英検準1級&東大・京大・早慶の英語(英単語)は英英方式で突破できる!

英英思考を制するものは英語を制す。英英辞典とネイティブ向け読み物への早期移行が異次元の高速学習を可能にした。

大学入試英語と英検1級

2009年04月05日 | 大学受験英語
 余計な苦労をせずに英検1級、TOEIC900点レベルに到達するには、日本語へのこだわりが強い大学入試英語(最近のセンター試験はその限りにあらず)の弊害を回避することが欠かせません。極論すれば受けずに済むに越したことはないとはいえ、そうもいかない人が多いでしょう。実用英検を通して大学入試対策をすると、英語思考力を伸ばしつつ入試対応力をつけることが可能です。
 英検準2級、2級の英語がセンター試験対策になることはしばしば指摘されています。
 英検準1級では大学入試レベルを超えた語彙問題が出題されるとはいえ、長文問題は素直な良問でしかも日本語が介在しない客観式であるため、大学入試英語の二次対策に適しています。二次には記述式が多いとはいえ、客観式が満足にできないようでは記述式でいい結果を出せるわけがありません。
 さて、英検1級の英語はどうでしょう。語彙問題の大部分は大学入試英語を超えたレベルですので、偏差値アップに直結するものではありません。しかし問題自体は素直な良問が多いため、英英辞典を片手に語彙の過去問に取り組むと英英辞典習熟の良い教材になります。英英辞典を使いこなせる英語センスがあれば入試本番で大いに有利になります。
 英検1級の長文問題は、東大京大、早慶上智のような難関大学よりやさしいといっても過言ではありません。問題文自体がそれほど難しくない上、日本語が介在しない客観式ですので、下線部訳や大意訳を要求される難関大学の過去問に早くから取り組むよりは効率的に英語思考力を伸ばせます。
 英検2級でコンスタントに満点近いスコアがとれればセンター試験でも満点近いスコアは可能でしょうし、準1級に合格できるレベルであれば二次対策も楽です。1級長文問題で7~8割とれるレベルなら、難関大学の下線部訳や大意訳問題で合格点をとるのは難しくないでしょう。1級に合格できるレベルの受験生ならば合格点を超えた点数の上積みも可能です。
 入試直前の秋の英検まで受けるのはやり過ぎにしても、6月の英検を終えてから本格的入試対策を始めても十分間に合うと思います。ただ要注意なのは6割程度の得点で合格させられて上の級のレベルの勉強を始めたりすると、基礎ができていないにもかかわらず応用を学ぶ結果になって、同じ級を何度受けても合格できない「英検難民」になってしまう可能性が高いということです。英検協会が合格ラインを八割程度に上げれば「英検難民」が減る結果、受験者も収益も一時的に減るかもしれません。しかし英検の社会的信用は高まり、大学入試対策として英検を受ける受験生は増えるでしょう。「英検難民」でグーグル検索をかけたところ、英検の合格ラインの低さを問題視するサイトがあるのは非常に心強いです。「英語は基礎をしっかりやらなければ絶対に上達しない」という声が広がれば日本の英語教育も変わるはずです。
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