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1980年以前の中学に家庭科、未必修の男性諸氏に医療従事者を含め必要かも。

[鰻の養殖]食生活について語ろう

2022年07月23日 | 美容ダイエット
・鰻の養殖Eel for farming うなぎのようしょく
 7月23日(2023年)は、大暑、土用の丑の日(2023,7,30)で、ウナギを食べる日みたい。養殖の試みが行われています。

 現状では生産者は、冬から春にかけて採れたシラスウナギを6ヶ月から1年半掛け近年の加温ハウス養殖で、0.2gのシラスウナギを1尾200gから300gに育てています。
令和元年の日本の生産量は約1万7千トン(前年比―1.1%)、中国、台湾等からの輸入量が約3万2千トンとなっており、その合計は約4万9千トンです。日本の鰻生産量のシェアは35%となっています。愛知県は、農林水産統計(2020年5月)によると2019年は4,362トンが鹿児島県に次いで全国2位、宮崎、静岡、高知県と続き養殖うなぎの産地で生産しています。
日本のウナギ養殖は、1879年(明治12年)に東京深川で最初に始められました。1971年頃には、技術開発により生産性が飛躍的向上が見られていました。現在では、国内で流通するウナギの8割は中国、台湾からの輸入品でありほとんどが養殖によるものです。養殖の元となる種苗には100%シラスウナギで、近年はそのシラスウナギの漁獲量が著しく減少、絶滅危惧種ともしています。
このことから、卵からの完全養殖が急務なのです。
近大水研では1976年から白浜実験場でウナギの種苗生産研究を開始しています。1984年と1998年に採卵・ふ化に成功しましたが、適切な餌がわからず餌を食べて成長するまでには至っていませんでした。
天然のウナギの雄雌比はほぼ1対1、2002年に水産研究所で受精卵からシラスウナギの人工生産には成功なのですが、養殖ものでは殆んどが雄だけでした。2008年の夏に、産卵に関与したと考えられる天然の雌雄の親ウナギを世界で初めて捕獲しています。
2010年のはじめに2~5年経過し全長45~70cmとなった親候補の魚たちにホルモン剤を投与し、人工的に成熟を促進させ、成熟したメスから採取した受精卵は25万粒中、ふ化は19万尾でした。その年の6月には、4000尾が順調に育ち、2cmほどに成長していたようです。
残された課題は、まだ多く、順調に育てられる量が少なく、現状では天然モノより高くなります。今後は飼育に適したもの、病気に強い、成長が良いなどの特徴を持ったウナギの育種や、安定して稚魚を生産する技術開発を進めていく必要があります。
研究が中断、再開したのは2019年春のことでした。2019年11月近畿大学が11月1日、ニホンウナギの人工ふ化と50日の飼育に成功したと発表しています。
研究を進めていくうちに人工飼育下ではホルモンによる情報伝達系が正常に働かなくなるため、結果として性成熟の進行や産卵が起こらないことがわかりました。
雌ウナギは簡単に手に入らず十分に成長した卵をもった雌ウナギに卵成熟誘起ステロイドDHPを投与することで、短期間(およそ18時間)で受精のための準備が完了した卵を得ること、すなわち排卵が誘発できることがわかっています。
愛知県水産試験場はこの生理現象に着目して、雄が雌になるホルモン(エストラジオール17β:E2)を餌に混ぜてシラスウナギに食べさせることで雌化を試み、シラスウナギを効率良く雌化できること、雌化したウナギにホルモンを投与で卵がとれ、さらに得られた卵から孵化し仔魚が得られることを明らかにしました。
完全養殖により安定して食卓に上る日も近いかもしれません。

うなぎの卵からの養殖可能になり、量産への期待も水産研究所
http://www.maff.go.jp/j/pr/aff/1007/mf_news_03.html
からになります。
愛知県では2020年11月に新たな技術で大豆食品に含まれる大豆イソフラボン」に着目し、養殖の一定期間、餌に混ぜてシラスウナギを育てることにより、養殖うなぎの9割以上を雌にすることに成功しています。
オスは大きくなると身や皮が硬くなる傾向で、1匹あたり200~250グラムのサイズの段階での出荷が多いようです。この技術を用い雌に育てることで、従来の2倍400~500gもの大きなサイズに成長させても、身が柔らかく、おいしいうなぎを育てることができるようになりました。
大豆イソフラボンを混ぜた餌を与えて雌のうなぎを作り出す技術は現在、特許を出願中とのことです。2021年度~ 一色うなぎ漁業協同組合と共同で、養殖現場での実証試験開始し2023年度頃には養殖業者への技術普及、流通面の課題をクリアさせて市場出荷を目指すとしています。
 

 

 

暑中お見舞い申し上げます

厳しい盛夏の折

お身体にはくれぐれもご自愛ください

令和4年盛夏




ご愛読戴きましてありがとうございます。よりよい情報をお届けしてまいります。

(初版:2021,9,16)

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