観劇三昧:心霊探偵 武智小次朗シリーズ第弐話「稲荷の杜の異形の遣い」
2016/10/31
探偵が家出した稲荷の狐を説得する話。
舞台が探偵事務所のみ、登場人物が三人。
29分の小品らしく、小さくまとめている。
一対の片方が欠けてしまう話は落語の御神酒徳利を思わせる。
探偵と助手は男性だが、演者は三人とも女性。
途中、狐に憑かれたり離れられたりすると内面の性別が変わる。
そのまま男性の役を男性がやっていたら、コメディ色が強くなりすぎて世界観が壊れるのかもしれない。
女性が演じることで、うまくごまかされてしまう。
探偵が謎に対して回答を出すまでが早すぎるので、謎自体の面白さと、謎解きのスリリングさはそんなにない。
あくまで、明智小五郎の推理小説世界観でオカルトをやるという雰囲気を汲んで楽しむ。
あと、探偵と助手が童貞くさい。
探偵のほうも知ったかぶりをするタイプの童貞だと思う。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます