英検準1級&東大・京大・早慶の英語(英単語)は英英方式で突破できる!

英英思考を制するものは英語を制す。英英辞典とネイティブ向け読み物への早期移行が異次元の高速学習を可能にした。

誤読の研究(1)

2009年04月06日 | リーディング
 たくさん読むことに加えて読解精度を高めていけば英語は必ず上達します。以下は複数の学習者に共通した誤読で、英語学習者一般の参考になると思います。

Play Smart!(TOEIC600点、英検2級~準1級レベル)TIMEFORKIDS
 子どものスポーツ障害とその対策についての記事です。
Try doing something new: If you're a skater, play some basketball; if you're a football player, hit the pool.という対策で、hit the poolを「プールをたたきなさい」と読んだ例がありました。これは「プールに向かいなさい」という意味になります。新しいスポーツに取り組むことを奨励している文脈であることがわかっていれば、hit the poolが水泳のすすめであると推測するのは難しくありません。

☆誤読対策)常に文脈を頭に入れて読むこと。

Summer of the Shark(TOEIC600点、英検2級~準1級レベル)TIMEFORKIDS

 海で人がサメに襲われる事故についての記事です。
サメの攻撃方法に関するTheir method of attack is to shoot up vertically from 30 feet under, knocking their prey right out of the water. というくだりで、knocking their prey right out of the waterを「餌食を水の外で強打する」とした誤読が少なくありませんでした。ここは「餌食を水の外にたたき出す」という意味になります。
 たしかにknock outには「強打で失神させる」という意味があり日本語にもなっています。しかしここではイディオムとしてではなく他動詞として「たたく」の意味で使われています。

☆誤読対策)イディオムの意味にしばられないこと。

What Hillary Didn’t Do In Asia(TOEIC900点、英検1級レベル)NEWSWEEK
 ヒラリー現国務長官の大統領選における敗因とアジア外交の欠陥に共通する戦略思考の導入を求める記事です。

冒頭の
Why did Hillary Clinton lose the race for the democratic presidential nomination? Simple. She had a plan A: to romp through initial primaries, build momentum and squash her opponents. But when plan A failed, she found she had no backup.
 という箇所で、backupを「支援」とする誤読が相次ぎました。たしかに辞書に支援という訳語は出ています。しかし実際のところヒラリー・クリントンは大統領予備選の序盤で劣勢になって支援がなくなったわけではありません。そのことが頭に入っていればbackupを「支援」とする誤読は避けられるはずです。
 ここでのbackupはパソコンデータのバックアップと同じ意味で予備プランを指しています。

☆誤読対策)英文だけではなく状況も頭に入れておくこと。

What Hillary Didn’t Do In Asia(TOEIC900点、英検1級レベル)NEWSWEEK
 ヒラリー現国務長官の大統領選における敗因とアジア外交の欠陥に共通する戦略思考の導入を求める記事です。

 Traditionally, relations between dominant powers and emerging powers have been tense. This should have been the norm with China and the United States. Yet China has emerged without alarming Americans. That's close to a geopolitical miracle. Who deserves credit for it?
 という部分でcreditを見ると「信用」としか考えられない学習者が少なくありません。Who deserves credit for it?は「誰がそれに対する称賛に値するか」という意味になります。

☆誤読対策)一語一義主義にしばられず柔軟に考えること。
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