北京郊外で回る風力発電システム (Photo credit should read FREDERIC J. BROWN/AFP via Getty Images)
富山県の入善町海上風力発電プロジェクトでは、中国の再生可能エネルギー大手、明陽智慧能源集団(明陽智能)の発電システムが採用され、設置工事が進んでいる。日本の保守派議員や専門家は、発電設備から日本の海洋環境情報が中国軍に伝わったり、電力網が恣意的に停止されたりといった安全保障上の問題が生じかねないと指摘する。
3月末、貨物船に載せられた洋上風力発電ユニットが天津港から出荷したーー。中国の国営新華社通信は、風力発電で中国第二位の明陽智能が、日本の洋上風力発電プロジェクトで初めて納入された中国メーカーになったと報じた。
総事業費はおよそ60億円。すでに4月から洋上での建設作業が始まっており、今年後半には竣工し送電網に接続される。発電した電力は全量「再エネ固定価格買取制度(FIT)」を活用して北陸電力に売電され、最大出力は一般家庭3600世帯分の電力使用量に相当する。
明陽智能への発注を決定したのは......
- 風力発電「ほとんど中国製」
- 「いまの7倍」G7は風力発電の拡大目標掲げる
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富山湾の中国企業による洋上風力発電、9月頃運行へ 保守派議員「安保懸念」
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