えんどうえこばなし

フラメンコ。レッスン動画とえこばなし。

ことしのほうふ

2018-01-07 17:53:13 | えこばなし
いろいろとひと段落ついて
明日からは日常がはじまるので
今年の抱負をまとめよう。

今年のテーマは「自分をゆるす」である。

これは実は去年から実践しはじめていることであるが、なかなか難しい。

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何か色んなことが上手く行かない時は、
大抵の場合「他人を許せない」という気持ちが働いている。
そこで「他人を許せない」ということをずーっと探っていったら
「自分に許していないことを他人がしている」から許せないのだと分かった。
で、「どうして自分にそれを許していないのか?」と考えると、
大抵の場合「そういう人になりたいなあ」から始まっているものだったりする。

たとえば他人がウソをつく。
それを「許せない」と考えるのは、「自分は自分がウソをつくことを許していないから」である。
どうしてか?といえば「正直な人でいたいなあ」だからである。

そのこと自体には何も問題ない。
だが、「正直な人でいたいなあ」という気持ちと「他人のウソが許せない」というのは随分ちがう。
だって、なんで正直な人でいたいかって言ったら、人生を楽しくて愉快に過ごしたいからなのだ。他人を許せない許せないって糾弾したいからではないのだ。
そして困ったことに、「自分が守ろうとしているけれどなかなか守れないこと」を「他人がしている」時に最も「ゆるせない!」という気持ちが働くのである。いや違うか、自分が自然に出来ないことだからこそ自分に対して「許さない」という規範意識をもつようにしているのかな。つまりこの場合だと「正直な人でありたいと思いながらなかなかそうはいかない分だけ、他人のウソが許せない」ということである。なんだかややこやしいね。

だから「許せない」と思いつつ「オマエが言うなよ!」というツッコミを自分にすることになって、すごおく嫌な気持ちになる。
嫌な気持ちになるから、ますます上手くいかなくなる。

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私は基本的に「他人に興味のない自分大好き人間」なので、
実はこんな風に書いてみてもあんまり本当の他人に「許せない」と思う気持ちはない。
もちろん自分にとって害があると判断した場合は怒って反撃するけれど、別にそれで「許せない」みたいな気持ちにはならない。

だからすごく腹をたてたり心配で眠れなくなったりするようなことは自分の家族(特に子どもたち)に限るんだけど、でもそこまでいかなくても
やっぱりちょっと薄くなにか他人に対して「思うところ」があるような場合は上記のような心の動きがある。

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それで、そういう他人を「許そう」としてあれこれ工夫してみていたのだが、やはり根本のところでは「許せない」から、一瞬うまく気持ちを切り替えられてもしばらくするとまた同じ気持ちになる。
で、ある時気がついた。「自分を許せないから人も許せないのだ」と。

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他の人がどのくらい「自分に許していないこと」を持っているのかは分からないから比較のしようもないが、
洗い直してみたら私は「自分に許していないこと」を非常に多く持っていた。

正直でいること・時間を守ること・前向きに生きること・世間を気にしないこと・自分の頭で考えること・知らないことは知らないと言うこと、、などなど「自分にとって正しい生き方」から逸脱することを「許してはいけない」と思っていた。

だが、これは元々「そうだったらいいなあ」のはずである。
でもいつの間にか「そうあらねばならない」になっていて、
「そうでなければ許さない」になっていた。

ひょっとしたら、若者であったうちは、そのほうがいいのかなあとも思う。
若者は他人を許したりする必要はほとんどないし、
どんどんトンガって、どんどん自分の中の「こうあるべし」を追求して、あっちこっちぶつかって生きたらいいのかもしれない。
私も若いうちはなんだかしらないけど「世の中」というものと戦っていた時期があったりしたが、それはそれでよかった気がする。

だが、もう50を間近にして思うことは
自分を許して、他人も許して、「こうだったらいいなあ」を素直に「こうだったらいいなあレベル」に置いて
楽に愉快に生きたいということである。
(いや、アンタ十分楽に愉快に生きてるでしょ、という意見はチョット置いておいて)

ということで、今年は「自分を許す」一本。

そんで「細かい話のこうだったらいいなあ」は

スタジオ関係では、玄関と庭を改装・秋以降に地上階あったか大作戦
フラメンコ関係では、つべこべ言わずに踊る
家族関係では、ニコニコする

あ、あとレッスン関係では、「あんまりうるさいことを言い過ぎない」で。
きのうレッスンはじめて分かったんだけど、床がすごく細かい音を拾うようになっちゃったんで、すごく気になるのよ音が。みなさんの音が。早速はじめのレッスンで10分くらい「あーちょっと違うかな?」「2音目はそういう音じゃなくていい」とかはじめちゃって、まあ大変!だからこれもね、「足音は音楽のように出したいなあ」くらいに留めておいて、自分が追求するのはいいけれど、生徒さんに対してあんまりディープに追い込まないようにってこと。守れるかなー?生徒のみなさんお楽しみに〜。

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