花粉ジレンマ

「尿点眼」というものがあるらしい。

2月の末に姉が「花粉には尿点眼がよいらしいぞ」というメールをくれた。
読んで字のごとく自分の尿を点眼するわけで、尿を飲むとかと同じ仕組みなのであろう。
「やってみる？」
やらないよーなにいってんのよ、と思って返事もしなかった（というか何か面白い返事を返さなきゃとか思って出しそびれた）。だって、2月末だったから。

おとといの花粉はすごかった。
人生はハナミズと目の痒さとの永遠の戦いなのだと暗い気持ちになった。この戦いには勝ち目がない。もう私の人生なんて目の痒さに支配されてしまうだけなんだ！！練習とか畑とかなんかそういうことじゃない！痒さだ。人生は痒さだ！
もう思考能力とか知性とかカケラも見当たらない。

そこでふと思い出した。「尿点眼！」
尿を目に入れるというのはナカナカ勇気がいる。がしかしこれでこの痒みから解放されるならばどうということもなかろう。しかし尿を取ってそれをスポイトに入れ目に入れるというところまでを想像するにそんな勇気が私にあるのかと思う。いやいやしかし飲むよりは気楽だろう。いやいやまてよ、、、とぐるぐるぐるぐる考えて、結局まだなにもしていない。

翌日、スタジオでそのことを話す。

「うわーっはっはっは！！どうせだったらやっちゃって下さいよう！！」

くっそう。他人事だと思いやがって。。悔しいのでこの「尿か痒みか」というジレンマを他の誰かにも与えてやろうと思いここに記す。
というか、絶対効くとは決まってないってところが悩むんだよね？尿を点眼した挙句に大して効き目がないということもあるわけで。でもこうやって書いてみると尿を点眼すること自体も大したことない気がしてきたぞ。。