・アカエイAkajei, Whip ray あかえい
アカエイ科、日本では東北南部より東シナ海にかけて分布する。全長2m、食用ではあるが、尾に毒の棘があるので充分注意しなければならない。夏は沿岸に、冬には深みへ移動する胎生で6~8月を旬としている。
尿素・トリメチルアミンTrimethylamineが多く死後に分解されアンモニア・トリメチルアミンに変化し傷みやすく臭気を発しやすい。
ヒレが大きくコラーゲン(肌の張りを保つ)が多く煮こごりができる。臭気があるので特に新鮮なものを選びあっさりとした淡白な白身で刺身ともするが酒、生姜、にんにく、ねぎを利用し味付けをよくした煮魚がよく、味噌煮もよい。ひれを加工してミリン干し、かまぼこの原料にされる。
100g中でエネルギー84kcal、蛋白質19.1g、脂質0.3gを含む。
&アカエイ科 Dasyatidae あかえいか
動物界Animalia、脊索動物門Chordata、脊椎動物亜門Vertebrata、軟骨魚綱Chondrichthyes、板鰓亜綱(ばんさいあこう)Elasmobranchii、トビエイ目Myliobatiformes、アカエイ科(属:アカエイ属 Dasyatis)と分類する。世界で熱帯から温帯地方の海域に広く分布しまた淡水域にすむものもあり7属約90種ほどでアカエイ属Dasyatis40種、オトメエイ属Himantura30種、カラスエイ属Pteroplatytrygon属、ツカエイ属Pastinachus属、マダラエイ属Taeniura3種、イバラエイ属 Urogymnus2種、ヤッコエイ属16種が見られ、日本近海からは3属15種が有効種として知られる。
体形は前縁がまるく扇型で吻(ふん)は突出せず、鰓孔(さいこう:えらあな)は体の腹面にひらき鰓孔は5対ある。普通体盤幅と体盤長はほぼ同じで尾はムチのように細長く、尾鰭はないが1~3棘の毒棘(どくきょく)がある。通常はおとなしい。南日本、全世界の温帯~熱帯海域に 分布し大きさは80cm位のものが多い。
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