野村証券のチーフ中国エコノミスト、陸挺(りくてい)氏は、中国には約2000万戸の未完成の建物があると推定している This photo taken on November 16, 2022 shows residental buildings in Huaian, in China's eastern Jiangsu province. (Photo by AFP) / China OUT (Photo by STR/AFP via Getty Images)
中国の金融危機が、いつ爆発してもおかしくない状況の中、中国共産党(中共)は金融に関連する高官の摘発を続けている。当局は市場救済のための多数の刺激策を採用しているが、効果はなく、救済に参加した企業も自らが困難に陥っているという。
中共中央紀律検査委員会・国家監察委員会のウェブサイトによると、12月7日には、中国建設銀行浙江支店の元副支店長、李曉虹(りぎょうこう)が重大な違法行為に関与した疑いで自首した。2日前には、同じ銀行の副支店長、勞新江(ろうしんこう)も同様の理由で調査を受けた。
中共は、かつてないほどの強さで、金融システムの役員を粛清している。11月から現在までに少なくとも9人の金融高官が失脚し、今年に入ってからは90人以上が失脚した。
失脚した重要人物には、中国人民銀行の副総裁范一飛(はんいっぴ)、中国銀行の元会長劉連舸(りゅうれんか)、20年間証券監督管理委員会で勤務し、委員長の助手を務めた朱從玖(しゅじゅうきゅう)、証券業協会の元会長であり、先物取引業協会の会長だった安青松(あんせいまつ)、中共が所有する大手金融ホールディングスグループ、光大集団の前董事長の李曉鵬(りしょうほう)などが含まれていた。
- 中国の経済状況は非常に厳しい
- 当局の市場救済策、効果無し
- 火消し役が自ら危機に陥る
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