンパスが分からない人は根本的にリズムが分ってない
どーん。
なんてこった。身も蓋もない!!
でもね、本当のことです。
「コンパスが分からない」という時、その理由は「一拍にいくつ音が入っているか」「それがスラスラと拍に乗せれるか」が出来ないことがほとんどです。もちろんさらに(一拍単位でつじつまが合ってないからこそこそ)コンパスが分からなくなっているのも事実ですが、先に解決すべきは「それって3連なの?それとも裏なの?」という部分。コンパスとは無関係な基本的なリズムの部分です。
でね、しつこいですが、発表会前だとか、または振り付けを覚えたりおさらいしたりするときは、それでもいいわけです。
振り付けを覚えて誰かの前で踊るっていうのは「三角関数ショーをやります」みたいなもんですから、九九があやしくても、足し算があやしくても、とりあえず、「はい!直角さんカッケーで一つのカクドがヨンジューゴ度のバヤイ!!!」ってやるんでいい。それでも結構楽しいもんだし、全部出来てから・・なんて思ってたら先に自分の寿命がきちゃいますから、それで良い。
ただ、「うーん、でもやっぱりちょっとなんかおかしいなあ・・よく分からないことが多いなあ」って、「分かるようになりたいな。丸覚えじゃないところでやりたいな」って思った時には、自分から逃げないようにするしかない。自分の弱いところに向き合わないといけない。嫌ですけどね。逃げたいですけどね。九九が出来ないって認めなくないですけどね。でも、出来ないなって認めるところからしか始まりません。
人というのは逃げ道があれば逃げたくなるものですから、
「逃げ道のない練習方法をとる」ということが有効です。
だから「コンパスが難しくって」とか「スペイン語分からないし」とかの言い訳が効かない、「目つぶってても、他のこと考えていても歌える歌」でリズムの練習をするんです。自分に言い訳をさせないようにするって感じです。
ようやく話が戻りました。
私は長く生徒さんを教えていますから、この連載のはじめの
ーーーーーーーーーーーーーーー
ですので「自分の中でのつじつまが合った」はずなのに、「何だか合わない」という方は、次の問題があるはずです。
1、実はつじつまが合ってない
2、速さが一定でない
3、コンパスがわからなくなる
ーーーーーーーーーーーーーーーー
という時に「あ、私は3だ。コンパスが分からないのよ」って飛びついた人がいることが容易に想像できます。
が、たいていの人は残念ながら「1か2」です。
「3」と書いたのは耳心地の良い逃げ道に他なりません。
そういう人は実をいうといないんです。「コンパスがスイスイ分かる人」(たまにいますね)というのは「つじつまと速さが合っている人」だからです。つじつまと速さが合っている人は「コンパスについての一通りのレクチャー」でだいたい掴みます(もちろん細かいニュアンスとかの話ではなくて、「どこが6なのか」とかそういう話)。残念ながらそういうものです。
二度目の爆弾。ほんとすみませんね。
で、ここまで頑張って読み続けたみなさんに、また混乱させるようなことを書きますが、私は「必ずしもみんなが自分に向き合う必要はない」と思っています。
いいじゃないですか、「楽しい」だけに特化したフラメンコ。
なんかよくわかんなくっても、バタバタってやってオレ!!っていうのって、本当に楽しいですよ。
綺麗な衣装着て、生伴奏で踊るのって、それだけでワクワクするし、楽しい。
いまさらいい年して自分になんか向き合いたくないわよって気持ちもわかります。私はリズムに関しては「自分に向き合って」やったんじゃなくて、ただ楽しい楽しいってやってただけですし、それと別の弱い自分には「いや〜ちょっと今更もういいかな〜」という気持ちですし。だから全然強制したりするつもりはありません(とか言うわりにはクラスはかなりの強制力でぞーうさん!ぞーうさん!!とかやらせますけど、今は自主練の話ね。)
でも!
もしも!
「いや、そうじゃないんだよ、なんとかするつもりがあるんだよ」
という人は、「フラメンコのコンパスのせい」にする前に「本当にそうかな?」って考えて、真摯に自分の出来るところから確実に取り組むといいですよ!!
やはり長い間教えていて沢山の生徒さんを見てきたので、辛抱強く素直に取り組んでる人は必ず出来るようになって来ることも、私は知っています。それは本当にびっくりするくらいです。
リズム問題は「なぜだか出来る人」というのが確かにいます。なんの努力もなしに理解できるし出来ちゃう。
そういう人を見ると才能があるといいなあなんて思う。
でもそうじゃない、普通に出来ない人(?)も、丁寧に向き合えば出来るようになるってのがリズムです。そういう意味でも九九に非常に似ていると思います。
あと、今までの話をひっくり返せば、「つじつまと速さを確実にすればコンパスも分かるようになる」ということでもあります。
フラメンコのコンパスは「アクセントのくせ」みたいなところがややこやしいです(1が12に聞こえる問題とか)が、あえて大雑把なことをいうと、難しいのはそこだけです。
実はこの話は、この5年間くらい「書きかけてはやめ」「書こうとしてはあきらめて」していたことです。
ついに書いちゃいました。
勢い余って長くなりましたので、どのくらいの人が最後までたどり着いたのか・・・とか思いますが、たどり着いたあなたはえらい!!ここまで読む忍耐力があるなら必ず出来ます!!
健闘を!!!
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