悠歩の管理人室

歩くことは、道具を使わずにできるので好きだ。ゆったりと、迷いながら、心ときめかせ、私の前に広がる道を歩いていきたい

江戸末期のウォーカー

2013-06-28 18:28:04 | ウォーキング

図書館で“相棒”(文庫版)を借りて読んでいる。13冊目になる。再放送も見ているので、
耽っている(昔風)…はまっている(今風)…私風には、わくわく、楽しく、読んでいる。

今回は<7上>を一冊借りて帰ろうとしたが、カウンター角にある、“鷹見泉石日記”
に目がいき、全8巻のうち1巻を借りた。
日記は読みにくいものだが、解説を読んでみると、泉石はかなりの歩行者であった。
今後詳しく調べてみたいが、江戸詰だった頃、源空寺(伊能忠敬の墓がある)から、
両国本屋、禅宗慶安寺などを訪れている。場所を確定しながら距離を測れば、
歩行距離もわかる。
この日記は、個人的な感想、意見などは書かれておらず、実務的な記述のみ。
面白みはないといえるが、彼の行動、世の中の動きを知る上では貴重な資料だ。

井上ひさしの「四千万歩の男」によると、中田宿で伊能忠敬に会っている。
架空の設定だろうが、若い頃からの泉石の幅広い交友関係、関心を考えると、
可能性があると思われる。

井上ひさしも、泉石日記を読んだのではないだろうか。そんな気がしてきた。

何か、わくわくするような気分になってきた。