流行りのノンフィクション「女帝 小池百合子」を読んだ。
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最近は本を読んでてもすぐに眠くなってしまい、「完徹で全部読んでしまった」ということは、ない。
かつて勤め人だった昔々、平日の夜に本屋で勝った小説が面白すぎて朝の7時までかけて読み、フラフラしながら仕事に行き「遠藤さん、もう帰りなよ」と言われた(本当にすみませんでした)私としては「いやはや、私も老いたもんだよ」という心境である。
ところが、この本はそれに近い勢いで読んだ(さすがに完徹はしなかった。きょうのレッスンはフラフラしないと約束する)。
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いろんな人がレビューで書いているが、これはホラーである。
背筋が薄ら寒くなりながら読んだ。
小池百合子という“怪物”(帯の表現による)が怖いのではない(や、充分怖いけど)、自分の軽薄さ、考えの足りなさ、女性である私の中に潜む女性蔑視・または蔑視あきらめ・または利用してやろかいという思想、このホラーを生み出しているのに一枚噛んでしまっているのは他でもない私なのではないかという考え。それが怖い。
小池百合子がどうこう、という問題も(私は東京都民なので特に)大切だが、世の中はこういう風になっている、ということを逃げずに考えたいと思う。
都民のみなさま、マジで、選挙前に読んだら良いですよ。
ホラー(心理的なやつ)好きな方だったら、普通の読み物としても面白いと思います!
では、私はこれからネタ枠じゃない人たちの選挙広報を真面目に読むことにします。
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