Counterpoint Market Pulse Service(カウンターポイント・マーケットパルスサービス)の報告書によれば、2024年第4四半期、Appleの中国でのiPhone販売が大きく落ち込んだ。背景には、中国経済の低迷がある。また、国内ブランドとの競争激化も一因となっている。
世界第2位の経済規模を誇る中国では、スマートフォン全体の販売台数が前年同期比3.2%減少した一方、iPhoneの販売は18%以上急減した。その間に、ファーウェイやシャオミ(Xiaomi)といった国内ブランドが市場シェアを拡大した。
Counterpointのアソシエイトディレクターであるイーサン・チー氏は、「中国のスマートフォン市場は年初から第3四半期までは前年比で好調な成長を見せたが、第4四半期に入ると消費者が慎重な支出行動を取るようになり、勢いが鈍化した」と述べた。
【続きはこちら】
中国でのiPhone販売不況 経済低迷と国内ブランドの台頭
かつて中国でのiPhoneは「手の届く贅沢品」として人気を博したが、近年は高価格が購買意欲と合わなくなり、Appleは手頃な価格のモデルを投入している。しかし、中国国内メーカーの台頭に押され、シェアを奪われている。
【関連記事】
中国経済の低迷 昨年レストラン300万軒が倒産 さらなる波が来る
中国の飲食業界は依然低迷しており、昨年はレストラン約300万軒が閉店し、過去最高を記録した。今年上半期には、さ […]
中国2024年GDP成長率5%? 公式発表と市場の反応のギャップ
中共政府は2024年のGDP成長率が5%に達したと発表したが、市場や市民の実感は異なる。不動産市場の低迷、若年層の高い失業率、外資の大幅減少など、実情は公式発表とは異なる側面が多い。
中共がインドや東南アジアへの技術移転を規制―AppleやBYDに影響か
トランプ次期大統領就任を前に、中共当局がインドや東南アジアへの技術移転や設備輸出を規制しているとの報道が浮上。FoxconnやBYDなど主要企業に影響が広がる中、中国国内生産体制の強化が狙いとみられる。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます