日本銀行は19日の金融政策決定会合で、政策金利を現行の0.25%に据え置き、追加利上げを見送った。トランプ次期米政権の経済政策や国内の賃金・物価動向を引き続き注視しながら判断を進める方針だ。賛成8、反対1の多数決で決定され、利上げ見送りは3会合連続となった。
植田和男総裁は記者会見で、「追加利上げには様々なデータの点検が必要」と述べ、特に来年春闘の賃上げ動向や物価上昇の持続性に注目する考えを示した。
円安が進行すると、輸入物価の上昇を通じて国内の物価上昇圧力が高まる可能性があるが、現在、円安による物価上昇リスクは相対的に低下しているとされる。
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日銀の利上げ見送りとその背景 アメリカ経済の不透明感と植田総裁の慎重姿勢
日銀が追加利上げを見送る背景とは?植田総裁の発言や米国経済の不確実性を分析し、今後の金融政策の行方を探る。
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