えんどうえこばなし

フラメンコ。レッスン動画とえこばなし。

どんな舞台でも

2009-12-14 15:28:56 | えこばなし
子(上)の小学校では週に一回朝の10分の「よみきかせ」の時間がある。
絵本やらなにやら、自分の好きな話を持って行って子ども達によみきかせる。

1年生の時に2回、2年生の1学期に1回やったが、2学期からはイロイロな事情で4回くらい行くことになりそうである。
今までは最強コンビ「斎藤隆介×滝平次郎」から2冊と、昔話の「へっこきあねさが嫁にきて」。
まあ間違いのないところであった。素晴らしい絵があったりテーマがオナラなら外すことはない。
しかしそろそろネタ切れである。
10分という時間制限、2年生という年齢制限、それから「なるべく知らない話」という強烈な制限。いや別に皆が知ってる話だっていいんだけど、「知ってる話を面白くきかせる」の困難を考えると腰がひける。名作ものは誰かかれか知っているものではあるが、半数以上から「あーなんだそれ知ってるよー」という反応がくるのには恐れがある。さらに底の浅い話はまっぴらごめんである。こっちも本気で読めなければ良いものになどならない。さらにさらに子(上)が「わたしの知らない話にしてくれ」という。ほほう。やってやろうじゃないの。
変な舞台人根性がムクムクとわいてくる。

また保育園とか小学校とかに来る劇団などには、大変質の低いこどもだましのものが時々あって、「なんだよこれなら私がやったほうがいいものになんじゃないの!?」と見下した評価をこっそり下すこともあるのだが、そのように見下したからには「私がやったほうがマシ」というレベルにはもっていかねばならない。

一体誰に対して意地をはっているのかさっぱり分からない。
分からないが意地があるのだから仕方ない。

とにかくそういうわけで今度のよみきかせは「星新一」。
絵本でない、というのは冒険だった。
さらにイロイロ読んでみるとオチがわかりにくいのも結構ある。難しい単語も出てくる。けっこうビクビクもんであった。
リハーサルを子(上)のいないところでやらないといけないので根性で夜中に起きて入念リハしたりして、おかげでなんとか無事終了。よかった。

前フリから展開して本をよみはじめ、終わりの言葉まで、かなり完璧に組み立てる。
フラメンコでは絶対ありえない用意周到ぶりである。
そして「ああ生徒さんも発表会なんかではこんな感じで臨むんだなあ」とひしひしと思う。
いつも「んなもんテキトーでいいよ」とか言ってごめん。

来週も続けてよみきかせにいく。
狙ってる話は「じごくのそうべえ」。ウソ関西弁がバレないかがポイントだ。なに自分でハードル高くしてるんだ!?と思いつつワクワクしてる。
なんだって舞台は楽しいものである。

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2 コメント

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Unknown (みゆ)
2009-12-21 19:52:52
またまた、、日本最果ての地在住のみゆです。
えこさん、私も読み聞かせやってますよ。
今はストーリーテリングにはまっています。
(覚えて話すやつです)まあ10分ではちょいと
きついのですが。。
図書館にあると思われる”お話のろうそく”みてみてください。それから1分ぐらいのお話で、子どもをひきつけておくとやりやすいです(かがくいひろしさんの”だるまさんが”は特にお勧め)しかし、、、星新一ですか。。なんだかすごすぎる。。。
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10分がねー (えこ)
2010-01-02 11:50:40
みゆさん
あいかわらずの亀レスすんません。
10分の制限は結構な縛りです。自分が面白いと思うサイズが結構長ったらしいので~。お話のろうそく、みてみますね。ありがとうございます!
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