2年前の「河南洪水」の後、現地政府が獲得した莫大な復興資金のうち、不透明な支出とされる項目の総額が100億元(約2000億円)近くに上ることが同省の会計検査機関の報告書で明らかになった。写真は2021年7月21日、河南省鄭州市を襲った豪雨で浸水したトンネルの車を見る人々。 (STR/AFP via Getty Images)
「天災よりも、人災の要素が大きい」といわれている今回の中国北部の洪水に世界が注目するなか、甚大な被害を出した2年前の洪水災害(2021年河南洪水)に関して、このほど河南省の会計検査機関が復興資金の報告書を公開した。
しかし、同報告書のなかで使途不明の項目があまりにも多いことから、再度人々の怒りに火をつけている。
「河南省審計庁」が7月28日に公開した報告書によると......
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災害復興資金に群がる貪官汚吏 2年前の河南洪水で「2000億円の使途に疑問」=中国
このほど「河南省審計庁」が公開した報告書によると、2年前の河南洪水の後、現地政府が獲得した復興資金のうち「不透明な支出」の総計が2000億円ちかくに上った。
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