遠藤雷太のうろうろブログ

何かを観たら、とにかく400字または1000字以内で感想を書きつづるブログ。

ノート・矢代静一「弥々」(戯曲)01

2011-08-08 23:13:49 | 一人芝居
良寛異聞 (河出文庫)
クリエーター情報なし
河出書房新社



2011/8/9

再読。良寛さんの初恋の人が弥々。
「売り言葉」の高村智恵子もそうだし、「なにわバタフライ」のミヤコ蝶々もそうだけど、女性の生涯を追うと一人芝居になりやすいんだろうか。もう少し具体的な説明ができそう。「役者」である弥々の娘が、16歳から72歳までの弥々を演じる。
この三人の女性に共通しているのは、若いうちはハキハキして元気な女の子。
晩年は割と悲惨な終わり方ということ。ミヤコ蝶々はちょっと違うかな。
でも、悲惨なほうが盛り上がるのはたしかだな。このパターン、他にもありそう。
弥々の娘という設定だが、ほとんどすべての時間を弥々として見せている。弥々と娘の二重構造は、最後の最後で活きてくる。
目の前には良寛がいる設定。つまり、観客は良寛目線。これも最初にそう置かれるわけだけど、これも最後まで目立たせない。
凝ってる。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 走メモ(農試公園コース) | トップ | ジュリー・テイモア監督『テ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

一人芝居」カテゴリの最新記事