遠藤雷太のうろうろブログ

何かを観たら、とにかく400字または1000字以内で感想を書きつづるブログ。

パブロ・ベルヘル監督『ロボット・ドリームズ』

2024-11-15 22:08:24 | 映画を見てきた

2024/11/14

・主人公と通販の人型ロボットが仲良くなっていくが、いろいろあって離れ離れになってしまう話(ネタバレ回避のふんわりあらすじ)。

・ごくシンプルな絵柄の長篇アニメーション。

・ロボ以外の登場人物は擬人化した動物。

・主人公は犬。表札はDOG。

・うれしくなると尻尾をフリフリするのかわいい。

・ただ犬要素が話に関わるのは海開き後の砂浜だけ。

・見た目は動物でほぼ衣服を身に着けていない。

・ギャグっぽく見せてはいるけど、海のときだけ水着をつけていたり、グンゼっぽいパンツが干してあったりするのを見ると、この世界の衣服の概念がよくわからない。

・食料事情も。肉とか食べるのかな。

・主人公はどうやって生計を立てているんだろう。

・『オッドタクシー』みたいに、擬人化に意味があるような作品のほうが異端だとは思うけど、以降の作品なので何かあるんじゃないかと期待してしまう。

・電話が存在する世界なので、音声言語がある設定なのに頑なに話さない。話せば早いことをゼスチャーでやっている。本作においてはその制約があんまりしっくりこない。

・三幕構成だったけど、途中までこの話がどこに転がっていくのかよくわからず、不安になる。

・ボーリングのボール目線の風景とか、色素入りジュースを飲んだ雪だるまの顔とか、鳥の鳴き声がロボットの内部で反響する感じとか、細かいところを楽しむ。

・それぞれの新しい門出を寿ぐタイプの恋愛映画みたいにまとめているけど、主人公とロボットの関係は恋人や親友と言うよりも飼い主とペットに近い。

・マグショット撮られるくらい執着していたのに、解放されてから主人公は自分が楽しむことばかりやっている。

・ロボットとの出会いをきっかけに、内向きの主人公の心が解放されていく話を狙っていたんだろうか。

・ただ、その間、ロボットは放置され続けているので、彼にとってロボットとの出会いがそこまで重要ではなかったように感じてしまう。というか、所有物に過ぎないという感じ。

・アンチ『her』なのかな。

・ただ、新しいロボットとの接し方に、過去のミスが人を成長させるというポジティブさを感じる。

・三幕目だけ見るときれいにまとまっているんだけど、ロボットの「夢」とどうつながっているのかがよくわからず。

・最後もロボットの夢かもしれないと思ったりした。まだ砂浜で寝ているのかも。

(サツゲキ)


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